2013年01月22日
農から始まる地域の再生~新しい生産集合体をどうつくるか?13.農家の自立を実現する生産集合体のカタチとは?~
皆様、こんにちは。
農から始まる地域の再生シリーズも今記事で最後となります。
今回の記事では、今シリーズを振り返って現在ある農業のどこに問題点があり、どこに打開策があるのかをもう一度整理し、シリーズタイトルの”新しい生産集合体”の可能性はどこにあるのかを導いていこうと思います
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2013年01月18日
最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは?5.これからの農業体験はどうなる?【その可能性と効果】・・・まとめ
昨年から4回に渡って「最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは?」をテーマにこのブログで記事を紹介してきました。
1.~プロローグ~
2.(農業)体験の変遷l
3.体験の歴史の背後にある、意識潮流との照らし合わせ
4.最先端の意識潮流 コラム~今注目の仕事体験って何?~
★今回の記事は、このテーマの最終回になります。
5.これからの農業体験はどうなる?【その可能性と効果】・・・まとめ です。
■農業や農村、自然には様々な機能があり、可能性があります。
現代の人々の意識潮流はどうなっているのか?【農業体験事業】に何を期待しているのか?まず、その構造解明から整理したいと思います。
●参考リンクと用語の解説
○私権統合崩壊
参考:新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
・私権
・統合
⇒私権とは、私的権益あるいは私的権限を略したもの。1970’先進国で貧困が消滅し、私権獲得が第一義ではなくなり、1990’代のバブル崩壊以降2000’頃から大きく社会の統合軸が崩れ、社会不全・共認不全が高まっていった。
○共認不全
参考:前夜の意識状況1 答えがないので、課題捨象
・共認
・不全
⇒共認とは、共に認め合うこと。不全とは、機能不全のこと。
○課題収束
参考:10/17なんでや劇場(6) ’70年~現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
・収束
⇒収束とは、一点に集まっていく事。私権獲得に意味がなくなり、社会不全が高まった事により、みんなの役に立つような課題に収束する。
○能力収束
参考:8/12なんでや劇場6 農と塾における業態革命~他の業界も業態革命が起きていないのか
⇒みんなの役に立てるような能力獲得に収束する。
○独学志向
参考:8/12なんでや劇場4 業態革命~業態革命が必要となってきたのはなぜか
⇒3.11以降、マスコミや学者、政治家などへの不信から自ら学ぶ、追求すると言う志向が強くなった。既存の思想や学問の洗脳からの脱却が最底流にある。
○社会探索・事実追求
参考:新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
⇒独学のためにネット等を使い、みんなの意識を掴み社会の事実を追及する人々が増えている。
○社会不全
参考:関係パラダイムの逆転1
⇒私権圧力が衰弱し、私権統合が崩壊すると、社会の閉塞感=社会不全が高まる
○秩序収束
参考:潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
⇒統合不全が本能と共認に立脚した秩序に収束する
○安全安心期待
参考:共認の時代へ
⇒1990年代からのBSEや毒餃子事件、1995年の阪神・淡路大震災、そして2011年の3.11を経て安全安心を期待するどんどん意識が強まっている。しかしその根底には統合不全がある。
○自給志向
参考:8/12なんでや劇場4 業態革命~業態革命が必要となってきたのはなぜか
⇒私権が崩壊し市場への不信が強まる中で自らがモノを作り出す自給志向が強まっている。
○消費者・生産者交流 都市・農村交流
参考:最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは?2.(農業)体験の変遷
⇒社会探索や共認充足の為の交流
○共認収束
参考:潮流1:共認原理と私権原理
学生に与う3 新しい活力源=周りの期待に応える充足
⇒統合不全を解消するのは人類の根本機能である共認に収束し社会を統合するしかない。
○3.11震災・原発事故
参考:東日本大震災
大転換の予感「潮流5」:失われた40年
⇒大きな災害であり、事件。マスコミや学者、政治家などへの不信が強烈に強くなったのと同時に共認収束、能力収束⇒独学志向・安全安心期待⇒自給志向を加速させた。
○【業態革命】市場を越えた信認関係の構築 傍観者から当事者へ
参考:8/12なんでや劇場4 業態革命~業態革命が必要となってきたのはなぜか
⇒共認充足需要に応えうるモノやサービス、人との繋がりや認識を供給する【業態】を創っていくことが次代の可能性。
○★農の現場での仕事体験★
参考:最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは?4.最先端の意識潮流 コラム~今注目の仕事体験って何?~
○同化能力の上昇
参考:10/17なんでや劇場(7) 現代~近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
共認機能
⇒共認機能の原点・基礎。相手と同化することによって充足(安心感等)を得ることができる。この機能を土台にして、相手の課題=期待と自分の課題=期待を重ね合わせて、課題や役割や規範や方針を共認する(共に認める)ことが可能となる。
○段取り能力の上昇
参考:「段取り能力」や「スケジュール能力」を考える上でも欠かせない『新しい概念装置』
⇒仕事能力の基礎
○NW化
参考:共認社会を実現してゆくのは、共同体企業のネットワーク
実現論:序6(上) 新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク
⇒組織化やネットワーク作り。
○自らの力で皆の場を作る
参考:学生の課題収束を生む三つの流れ
場作りは、女たちにお任せあれ♪
○みんなで作る社会
参考:自分たちで作る社会
9/23なんでや劇場 (4)~新たな期待=本源期待とは何か?
○共同体社会の実現
参考:実現論:序2(下) 私権時代から共認時代への大転換
新農(業?村?民?)共同体の創造と生産基盤の共有
★「需要発から供給発へ」
【需要発から供給発へ認識を転換すれば市場再生のいろんなアイデアが湧いてくる】
★次に、■農の仕事体験が生み出し、次代に繋がる効果を詳しく記します。 みなさんも気になりますよね☆是非ご覧下さい。つづきが気になる方はポちっと↓応援よろしくおねがいします♪
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posted by nara1958 at : 2013年01月18日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2013年01月12日
改めてTPP加盟問題の本質に迫る
みなさん、新年明けましておめでとうございます。本年度も当ブログをよろしくお願いいたします。
ところで、総選挙の結果は自民党政権への逆戻りというカタチとなりました。農業に与える影響としては戸別所得補償の見直しなどが考えられますが、一番気になるのはTPP加盟問題だと思います。
TPPについては「今さら聞けない、、、」という方もおられると思いますので、改めてTPP問題の本質について今回は扱いたいと思います。
以下のブログは当ブログの兄弟ブログですが非常にわかりやすく問題が整理されておりますので引用します。
では、続きへどうぞ。
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2013年01月05日
【新年コラム】タネをまもる人たち
新年明けましておめでとうございます
今日はタネのお話です
これまでもこのブログではタネのことをあつかってきましたので、
まずは、そのおさらい“タネが種苗会社に支配されている”をしてから、
新しい可能性へむかっていきたいと思います
posted by staff at : 2013年01月05日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2013年01月04日
最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは? コラム ~今注目の仕事体験って何?~
みなさん、こんにちは。
正月も早4日目、そろそろ頭を起こしていきましょう^^
※画像はこちらからお借りしました。http://www.kita-colle.com/content/2545/
現在当ブログでは、今後可能性のある農業体験事業をシリーズ投稿でまとめている最中ですが、
今回はコラム的に「仕事体験」について扱いたいと思います。
※前回の記事はこちらです。
最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは? 2.(農業)体験の変遷
http://blog.new-agriculture.com/blog/2012/10/001368.html
■仕事体験とは?
一般的な「ものづくり体験・収穫体験」などとは事なり、実際に仕事場に行って、プロの方と一緒に仕事を行う体験のことです。もともと、行政が中心となって、就業サポートの一環として行われてきましたが、現在は、民間企業が体験事業の企画として料金をとっているケースが多く見られてきています。事例はのちほどご紹介します。
これらのことから、現在の仕事体験の対象は、広く一般の人々にまで広がっているという事が見て取れます。
仕事体験のメリットとしては、
①日頃体験できない仕事ができる(学び)
②異業種の実態や、働く人の生の声を聞く事が出来る
また、受け入れ側としては、
③通常の体験企画と異なり、手間がかからない
といった事が考えられ、非日常の体験ができるお客さんはもちろん満足できますが、受け入れ側の人も、自分たちの職業に対する想いを伝えることができる良い交流の場となるのではないでしょうか?
今後の仕事体験の動向に注目ですね。
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posted by sugi70 at : 2013年01月04日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2013年01月03日
【コラム】福島でも放射線が検出されず!?~放射能を浄化する微生物~
放射能汚染が懸念されている中、非常に目を引く記事がありましたので紹介します。
以下転載゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
光の戦士さんのブログより
奇跡のりんごで知られる木村秋則氏。彼の木村農法で育てられた
りんごは、切っておいても 色も変わらずなんとよい香りを残したまま
くさることもなくドライフルーツの様になっていくまさに「奇跡のりんご」である。
そして、今回フクシマのこの木村農法・自然栽培の「 田んぼ 」でなぞのおどろくべき現象が、報告されている
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posted by ARI-HIRO at : 2013年01月03日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2013年01月02日
農における業態革命まとめ2~自給期待に応える新たな業態を提起する
みなさん、こんにちは。
正月2日目、いかがお過ごしでしょうか^^
昨日の記事に続いて、早速、農における業態革命の具体案を提示していきたいと思います。
★★★農における業態革命とは?⇒新たな共認形成の拠点としての『都市型直売所』を模索する
★今こそ農における業態革命が必要
これまで述べてきたように、農業に限らず全ての業界において、これまでのやり方では通用しない時代を迎えつつあります。そしてこの外圧状況を突破するには、意識潮流の変化を捉え、人々の期待に応える業態を供給していくことが求められます。
成功している事例を見ても、外部から参入してきた人々によってこれまでの業態を覆す取り組みが成功の要因となっています。
それらの重要な点を改めてあげると
1、 農家の組織化
2、 核商品の創出(技術開発)
3、 消費者の組織化
という軸になります。これまでの業態を変えずに六次産業化をはかるだけでは不充分で、人々の期待に応えるカタチ≒自給期待及び共認充足第一で上記の3つの軸を実現することが求められます。もちろん、前提となる農産物の生産はあった上で、3つの軸を実現していくこと。これが必然的に業態革命となり、突破口となっていくのです。
では、具体的に農業場面でどのような試みが考えられるでしょうか。
では、続きへどうぞ。
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posted by hirakawa at : 2013年01月02日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2013年01月01日
農における業態革命まとめ1~自給期待に応える新たな業態を提起する
あけましておめでとうございます
画像は、こちらから⇒リンク
年明け第一弾は、農業の業態革命シリーズ最終回をお送りします
本日と明日の2回にわたってこれまでの記事を振り返り、本ブログメンバーが考えるこれからの新しい農業のかたちを提起したいと思います。
1.農業に業態革命が求められている
本シリーズでは、8/12のなんでや劇場を踏まえて、「農業は本当にもうからないのか?」について、成功事例に学び、追求してきました。
★5つの成功事例のポイント
『わらび座』
⇒核商品としての演劇を起点として地元に全員営業することで、演劇、教育活動共にファンの組織化を実現。
『モクモク手作りファーム』
⇒核商品のソーセージ直売→加工体験を軸に生産側(農家)と消費側(ファン)の組織化を実現。いかに集客するかが現在でも核となっている。
『和郷園』
⇒直売販路開拓を生命線とし、契約販売という流通のさせ方とニーズに応えるカタチでブランド化を達成。この引力で組合農家の統合を実現。
『マイファーム』
⇒借りた農地そのものを核商品とし、都市近郊住民をファンとして取り込む。農業指導役採用も地元農地オーナーのNWを利用し、情報を得ている。
『グリーンファーム』
⇒生産者の敷居を低くすることで、多数の生産者を組織化→商品数多数により、買物のテーマパーク化を実現。■農における業態革命~ プロローグ 5つの成功事例から学ぶ ~
上記の企業群は、農業が儲からないといわれている中、農業に参入し、成果を上げてきました。
では、その秘訣をより深く見ていきましょう
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posted by megu3 at : 2013年01月01日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2012年12月31日
【コラム】原発事故周辺の農産物は安全か?・・・被害を受けている農家の所得を 補償し支えるのは東電と原発を容認してきた政治家や学者では?
■今日で2012年が終わります。月日の経つのは本当に早いですね(^_^;)。
●今年もいろいろありましたが、最後の記事として福島原発事故の農業や食、健康への影響を考えてみたいと思います。
○原発事故周辺の農産物は安全なのだろうか?絆や人助けと称し「福島県産農産物を買おう!買っても大丈夫!」というような空気が流れているが、本当にこの行為が原発事故周辺の農家や被害にあった人達を救う事になるのだろうか?もっと本質的に、何故このような事になったのか?これからどうすればよいか?・・・がテーマです。
農業や漁業等の食料の第一次産業の生産者の社会的責任は、安全な食料の供給が第一義であると思います。産業であるからには利益を求める事は当然の事ですが、この事を全うして初めて成立するのだと思います。
●下記の記事を詳細に読んでいただければ解ると思いますが、事故のあった福島原発周辺の農産物や魚介類は決して安全とは言えない・・・自らも次代を担う子供たちも食べてはいけないと思います。
では、農家や漁師は生活が出来ない、どうするのか?・・・これは事故を起こした東電、またこれを容認してきた政治家や学者達こそが担うべき課題です。保障はもちろん、仕事を提供する、生活の場を提供する事が彼らの社会的責任だと思います。生産者も消費者もこの事故の被害者なのですから。
○福島県産のモノを買う、買おう、ということでは何も解決せず、自らや子供達の健康を損なうばかりか、問題の本質を見えなくして、ますます被害を拡大する事にしか繋がらないと思います。
これらの事実や以下の事実を伝える、発信する事こそが求められているように思います。
・・・ 正しいのでしょうか
●「多くの人々が、あまり自分の命を守るということに、そんなに重きを置いていない」という実感
どうしても自分の命を守りたい、生きるという強い思いがないと、子供たちの命も守れるとは僕は思えません。大切な人の命も守れません。
自分を守らない人間が、他人を守れるレベルに達しているのかは、根本的に難しいと僕は思います。
■正月はゆっくり考えられる時間があります。下記記事を読んでしっかり考えてみてください
では、良いお年をお迎え下さい 🙂
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2012年12月30日
日本の漁業は危機的状況~漁業に於ける業態革命が始まる!
私が所属する類農園では当ブログの
★農における業態革命~ VOI.1 供給発への認識転換⇒技術開発、農家の組織化、販路の開拓の3点セットが基本構造 ~
★農における業態革命~ VOL.2 農業の業態革命のきっかけ。自給志向が高まってきたのはなんで? ~
でも、農における新たな業態の方向性が示されているように、直販事業を立ち上げていく事になりました。今後の事業展開を考える中で、消費者が必要としている農産物について、野菜や米の他に、日常消費する魚や肉についても、考えていく必要性を感じています。
そこで、今回は日本の魚介類市場はどうなっているのか?を調べてみました。
1.日本はかつて世界一の漁業国だった
下のグラフにあるように、戦後、日本の漁業は沿岸から沖合へ、沖合から遠洋へと、漁場を外に向かって拡大することで漁獲量を伸ばし、世界一を誇っていました。
1977年には、200海里を排他的経済水域と定める国連海洋条約の採択を受け、日本が得意としてきた遠洋漁業を縮小し、漁獲高は大きく減少しましたが、その後、マイワシやマサバなどが豊漁で、沖合漁業がその減少分を補うかたちで1985年頃までは漁獲高は伸び続けていました。
上記グラフは「日本の水産業の現状と未来」より引用
しかし、1985年以降は、漁獲高は減少し続け、漁業者は現在約20万人と過去40年間で3分の1以下に減り、現在働いている漁業者の約30%が65歳以上の高齢者となっています。また、船などの居住・労働設備も老朽化し、日本の漁業は危機的な状況にあります。
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posted by staff at : 2012年12月30日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList