2022年12月01日

【日本の漁業はどこに向かうのか】シリーズ1~世界と日本の漁業を数字で見ると

世界と日本の漁業を数字で見る日本の漁獲量が減少するなか、世界の漁獲量は50年で2倍にまで増加しています。
この50年もの間に、漁業のなにが変化してきたのかを、数字を元に見ていきたいと思います。

◯世界は養殖漁業に大きく動いている
世界における漁業・養殖業生産をみていくと、50年もの間に漁業生産の総量は21000万トンに増加し、50年前に6000トンだったのに対して3倍以上に膨れ上がっています。

しかし、漁船漁業における生産量はほぼ横ばいを推移しています。
それに対して、この50年の間に世界における養殖業(内水面養殖業、海面養殖業、内水面漁船漁業)は約12000tと漁業生産の半分以上を占めるようになりました。


※画像はこちらからお借りしました

世界の漁業生産は、漁船による遠洋漁業や沿岸漁業ではなく、養殖業によって増加していることがわかります。
これまでの遠洋漁業を中心としていた世界の漁業は、養殖漁業へと転換しているのです。

◯日本の養殖は世界に対して遅れている?


※画像はこちら からお借りしました

世界に漁業が半分以上を養殖に転換しているのに対して、日本の漁業生産における養殖の割合は約2割にとどまっており、世界に対して養殖は遅れを取っているようにみえます。

日本のおける漁業は職人気質の漁師による漁業が中心であり、漁船による漁業が中心になっていることが要因と考えられます。

これは日本における漁業従事者の性質、組織化の面で世界との違いがあるのかもしれません。

◯進む漁業資源の枯渇、減らない漁獲量
世界の漁獲量が増える一方で、世界では漁業資源の不足に伴う、漁獲量の制限が叫ばれています。

※画像はこちらからお借りしました

世界における漁業制限の始まりは、「国連海洋法条約」にて「200海里水域」が設定されたことからはじまります。
その他にも大西洋まぐろ類保存国際条約、みなみまぐろ保存条約、国連公海漁業協定などさまざまな資源不足を解決するための条約がつくられ、それらに日本は加盟しています。

条約の締結は世界中で漁業を行っていた日本には大きな影響を与えています。遠洋漁業はピーク時の10分の1程度まで漁獲量が減っています。

しかし、資源枯渇により世界は漁獲量の制限の流れになっているものの、冒頭の数字でもみたように漁船漁業の数字は大きく変わっておらず、ほとんど漁獲量は減っていません。

◯増えつづける養殖漁業による弊害
養殖漁業は安定的な漁獲量の確保、品質の面で優れています。また、どの季節であっても旬の状態を保つことができ、出荷時に絞めることから鮮度も高い。また、管理された衛生的な環境で育てるため、寄生虫などの心配も少ないのが特徴です。
それゆえに、世界における養殖魚の需要は高まっていく傾向にあります。

一方で、漁業資源の視点から見たとき、養殖は万能のものではありません。養殖を行うためには、餌となる魚の漁獲量を確保しなければなららにからです。

養殖用の餌をつくる工場は世界各地にあり、餌をつくるために魚を獲ることでも利益を得られるため、漁獲量は増え続けるという構造にあると考えられます。

一方で、日本は養殖業が伸びておらず、養殖用餌の需要も伸びないため、漁獲量は減少の一途を辿っているのかもしれません。


今回は、世界の漁業の置かれている状況を、数字を見ることにより世界が養殖に転換していっていることがわかりました。
同時に養殖への転換は世界における漁業のあり方を変えている恐れもあります。

次回は、世界の漁業組織と日本の漁業組織の違いを見ていきたいと思います。

【参考サイト】
(1)世界の漁業・養殖業生産:水産庁
数字で理解する水産業:水産庁
(1)増加し続ける世界の水産物需要
養殖のエサになる魚も…乱獲の実態【SDGs】 – YouTube
25suisan1-1-3.pdf
http://www.jfta-or.jp/agreement.html日本の水産業と未来
(1)「国連海洋法条約」に基づく国際的な漁業管理の枠組み
世界の水産資源の動向

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2022年12月01日

「なぜ主食は主食となったのか?」

日本人の主食といえば、お米ですよね。

日本人なら身につけておきたい『ご飯の作法』とは?…より豊かな食生活は主食から|IKITOKI (iki-toki.jp) からお借りしました。

なぜ、お米が主食になっているのでしょうか?味がおいしいからでしょうか?

改めて考えてみると、お米ができるまでに半年近くの期間が必要で、収穫してからも脱穀、籾すり、精米をすることでお米になります。

さらには、炊飯が必要で、毎日食べるものとしては手間がかかりすぎている気がします。

なぜ、主食にお米が選ばれたのでしょうか?

平賀緑 食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?から引用してみます。

地球上には人間が食べられる植物は多種多様に存在するのに、なぜ、小麦、大麦、コメ、トウモロコシという4つの作物が「主食」と呼ばれ、世界のカロリー消費の過半数を占めるほどになったのでしょうか。

多様性に富む方が自然にも人にも健康のためにも望ましいのに。作物も動物も人間も、単一栽培や家畜化や都市化によって「密」になることで、病原体の繁殖と変異を許してしまうのに。

胃袋を満たすという目的のためには、穀物よりもイモの方が、早くラクに大きなデンプンの塊を育てることができるでしょう。食べるときも、洗って焼くか蒸すかすれば食べられるので簡単です。一方、穀物はもっと長い月日をかけて小さな種子を栽培し、脱穀して穂から粒を外して固い殻やゴミや異物を取り除いて(やってみるとわかりますが、これは大変な作業です)、コメは水に浸して炊飯したり麦は製粉して発酵させて焼いたりと、食べるのにも手間がかかります。

でも、固い殻に包まれた軽い種子である穀物の方が、腐らせることなく長期間保存でき、大量の穀物を溜め込むことや、ずっと遠くから輸送して集めることができました。つまり、穀物は富の蓄積に都合が良かったのです。

『半穀物の人類史』はさらに、国家が人びとに課税して支配するために穀物が便利だったと述べています。イモは地中で育つのでどれだけ収穫できるか見えにくいけど、穀物は地上で実り一目瞭然だったので、税を集める役人にとって収穫量を測量(査定)しやすかった。

穀物の方がいっせいに実って、隠されず確実に徴税できて、しかも小さな粒なので重さや体積で正確に計ることもできた。税として集めた穀物を国家のために働いた軍隊や奴隷に分配するときも、好きな量で正確に配布できた。もちろん、穀物の方が貯蔵出来て輸送できたことも、徴税する国家にとって都合が良かった、と。こうして、支配する側にとって富の蓄積と課税に便利だった、小麦、大麦、コメ、トウモロコシなど数種類の穀物を「主食」として、支配下の人民や奴隷に生産させて、軍隊を養って、国家が成長した、と。

穀物の役割については議論がつきませんが、とりあえず「主食」と呼ばれる食料ですら、自然や人の胃袋が選んだというより、昔から政治経済に組み込まれた「政治的作物」だったことにきづいてもらえたら嬉しいです。

引用ここまで

お米が美味しいから主食だ!と思ってきましたが、栽培のしやすさ、管理のしやすさで選ばれてきたのでしょうか?

主食とよばれる穀物はどんな歴史で栽培されてきたのでしょうか?

引き続き追求していきます。

 

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2022年12月01日

農業や自然の中での活動から得られる価値とは?

社員による休日の「援農プログラム」や、学生の「農業体験学習」といった、「農業」を通じた心身の解放・人材育成プログラムが注目を集めている。実際に、援農プログラムや農業体験学習に定期的に参加している学生に、「農業の場に定期的に触れることで実感する成長」とは何なのか?

実際に、普段より「自然百姓塾」という毎週末の農業体験学習でリーダーとして活躍しており、援農プログラムにも参加している中学3年生の男子学生に聞いてみた。

 

①心が強くなる

大いなる自然と触れ合っていると、甘い思考や臆病さが無くなり「根性がつく」「地道にやっていける」「気迫などがつく」。

自然の中で生きていくということは、人間の小さな思考ではどうにもならないことが山ほどある。

その中で直に身体で立ち向かうか?腹を割って、農業をするしかない!と度胸が高くなり決断力が上昇する

これは自然に触れあっていると一番、最初に現れる現象である。

 

②身体が強くなる⇒そして身体をコントロールできる

「暑さ、寒さに強くなる」「疲れない体になる」「冷え性がなくなる」「お腹などが痛くならない」など人間の体が無意識に調整するようになり、身体が強くなった。

暖房や冷房の機械を使わずとも、自分の体で体温を調節したり、体を動かすことで基礎代謝機能が標準より上がり、血行がよくなり、身体が強くなったと思う。

さらに身体の些細な変化に気づけたり、疲れないような腰の動き、息の使い方など身体のコントロールができるようになっていく。(山なら傾斜によって、腰の軸を変えたり、泥の上なら歩行法を変えたり…)

 

③視野が広くなり、周りの小さな変化に気付く観察力や充足力が身につく

自然にいると、見る世界が広くなるので観察を始めて、どんどん自然の現象を感じていく

まず、自分より小さな生き物を感じ取ることができる。

そして、大胆な変化であったり、人の些細な気持ちや変化にも目を向けることが自然にできるようになっていく。

自然に相手を受け入れられるようになったり、歓びや充足を感じることが癖になっていたり…と「自分の感情がすべて」ではなくなるというのが、自然にいて身につくところ。

 

④他の人と息を合わせやすくなる⇒感謝や「どうする?」の思考と言葉が増える

自然の中での活動は基本、身体を使うのでより合わせやすい

例えば山を歩いていて、がつがつ行く人と、歩行が遅い人がいた時に、相手のスピードに合わせたり。

野菜の苗植えや収穫の共同作業など、現代の都会よりも息が合いやすいし、些細な変化にも気づきやすい

その中、息が合うにつれて、どんどん共振していき、個人個人の考え方も価値観もなくなっていく。

さらに「どうする?」「ありがとう」の言葉は息が合えば合うほど多くなっていく。

 

⑤人や自然を好きになれること

これは他の習い事にありそうで、なかなかない。

やはり、自然の中でしか自然は好きになれない

自然をしっかり面と面で向き合うことで、いろんな気持ちが動いたりする。

「くやしい」「うれしい」「綺麗」「ありがとう」などの言葉は人をひきつけ、あらゆるものや人を好きになっていく。

学校やスポーツにはない、日本人が大切にしていた自然の和のこころが育まれる感覚がある。

 

自然を相手に、「自分が基盤」ではないから、「うまくいかないことが当たり前」であり、だから「前に進むためにどうする?」と考える。

そうすることで、身体も心も強く豊かになっていく。

なかなかできない体験のようで、周りを見渡してみると、意外と体験できる機会があるかも。

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2022年11月26日

「主食って何?栽培の歴史から食を見る」プロローグ

私たちは、ほぼ毎日パンか米を自然に食べています。主食とおかずというのは今や常識であり、当然の食事メニューで疑ったこともない事ですが、それでも人類史の中で米やパンを誰もが食べられるようになったのはほんのこの数百年、せいぜい千年くらいの歴史しか無くその殆どは米にもパンにもありつけなかった歴史があり、最初は動物の食べ残した死肉や骨、そのうち植物の根っ子や蔓、虫、ようやく芋や栗、野菜や魚・・・と主食、副食、区別なく食べられるものを何とか食べる空腹の長い時代があったのです。

日本の食事:米食が4割強、パン食18%、麺類14%―農林水産省の食生活調査 | nippon.comからお借りしました。

今回はその当然を疑うところからスタートしていきます。まず主食って何?というところから、米や麦がどういう必要や必然から人類史に登場したのかを押さえます。

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2022年11月23日

映画「百姓の百の声」を観て②

11月20日大阪の十三の第7芸術劇場というミニシアターで100人少々を集めての映画「百姓の百の声」を見てきました。今回の記事は記憶の新しいうちにその感想とそこで語られた現役百姓の生の声をレポートしたいと思います。

映画「百姓の百の声」を観て – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)

こちらの記事でも一度まとめていますが、別の視点から考察したことを書きたいと思います。

私は、普段、農産物直売所で、農家さんの営業の担当をしています。この仕事を始めて8年になり、通算1000人ほどの農家さんとお話をさせていただいたり、お付き合いを頂いております。

この映画の冒頭で、農家さんが畑で話をしている映像が流れ、字幕までつけてくれているのですが、「私たちは、日本人という民族のベースである農家の言葉がわからなくなってしまっているのです」というような主旨のナレーションが入ります。詳しく覚えていませんが「アルバリン」などの農薬や肥料の名前や「亜主枝」などの専門用語が多用されたり、意味が分からないのです。

この映画は、私たちが普段食べている農産物を作っている農家の声に、を傾けてみるとおもしろいよ聞いてみようという思いから作られた映画でした。

これは私個人としては非常に実感のある所で、8年前にこの仕事を始めたとき、農家さんのところに行っても、何を言っているか全くわからないのです。

でも、農家さんの多くは、そういった作物の生育の話や、育て方の話をしているときが一番楽しそう、ということも多々あり、そこに食らいついて、ひとつひとつ説明してもらってようやくわかるようになってきた。というのが実感で、8年たった今でも、まだわからないことがたくさんあります。

農家人口が減りすぎたこと、我々非農家が農家への関心が薄すぎること、また逆に、農家が農家だけの狭い世界の中で生活してしまっていることなど、原因は双方に様々だと思いますが、やはり「食」を支えている人たちとの距離感ができてしまっているところは何とかしたいところです。

 

■農家さんの喜び、醍醐味とは?

映画に出てくる農家さんの言葉で、印象に残っているのは、

トマト農家の清友さんが、「今まで見えてなかったものが見えるようになってきた。このことがすごく楽しく、農家の醍醐味だ」とおっしゃっていたこと。

またそのほかの農家さんも、自身が農業の実践を通して追求して見出した、農法、植物の特性や自然界の摂理、組織論などを生き生きと楽しそうに語っていたのが非常に印象的でした。またそのひとつひとつの追求内容も、非常におもしろく、気づきが多かった。

私は普段の仕事の中で接触する農家さんと話していても思うのですが、それぞれが毎年何かしらの成功と失敗を重ねながら追求しています。それの失敗や成功や気づきを、分かり合える仲間がほしい、ということを非常に強く感じていると思います。また、それをわかって売ってくれる販売者、わかって食べてくれる消費者とのつながりに、非常に充足感や安心感を感じているように思います。そこに、多少の売り上げの違いがあっても、わかってくれる人に育てた野菜を売ってほしい、食べてほしいという思いを非常に感じます。

 

■「共存共栄」「永く続くには?」を常に念頭に置く精神

また、映画の終盤で焦点が当てられていたのは、農家さんたちが常に念頭に置いている「共存共栄」の精神。たとえば、自分が開発したり発見した技術や、代々大切に紡いできた種などは、独占するのではなく“共有していくべき”という考えが、農家共通の価値観としてあります。

これは私も年配の農家さんから、何度も何度も教えていただいたことです。誰か一人が利益や技術を独占しても、その関係は永くは続かない。大きな儲け話も、永く続かない。売る人、作る人、買う人、3者が、みんなが利益を分け合って、永く続く関係を作るべき。実際農家さんは、ポッと出のもうけ話よりも、長く堅実に付き合ってくれる取引先との仁義を大事にします。

この精神は、農業を通じて、自然と向き合う中で自ずと肉体に染み付いた、摂理みたいなものなのかなと映画を見ながら感じました。

 

■若手農家が増えない、定着しないのはなんで?

最後のトークショーで会場から「若手農家が増えないのはなんでだと思いますか?」という質問が投げかけられました。なかなか難しい問題ですが、映画を見ながら2つのことを考えていました。

一つは、新規就農者かが、上述したような“農業の醍醐味”を感じ、共有することができる仲間(農家・消費者・販売者)を作れるか、ということ。新規就農者が陥りがちなのは、農作業に手いっぱいになって、消費者や販売者とのコミュニケーションが少なくなってしまうというパターン。一日中、ひとりで作業して、気づいたら1週間くらい誰とも話してなかった、なんてこともあると、新規就農の農家さんから聞きました。それくらい農作業はたくさんあり、こなさなければ食べられない。

今、農業を志す若い就農者には、「自営業で一旗揚げたい」「儲けたい」というような意識が強い人は本当に少ないと感じています。それよりも、おいしものを作りたい、自分の納得いくものを作って食べてもらいたい、消費者とのコミュニケーションを大事にしたい。そんな想いが強いと思います。だからこそ、独りぼっちは堪えるんだろうと思うのです。

もう一つは、その一方で実際十分食べていけるだけ稼げるのか、ということ。農作業で手いっぱいになってしまうのは、それくらい作付けしないと食べられるだけ稼げないから、という理由が大きいと思います。若い農家ほど、子供が小さかったりで、経営圧力が大きい時期ということもあるでしょう。

 

■我々のなすべきこと~都市型直売所事業の仕事としてのおもしろさ

そういう風に考えると、消費者の立場からできることは、映画の主題でもあるように、まず農家の声を聴くことなのかもしれないと思いました。

食糧自給率や、農薬・安全性の問題、また昨今では不安定な国際交易で本当に食糧の価格が不安定な状況が続いています。問題はたくさんあるけど、それを議論するより、まず食糧を作っている農家の生の声を聴くことから、食への主体意識が生まれるような気がします。

 

ここまで書いて、直売所事業って我ながら面白い仕事だなと思います。

直売所事業は、農家さんの話をよく聞いて、考えていることをお客さんに伝えて、農家さんにもお客さんにも喜んでもらえる仕事です。映画の冒頭にあったような専門用語だらけの会話を、非農家がわかるようにして伝えるのは結構難しいけど、それが面白いところでもある。

私は、直売所事業に携わりながら、いろいろな農家さんから元気を頂き、生活しています。そんな農家さんの活力を作れる仕事をしたいと常々思っているし、やりようによってはそれが本当にできるポジションです。

また、実際に「商売」なので、きれいごとだけじゃなくて、お互い食っていくためにどうするか?という生々しい付き合いができます。

 

何が言いたい記事なのかまとまらないですが、これからも農家さんと永くお付き合いしていけるような仕事をしていきたいなと思いました。

 

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posted by o-yasu at : 2022年11月23日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022年11月23日

【「食べる」と「健康」その本質に迫る】プロローグ

本ブログでは、これまでも、「食べることとは?」「本来の健康的な食事とは?」といったテーマを扱ってきました。最近のシリーズでも、いくつかの仮設と追求ポイントが抽出されています。

 

≪これまで抽出された仮設や追求ポイント≫

 

■24節気シリーズ

24節気シリーズ【最終回】~旬のものを食べるとなぜ体に良いのか?

 

このシリーズでは、人類(特に東洋人)が、月や季節をはじめとする自然の巡りと調和することによって健康で豊かな生活文化を作ってきたことがわかりました。

そして、人類は食べ物を食べるだけでなく、宇宙や自然そのものから直接的に、波動という形でエネルギーを受信している可能性、そもそも生命そのものの始まりが波動であるという仮説をもとに、旬の野菜がなぜ体に良いのか、考察しました。

旬の野菜とは、その季節の宇宙や地球の波動ともっとも調和して育つことのでる野菜。もっとも季節に調和し、エネルギーを吸収できている野菜。

それを食べることは身体をその季節に調和させることそのものであると捉えることもできるのではないかと予測しました。

 

生命の始まりが波動であるとしたとき、植物が成長する原理はどのようになっているのか?人間(動物)にとってそれを食べるとどういうことか?さらに掘り下げてみたいところです。また、シリーズ内で注目した、月や太陽が、動物・植物にもたらす影響についても気になるところ。

 

■有機農業をまるっと見る!シリーズ

『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ4:持続可能な農業とは?~植物の誕生からその生命原理を探る

『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ5:持続可能な農業とは?~植物の共生ネットワークを破壊する近代農法と有機農業の可能性

『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ6:持続可能な農業とは?~持続可能な農業の主役は炭素。土中炭素をいかにして増やすか?

 

ここでは、植物に必要な「土」は、微生物によって作り出されたこと、そして、その微生物が作った物質の循環サイクルに、植物が入り込むことにより、循環を加速させ、共存することのが可能になったことがわかりました。

 

植物と微生物の共生関係は解明されましたが、動物や人間と微生物・植物との共生関係がどうなっているのか?はさらなる追求ポイント。

 

 

 

■腸が作る健康の秘訣シリーズ

「腸が作る健康の秘訣」第1回 腸を知るための土の仕組みとは・・・ – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)

「腸が作る健康の秘訣」第2回 土と全く同じ仕組みが、腸の中で作られている – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)

「腸が作る健康の秘訣」第5回 腸が外圧を捉え、脳がどうするを考える – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)

 

このシリーズでは、

「人は森であり、腸に「土」を内包しているー」といった認識が発掘されました。

土壌に暮らす微生物が、食べ物と共に腸内に移住したものが腸内細菌の起源であり、人は今でも「食べる」ことを通して、外的な環境と接続しています。

 

土の微生物を取り込むことによって腸内の土壌改良がなされるので、化学肥料や農薬を使っていない有機野菜であれば、土がついたものを丸ごと食べるのが一番健康によいと考察しました。

 

さらに、腸はが意識器官であり、脳の働きなど、体内の様々な臓器の働きに影響を与えているということもわかりました。

 

 

 

 

 

≪本シリーズで追求したいこと≫

これらのシリーズで断片的に進めてきた追求が、どこかひとつながりになりそうな気がしています。

そこで、今回からのシリーズは、これまでの追求を踏まえ、もう少し俯瞰した視点から、全体を貫く摂理を見出していきたいというのが狙いです。

 

キーワードは「循環」です。動物・微生物・植物の間にある循環、太陽・宇宙と地球に住む動植物やモノのエネルギーの循環。そのすべての循環の中に、人間の営みもあるはずだと思います。

 

1.動物と植物と微生物の共生関係と物質循環はどうなっている?

動物は、植物と微生物の物質循環を加速させることによって、その共生関係の仲間入りをさせてもらった存在ではないか?と仮設しています。

腸の始まり、腔腸動物の誕生までさかのぼって考えてみたい。

 

 

2.月と太陽(または宇宙からの波動)は、動植物の活動にどのような影響を与えているか?

植物の成長は、3代栄養素と呼ばれる窒素・リン・カリ、また気温、湿度、日照量などの生育条件が整うことが必要といわれていますが、それは実は一面的に捉えているのではないか?

植物の歴史や、最新の研究から、植物と宇宙がどのようにシンクロしているのかを追求してみたい。

 

3.人間にとって腸とは?食べるとは?

1の視点から考えると、人間にとって食べるとは、自然界の物質循環を促す行為そのものであると考えられます。

2の視点からは、エネルギーを得ることそのものを捉えなおす必要が出てくるように思います。

そのような視座から、食べることの役割、食べるべきもの、健康な食とは?を考えてみたい。

 

こうした追求から、我々が本来食すべきものはどういったものなのか?有機農産物や、旬の野菜が体に良いと言われるが、その根拠はなにか?も浮かび上がってくると思うのです。

 

 

どれも未知すぎるテーマですので、かなり混迷することも予想されますが、できる限りのエビデンスから論理整合させていきたいと思っています!

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2022年11月22日

【不耕栽培の可能性】プロローグ~自然本来の力を活かした農業の可能性を探る~

写真は、こちらからお借りしました。

 

■世の中で注目される、自然本来の力を活かした栽培法

今、世の中で、安全安心な野菜として、「有機栽培」「無農薬栽培」や「自然栽培」などが注目され始めています。これまでの化学肥料・農薬は使わない、自然に寄り添った新しい栽培方法で育まれた野菜たち。

自然の太陽からエネルギーを吸収し、そして、大地から栄養を吸収する。そうやって自然を一体化してのびのび育った野菜たちの力を、私たちはいただく。自然本来の力を活かし、野菜たちから受け取った元気の恵みが、身体も心も元気に育んでくれる。そうありたいと思っている人も多いでしょう。

 

■不耕栽培の可能性

さらに、そこから一歩進んで、田畑を耕さない。野性的な自然の中でたくましく育った野菜たち。「不耕栽培」で育った野菜たちは、もっと健康的でおいしいのかもしれない。もっと言えば、昔の先住民・縄文人がそうであったように、採取生産のように、野性的に野菜を育てていけるのであれば、もっと身近で、おいしい野菜を手に入れることができるかもしれない。

そのような発想で、今回のシリーズでは、私たちの現代的な生活の中で、「不耕栽培」の実現可能性があるのか?欲を言えば、誰もが気軽に始めやすい栽培方法として取り入れられないのかを追求していきたいと思います。

※画像は、こちらからお借りしました。

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2022年11月21日

映画「百姓の百の声」を観て

11月20日大阪の十三の第7芸術劇場というミニシアターで100人少々を集めての映画「百姓の百の声」を見てきました。今回の記事は記憶の新しいうちにその感想とそこで語られた現役百姓の生の声をレポートしたいと思います。

この映画は梨田昌平さんいう映画監督が作られた。監督は58歳。ずっとこういう映画を撮りたかったと語られていた。農業をポジティブでもなく悲観的でもなく、淡々とお百姓さんの映像と言葉を並べて、みた人に感じてもらう、そういう映画にしたいと。そしてその題材のお百姓さんは農文協という農業を専門に100年以上の歴史を持つ出版社を通して3年間にわたって全国を歩き、たくさんの方々との会話と取材の中から生み出されていった。

今回紹介されたお百姓さんはわずか20人ほどだが、全国100万人いる百姓がそれぞれに自らの考えや物語をもっておられるという。

では今回の映画から印象に残ったフレーズでつないでいきたい。ホームページ

※※※※※※※※※※※※※※※※

最初は薄井勝利さんで稲の第一人者。
徹底した自然の観察の中から独自の農法を生み出している。6種類のバケツにいろんな条件を与え、稲の生育を研究し、最もその土地、土、水にあった稲を見つけ出す。常に現場主義。「栄養分が過剰になったら病気が来る。倒れる。それを過剰にならないように、自分の観察力で維持していく。そこなんですね、一番大事なのは」「人も植物も一緒」
「百姓は自然と人間の接点なんです。」

2番目は若梅健司さん
トマトの第一人者。農業を始めるときに持った「3つの信念」が核心をついている。

  1. 己の職業を道楽と思え
  2. 記録を取る事
  3. たえず、新しい技術に挑戦すること

「道楽って言葉が大好きなんですよ。本当に好きなことをやっているから、失敗しても不平不満は出ないし、誰のせいにもしない。なんでもすきでやらなぁ」

百姓宣言が国連で2018年定義された
「母なる地球と調和する小さな農家」
また百姓の定義はこう言われている
「100種類の仕事をする人、なんでもできる人、なんでも自分の力でやろうとする人」

横田農場を経営する横田修一さん
20人からなる組織で大規模に農業を経営している。ただ、毎年周辺の農家が後継ぎがなく管理できなくなった田畑を受け入れ今や甲子園球場123個分の農地を管理している。
百姓という言葉、僕は好きですね。機械が壊れれば直すし、大工仕事もやる。土木仕事もやるし、作物の事もわかっている。植物のことも生物のこともわかるような知識も必要だと思いますしー。みんながそれぞれ自分の持ち場で考え、連携して仕事をしていますから、「こっちが足りないから」「こっちがこういう作業をしているから、おれはこういう作業をしようかな」とかみんながそれぞれ自律的に動いている。

―――今どきの言葉で言えば「自律分散型」の組織。そういうものって昔から稲作では「結」って形があったんじゃないか。農業は計画通りすすむものではないし、人の能力もそれぞれだし。

また横田農場の栽培法が面白い。管理する面積が毎年どんどん増えていくが人を増やすわけにいかない。面積が増えて人を増やせばどんどん収益率は悪くなる。メガファーム政策なんて国は言うがそう容易いものではない。少ない人数で大面積を耕作するにはどうするかを考えた。「作期分散」という農法を編み出した。早く実る米、から中間、遅いのを14種類に分けて3月から6月まで分けて田植えしていく。収穫も少しずつずらす。それをパッチワークのように分けて植え付ける。そうすることで作業が集中しないので少ない人数で広い面積を耕作できる。
また耕運機や田植え機は1台で回す。増やせば故障も増えるしメンテナンスもコストがかかる。操作する人も多く必要になる。

この横田修一さんのお父さんの卓士さんは言う。
息子に農業を継いでもらったが、農業を継げなどは言わなかった。女房と結婚した時に「絶対に田んぼのことは子供のまえでつらいって言うんじゃない」って決めたんです。「楽しいことだけを言いなさい」って。「田んぼでメダカをとった」とか「オタマジャクシをとった」とか「今日はとんぼが羽化して一斉に飛び立った」とか楽しい話ばかりを聞かせたよ。「子どもは後で騙されたと言われましたけどね(笑)」
でも修一さんはそうやって、本当に楽しそうに農業をやっておられる。

――――次は海外農業との話――――

きゅうり農家の山口仁司さん
オランダから10年前にデーター農法が伝わった。しかし山口さんがしたのは、昔ながらの「作物の心をよみとる」とデーター技術を組み合わせ、世界で類をみない栽培技術を確立。
山口さんは2年間の研修で一人前のきゅうり農家に育てる研修育成もしている。

理由は、きゅうり農家を減らさないこと。農家が減ればきゅうりの価格は上がるが、同時に誰もきゅうりを食べなくなる。短期的な利益は長期的な利益にあらず。百姓は知っている。

発酵技術を活用したコメ農家の斉藤忠弘さん
減反政策で農協に米を出すのをあきらめ、自らの販路を開拓。その時に米ぬかが残った。
「土ごと発酵」という新しい農法がその時に始まった。
「科学肥料っていうのは効果が一過性なんですよ。そして土壌に対するプラス面はあまりないんです。その点、米ぬかは土壌のー――人間でいうと細胞と結合して有機質化するんですよ。じわっと効いてくるんです。肥料として使うとね」

同じく発酵技術を農薬につかった野菜の苗をそだてている高橋博さん。
米ぬかとヨーグルト、納豆菌を混ぜてそれを農薬代わりにビニールハウスの苗に散布する。そうするとその中で発酵しカビがでない。「えひめAI」と呼ばれるこの環境は安価ですぐ作れて、健康にもよい。継続して使えば温室の中にその環境が定常的に生み出される。理想的な無農薬だ。

山菜名人の細川勇喜さん 74歳
自然薯やタラの芽などの山菜を人工栽培する技術を開発し、惜しみなく回りに伝えてきた。
「自分にしかない技術は100以上ある。発明とか発見とか。いっぱいあんのよ。いっぱい持ってるからふたつやみっつ公表しても別に。まぁ新しいことをやるべし、やってまだ出きっかもわかんない。これが最後と思ってもまたどこかで新しい発見があるかもしれない。別な作物であと40年くらい生きようと思っている。10年後だな、発見すれば10年後にまた会いましょう。」

開けても暮れても発見、発明。ただどこかの大企業と違って百姓の知は「よい知恵や技術を共有し互いに高めあっていく」そんな知のあり方が伝統になっている。

最後はビニールハウスでのトマト作りで何度もTVに出演した清友健二さん
「虫」がテーマに。
ビニールハウスでの栽培の敵は天敵の虫。いくら駆除しても完全に駆除ができない。何度もハウスの中の栽培が失敗し苦渋をなめてきた。清友さんは害虫の駆除に虫を使った。害虫を食べてくれるタバコカスミカメという虫をセットで育てると完全に駆除することができることを発見した。化学肥料に頼らない完全な無農薬での農法が可能になったという。

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百姓の百の声を聞いた。見た。鑑賞後はなんとも爽やかな元気を与えられる映画だった。

想像以上、予想をはるかに超えた映画で、決して見せよう、感じさせようとせずに淡々とそれでいて全編エネルギーを感じさせる強さをもらった。直ぐにでも仕事につかえそうな話や言葉もたくさんあった。

「己の仕事を道楽と思え」
「たえず、新しい技術に挑戦すること」の言葉の重さ
「百姓という言葉、僕は好きですね。機械が壊れれば直すし、大工仕事もやる。土木仕事もやるし、作物の事もわかっている。植物のことも生物のこともわかるような知識も必要だと思います」
「土ごと発酵―人間でいうと細胞と結合して有機質化するんですよ。じわっと効いてくるんです。」
「百姓は自然と人間の接点なんです」

百姓がなんでも自分でできるのは、自然の摂理に学び、発見し、追求しているからだと思います。百姓が最初から何でも見えているわけではない。見えないものを見る力を徐々に獲得していくことが百姓力なんですよ。と・・・

この映画、もっと多くの人に観てもらいたい。また観たい。そう思える映画でした。
まだしばらく大阪で上映されています、ぜひ十三の第7芸術劇場に足を運んでみて下さい。

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posted by tano at : 2022年11月21日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022年11月19日

類農園の取り組み:日曜は『援農』に参加しよう!~子連れ援農はいかがでしょうか~

こんにちは☆

お休みの日、子どもと何しよう?
そんなお父さん、お母さん。”子連れで援農”はいかがでしょうか?

まだまだ目を離せないなーって年齢のときは(いえ、そういう時こそ!)、数家族(異年齢の子どもがいると尚ベスト!)集まって参加するのもおススメです☆

なぜかというと、異年齢子ども集団ができるから、なのです!
実際、子どもを連れてママ3人一組、うち一人は子守担当という分担で参加してきました!(これなら就学前の子ども連れでも援農は可能でした)。
ママ自身も援農を楽しめますし、むしろ母親から離れた子どもたちは、遊び仲間集団の中だからこそみられる成長が多々感じられたのです。

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posted by tanimitu at : 2022年11月19日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022年11月18日

【アグリテックの最前線にせまる】農と技術の融合が新たな価値を生み出す

(画像はこちらからお借りしました)

四季に恵まれ、水や肥沃な土地を持つ日本には、多種多様な農作物が生産されてきました。日本人の食に対する追求は、縄文土器が世界最古の調理器具だと言われるように歴史が深く、「和食」は世界遺産にも認定されました。

世界に誇る日本の食の土台とも言える「農」が他の技術や業種との融合により新たな価値を生み出し始めています。そんな【アグリテックの最前線にせまる】シリーズをお届けします。

 

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posted by suzu-kun at : 2022年11月18日 | コメント (0件) | トラックバック (0) List