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2012年09月04日

最先端の意識潮流に応える農業体験事業とは? ~プロローグ~ 

皆さん、こんにちは 🙂
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以前から当ブログ「新しい農のかたち」では、次代の農業の可能性として、「農業体験」についての追求が進められてきました。
 
農から始まる日本の再生シリーズ~体験・研修事業に新しい農のかたちを探る①~現状編
http://blog.new-agriculture.com/blog/2012/06/001342.html
農業も応援してくれる仲間(協働者)を求めている ~協働から共同体へ~  その1「顔の見える農業」
http://blog.new-agriculture.com/blog/2010/01/001056.html
充足の場としての「農」の可能性
http://blog.new-agriculture.com/blog/2010/10/001148.html

一昔前までは、加工や直販以外の農業生産関連事業と言えば、観光農園(イチゴ狩りetc)ぐらいで運営主体である農家も、あまり積極的な事業展開をしてきませんでした。
しかし今では、体験学習や市民農園、農業研修、果てはカルチャースクール等、様々な関連事業が登場しており、新聞やテレビ等様々なメディアで頻繁に話題に上り、人々の関心も高まっています。
このような人々の関心の高まりの背後には、人々の期待があります。

これらの認識を踏まえて、前回のなんで屋劇場「農と塾における業態革命」にて提起された、最先端の意識潮流をもとに、人々の期待に応える農業体験を発掘するのが、今回のシリーズの目的です。

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詳細な内容は、今後のシリーズ投稿にて紹介していますが、最先端の意識潮流には、「自給志向」・「自習志向」という2つのキーワードが浮かび上がっています。この志向に応える農業体験はどのようなものかを考えるのが、今回の焦点となります。
例えば、現在貸し農園需要が高まっていますが、おそらく、これは自給志向から来ています。

週末農業をやりたいといった需要は、おそらく、自給志向から来ている。そこでの、頭の中にある究極のイメージは、いざとなったら自分で耕して食べていくといった意識と連動している。従って、自給志向は年々益々強くなっていくだろう。これを従来の市場概念で捉え直してみれば、幻想期待そのものである。実際、農地を借りたもののお金だけ払って何も耕していません、といった者も半分位いる。そうであっても、貸している側からすれば、しっかりと安定的に収入が確保できている。
このような人たちの登場は、幻想期待と言えば幻想期待だが、非常に新しい意識潮流発の幻想期待である。つまり、ここまで先行きが見えない状況だからこそ、生まれてくる新しい期待だと云える。現在、このような幻想期待が色んな所に一杯湧き出ている。ただし、期待があるから勝手に需要が生まれるわけではなく、誰かがそれをキャッチして商品という形にして供給するかで、顕在化の度合が決まってくる。
以上から端的に言えば、貸し農園方式が、幻想期待に応える商品だったから利益を出せているということである。

自給志向という観点で考えてみれば、貸し農園も、単純に農地を貸すだけではなくて、どうしたら技術が身につくのかという面で企画を考えていけそうですね。
また、過去の農業体験のブームと意識潮流との照らし合わせをしていく中で、農業体験の変遷を明らかにすることで、今後の可能性を探っていきます。
導入部としては、このあたりにしておきます、今後の投稿にご期待ください
章立ては以下の通りです。
1.プロローグ
2.(農業)体験の変遷
→体験のキーワード(グリーンツーリズム、アウトドアなど)をもとに、それぞれが戦後からブームがいつ到来し、終焉していったのかを年表にまとめます。
3.体験の歴史の背後にある、意識潮流との照らし合わせ
→それぞれの体験の歴史の背後には、人々の意識の変遷が大きく関わっていると仮定し、戦後からの意識潮流を年表にまとめ、体験の歴史と照合していきます。
4.最先端の意識潮流
→今、人々の期待は何なのか、最先端の意識潮流を分析します。
5.これからの農業体験はどうなる?
→最先端の意識潮流、これまでの歴史を踏まえ、今後の農業体験の企画はどのようなものが考えられるのかをまとめます。

投稿者 sugi70 : 2012年09月04日 List   

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