2009年10月28日
農の新しい供給者を養成する、「農家のこせがれネットワーク」の可能性!
出勤前の朝の時間で学ぶ「丸の内朝大学」は、3学科5科目でスタートしたそうですが、10月から始まった第3期は15科目となり、順調に受講者が増えているようです。
その中の3農業クラスをNPO法人「農家のこせがれネットワーク」の農業プロデューサーが講師で担っているようです。
クラスの特徴は、全国の若手農業者らでつくる「農家のこせがれネットワーク」の講師陣が、農業を始めた経緯や収入、地域との付き合い方など「生の農業」を語ることだ。「本当に有機がいいの」「女性農家から聞くお茶とキノコの話」などのテーマで講演し、梨狩りもある。
「土いじりをしたいと思っている都会の人は実は多い」と、企画した古田秘馬さんは明かす。「こせがれ」の宮治勇輔代表(31)は「受講者と同じ目線を持つ若手農業者が、基本的な生活スタイルから職業の魅力まで語るのが特徴。誰でも入りやすいような内容になっている」と語った。
【読売新聞>教育>教育ルネサンス>(10)都心で膨らむ就農の夢】
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2009年10月24日
新しい「農」への途(1-4)――戦後農政の超克――
新しい「農」への途(1-3)の続きです。
前回1970年まで話が進んだのですが、戦後の農政を追求する上でどうしても放っておけない問題が表出したため、少し時間を戻して今回扱いたいと思います。
それは、今の日本農業の問題とされている「農地の細分化は日本政府が望んだ結果だった」という論点です。
前々回の投稿で、「農地改革がいち早く実現されたのは、日本側の自発的な意思として着手されたから、と云われます。」と書かれています。第二次大戦直後の政策は全部GHQの指示で行われた、と思っている方は少なくないのですが、この「農地解放」に関しては、日本政府発だったようです。
ということは、「農地解放の機運は戦前から存在していた」と見るのが妥当です。
そして、その理由は「大地主」というキーワードに集約されていきます。
以下、その歴史的構造を明らかにしていきます。
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2009年10月22日
先進国の市場縮小は人口問題の解決策となるか?
10月15日エントリーの『人口増の主要原因は私権収束ではないか?』で扱ったとおり、食料問題の原因の一つとして考えられている、人口増加がなぜ起きるのか?について考えていきましたが、今回は人口問題はどうすれば解決するのか?について考えていきたいと想います。
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2009年10月20日
旧観念無用。役に立たない観念など、もう要らない。
■こんばんは まるいちです。 😀
今日は、新シリーズ【次代を読む⇒次代の農業・・・どうする!?】で、
「旧観念無用。役に立たない観念など、もう要らない。」を取り上げます。
■旧観念とは「共認の輪『るいNETWORK』」の新概念一覧 新概念定義集 にあるように
古代宗教や近代思想(恋愛・自由・個人・人権etc.)のこと。旧観念の深層には、私権闘争が生み出す苦の現実(戦争や支配や貧困)への否定意識や変革不可能視が刻印されている。つまり、現実の中に可能性を求めるのではなく、現実(の自分や人々)を非充足のまま放置して頭の中だけで代償充足を与える倒錯観念・代償観念である。
です。
●更に詳しく知りたい方は↓をご覧下さい。
・旧観念と新しい概念装置の決定的違い
・旧観念の構造
・近代思想は宗教と同根
■実は、農業の現場でもこの事を実感する事がよくあります。
●特に、近代農業・・・旧観念に裏打ちされた農業・・・がもたらした弊害は大きい。
↓参考投稿です、是非ご覧下さい。
・工業農業にまつわる7つの神話
・農業に関する偏見と嘘・・・騙されてはいけない!
・日本のODAが生み出す、地元住民の生活と自然環境の破壊
・『緑の革命』って、どうなん?
・途上国を市場に巻き込んだ「緑の革命」
・先進国の農業保護政策が途上国を食糧輸入国に追い込んでいる
●同様に農業を対象化する意識の問題もあります。
↓参考投稿です、是非ご覧下さい。
・勘違いしていた「実現派」
・こだわり派の問題
★近代農法は絶対、工業的な農業が飢餓を救う、ODAが貧困を救う、緑の革命が発展途上国を救う・・・今までずっと言われてきた事ですが、現実は全て逆で環境破壊と貧困、飢餓を増大させている。
同じように農業の持つ価値や意味、展望を対象化せず、イデオロギーの発露と個人的充足の対象としてしか農業を見られていない。
⇒これら全て、【旧観念発】の発想です。
「旧観念無用。役に立たない観念など、もう要らない。」
農業の現場でも全く同じです。
【次代の農業をどうする!?】と言う視点では旧観念から脱却し、現実直視、現実肯定の発想こそが求められてると思います。
続きに【次代を読む】より「旧観念無用。役に立たない観念など、もう要らない。」を抜粋掲載しますので是非読んでください <(_ _)>
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posted by nara1958 at : 2009年10月20日 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月17日
新しい「農」への途(1-3)――戦後農政の超克――
◆農地解放が農村共同体の崩壊をもたらした!?
戦後日本の農村共同体は急激に崩壊していきますが、その要因を松岡正剛氏は次のように述べています。
松岡正剛の千夜千冊 第千百三十夜【1130】
高谷好一著『多文明共存時代の農業』
日本の農業共同体は、敗戦後からガタガタと崩れていくようになる。農業の機械化と経済主導の農業政策が農村をおかしくさせていった。農業にはいかに因習的であれ「字」や「村」というまとまりが欠かせないのだが、この紐帯がきづきあげた「作」や「和」の精神も、現代生活にあわない古くさいものとして唾棄されるようになった。
この変化は戦時中に農村のメンバーが戦争に狩り出され、農村が労働力を失っていったことにそもそもの兆候があって、そこに敗戦の打撃が加わったという二重の変化によるもので、敗戦後の農村からすれば機械化もやむをえなかったところもあった。
しかし、そこへもっと恐い変化が加わった。ひとつは「農村生活は封建制の遺習である」という批判と非難が高まってきたこと、もうひとつは機械の導入のためにも電化生活のためにも「現金を確保する必要」に迫られたことである。これによって一方では鎮守の杜や祭祀をともにする生活文化が壊され、他方で年一度の収穫時の収入ではなく、月給で現金収入を得るための第二種兼業農家が急速にふえた。
そこへ追い打ちをかけたのが、住宅や工場やゴルフ場による「開発」だった。農地はあっというまに虫食いになっていった。逆に、これによって土地が売れて一時的な成り金になる者たちも出てきた。が、それは農村を捨てるということだった。最後にここに政府の減反政策が加わった。田畑の4分の1に稲作をしてはいけないという政策である。コメづくりはもはや日本の農業共同体の基本ではなくなってきたのだ。
近代西洋的な価値観念と市場化の波が、そして更には、戦後農政の問題が日本の農業共同体を崩壊させた原因だとすることに、まったく同感です。
佐渡ヶ島では、「血統の親類は縁が切れても、地分け(じわけ)の親類は切れない 」といわれるそうです。日常生活上密接な関係に立ち、生産経営的、宗教上の行事も共に行うという形態を採る「同族」は、農村共同体の中核をなしていたと思われます。それを矮小化したものが、家父長による家制度というわけです。
共同体構成員の紐帯を温存するために、めったなことでは土地を分与することがなかったのでしょう。にもかかわらず地分けしてくれる親類は50年以上にわたって不義理はできないというのが、佐渡ヶ島の話のようです。それ程に、農地を分与してくれるのは有り難いことで、かつ農地の私有化は自己完結性を高めることになった、という意味で、同族(農村共同体)の解体を促したのは、他ならぬ戦後の「農地解放」だったと云えそうです。
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posted by staff at : 2009年10月17日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月16日
エジプトの循環型農業は女達の賜物
こんにちわちわわです。
古代エジプト文明はナイルの賜物といわれるように、定期的に氾濫するナイル川によって運ばれる肥沃な土によって農業が行われ、滅亡したメソポタミアの農業と違ってアスワンハイダムが作られるまで、究極の循環型農業が営まれ続けました。
この背景には女性への敬意の気持ちが深く関わっているようです。
エジプトすばらしいと思った方↓↓ぽちっと!
posted by tiwawa at : 2009年10月16日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月15日
人口増の主要原因は私権収束ではないか?
10月8日エントリーの『食料問題の背後にある問題とは?』で扱ったとおり、食料問題の原因の一つとして考えられている、「人口増加」ですが、なぜ人口増加が起きるのか?について今回は考えてみたいと思います。
本題に行く前にまずはいつものやつをお願いいたします。
posted by imayou at : 2009年10月15日 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月14日
企業による自給自足の挑戦 ~船井総研の農業研修~
■こんばんは まるいちです。 😀 今日は、「共認の輪『るいNETWORK』」の秀作投稿に掲載されている記事の紹介です。
●企業による自給自足の挑戦 ~船井総研の農業研修~
経営コンサルティング会社・船井総合研究所の環境ビジネスコンサルティンググループでは、企業の自給自足に向けて、今年から社員の農業研修を行っているそうです。
最近では公共事業の削減を受けての建設業者の農業参入や、新たな流通システム構築による農業再生といった流れは珍しくなくなりましたが、企業の自給自足という視点で農業に取り組むケースはまだ少ないのではないでしょうか。
同グループの部長である菊池功氏がブログの中で、同社の農業研修の目的・主旨・狙いを語っているので、紹介させて頂きます。「企業としての自給自足~エコライフを実践する~」からの引用です。
・・・と言うことで、新しい「農」のかたち を模索し始めている実例が紹介されています。
●コンサルティング会社なので、経済や政治状況、そして人々の意識や社会の潮流、を的確に読んでの試みだと思います。
農業の必要、そして農の持つ根源的な価値や可能性を認めたうえでの農業参入は本当に歓迎すべき事だと思います。
また、企業と農業、農、との関わり方の新しいかたちを提示する事は人々の期待していることだと思います。
★類農園は、1998年から1999年の1年間、類グループ社員10名が近畿地方の数件の農家、農業生産法人に農業研修に行き、1999年4月に奈良県宇陀市と三重県度会郡度会町に農園を設立し、2003年に設立した福井県若狭町の若者の就農定住に焦点を当てた「上中町農村活性化構想」「農業生産法人農楽舎」の運営にも参加しています。
その後、農園経営を拡大し、地元の農村や地域の活性化を担い、全く新しい農のかたちを実現しています。また、新たな「意識生産としての農」の実践課程にも入っています。
●路上で世直し なんで屋【関西】の記事より
・意識生産としての農業 その先端事例(1) 【類農園・類塾自然体験学習教室】
・意識生産としての農業 その先端事例(2) 【類農園の農業体験】
・意識生産としての農業 その先端事例(3) 【類農園の企業協働】・・・新しい「食」と「職」のかたち・・・
★農業の可能性は食料の生産だけではなく、企業の自給自足⇒食と職の安定・生活の安定・活力の再生、そして共認形成、最終的には【企業の共同体化】に繋がります。
まさに類グループ、類農園の目標が実践課程に入った!と言う事だと思います。
続きに「企業としての自給自足~エコライフを実践する~」の記事を掲載しますので是非読んでください <(_ _)>
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posted by nara1958 at : 2009年10月14日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月13日
次代の活力源は、『みんな期待』に応えること
こんにちは、奈良県の類農園で働いているsugi70です 🙂
さてさて、今回も『次代を読む』⇒『次代の農業・・・どうする!?』
を皆さんと一緒に考えて思います。
今回は、『次代を読む』の中の、「次代の活力源は、『みんな期待』に応えること」を扱います。
以下、引用しつつ、農園での仕事の実感を織り交ぜながら展開していきます。
posted by sugi70 at : 2009年10月13日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2009年10月11日
あれも、これも、おいしい手作り生活。
こんにちは、こまつです。
今日は、みなさんにとても嬉しい報告があります☆
「あれも、これも、おいしい手作り生活。」(絵と文:まめこ)
の“参考ウエブサイト”に、なんと「新しい『農』のかたち」の名前が掲載されていたんです!(v^ー°)
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posted by komayu at : 2009年10月11日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList