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2009年02月14日

途上国を市場に巻き込んだ「緑の革命」

こんにちわちわわです。
pochiさんのするどいアメリカの共認支配となさけない日本の実態の分析をうけて、緑の革命の本質は何だったのか?勢いよく連続で突っ走ってみます。
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【途上国を市場に巻き込んだ「緑の革命」】
緑の革命」とは、1940年代にメキシコで始まり、日本の高度経済成長期に当る1960年代から70年代にかけて東南アジアの発展途上国で行われた農業の近代化運動のことである。
表向きには「途上国の食糧増産」を謳っていたが、1949年の中国共産党の「赤の革命」に触発されたアジア新興諸国の共産主義化に対抗し、途上国を資本主義陣営に取り込むというのが真の目的であった。
「緑の革命」の主役は、モンサント社が品種改良した高収量の種(F1種)である。
災害に強く、単位収量の高いこの品種は収穫量を格段に向上させ、各国の自給率向上に大いに貢献した。
しかしこのF1種は1代限りの種で、次年度栽培するには種から購入しなければならず、しかも、大量の水と肥料と農薬がなければ育たない。
この化学肥料の原料となったのは、2度の大戦時代に爆薬を作るのに使われていた窒素である。戦後、爆薬の生産量が減り窒素が生産過剰になったため化学肥料の生産に切り換え、先進国は、世界銀行の主導の下で、ODA(政府開発援助)を名目に、化学肥料をF1種と農薬の3点セットで途上国に売りつけた。さらに、先進国は途上国の農場や灌漑施設の整備に資本投入し、農業機械の導入を進め、単一作物を効率的に作る大規模農業に転換させていった。
このような近代農業を営めるのは裕福な農家に限られ、種や化学肥料、農薬、農業機械を購入できない貧困農民は都市に駆逐され、低賃金工業労働者に転じるしかなかった。こうして、お金で食糧を買う消費者を拡大させ、途上国を世界市場の中に組み込んだのである。
しかし、一時的には収量は増加したものの、増加は価格の下落を引き起こし、農家の収入は思ったほど上がらず、土壌の劣化で収量そのものも頭打ちになっていった。
大量の資本投入でお金を使うのは地元の農家と国家であり、利益を得るのはメーカーやゼネコンといった多国籍企業である。しかも、この投資は世界銀行が国家に対して金を貸しているのであって、貸す以上利息が発生する。思うように生産性が向上しない途上国はやがてお金が返せなくなり、債務不履行国に転落していった。
すると今度はIMF(国際通貨基金)が介入してくる。借金返済のため、緊縮財政を敷き福祉などの支出を大幅カット、税金を上げ国民から搾り取るだけ搾り取り、市場開放、貿易の自由化、公的機関の民営化などを強制的に推し進め、徹底的に多国籍企業の餌食になるためのお膳立てを行った。
農業の近代化は、先進国で先行して行われてきた。日本のように先進国は、農場の土木事業を内需拡大の矛先としたのに対して、敗戦国の復興を目的として設立された世界銀行がその役目を終え、新たな投資先を求めて途上国をターゲットにしたのが「緑の革命」であり、途上国を市場に巻き込み、先進国が利益を貪る代償として、お金で食糧を買わないと生きてゆけない貧困層を拡大したのが「緑の革命」の結末である。
たとえ「緑の革命」でつまづいたとしても、途上国が食糧輸入国に転落するまでにはいたらない。
途上国を市場化した上で次に押し寄せるグローバル化の波が決定的に途上国の食糧事情に打撃を与えることになる。

投稿者 tiwawa : 2009年02月14日 List   

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コメント

的外れまくりの陰謀論。
つまんね。
イオンだって食品廃棄物法対策で2ha程度しか参入してないし、今後も企業が続々入り込む事はない。何故か。費用対効果が悪すぎる。
あと、最低賃金は法で決まってるし今後も続く需要不足の中、安価な外国人以前に安価な日本人が大量発生中でしょうが。
日本の農家がここ数年で劇的に減るのは
年齢構成見れば理解できるし、その対策は
無理。
稲作は1件あたりの規模が拡大し、その他機械化で生産できない食材は輸入にシフトする。
それだけの事。

投稿者 bb : 2009年8月20日 22:08

農業の多面的機能なんかで生産者は飯食えないの。ちゃんとしたビジネスモデル構築して売れる商品開発~流通改革するためにあんたら金出しなさいよ。
新しい農のかたちって、現場知らない人間の
思いつきで適当な事ばっか書いてるよねホント。
ちゃんと現場見て、実態知ってからモノ言えって。

投稿者 bb : 2009年8月20日 22:14

初めまして、千葉で農家をしているものです。
以前は群馬の北軽井沢で勉強していたこともあるのですが、
そんな10年前くらいでさえスリランカやらフィリピンやらの”研修生”が数多く来ていたのには驚かされたものです。
現在の千葉の方にはワタミファームが進出してきていますが、
地元にはとても受けが悪いですね。
まさに記事の内容通りのことが進んで行っていると思います。
そのために経団連は知事を通じて地方分権とやかましく叫ばしているのでしょう。
これに農業委員会が叩かれ、その廃止を検討とかしだしたらいよいよリーチでしょうね。
現在の生産者1人で何千、何万人の農産物を生産しなければならないシステムではもはや日本では職業として成り立っていないと思います。
私の周囲でも苗購入から出荷までやってトントン、
それに肥料や農薬、燃料やその他資材の経費を計算すると余裕の赤字で全く成り立っていないところがほとんどです。
だからこそ食管法などの保護政策が必要だったのですがそれもついに撤廃され、
それどころか民主はここにきて自由貿易協定を結ぶなど耳を疑うようなことを言い始めました。
私はこの搾取システムから離脱し、自分で顧客を獲得してそこの家まで配達する方法でやっていきたいと思っています。
そうでもしなければ将来席巻するであろう大企業奴隷農場に飲み込まれるのがオチです。
生産の他にも流通、販売にまで時間を取られるので恐らくは週休0日で1日10時間労働くらいにはなるでしょうが、
だからといってこのまま指をくわえて惨状が広がっていくのを見ているわけにはいかないと思っています。

投稿者 ほり : 2009年8月30日 17:38

ほりさん、現場からのコメントありがとうございます(^▽^)
10年も前から「研修生」が来ていたのには驚きですし、農業の厳しい現状もひしひしと伝わってきます。
現場の意見を伺い、ますますみんなでどこに可能性があるのか追求していく必要があると感じました。
どんな産業にしても、市場に乗せるということは、生産と消費の場をできるだけ離し、そこに幻想価値を生み出すというのが基本構造です。
一部の人間の利益のために、その他大勢の生産活動における充足を奪われていっている現状をなんとか変えて行きたいと考えています。
お忙しいとはおもいますが、これからも是非一緒に考えていきましょう!現場からの生の声、いつでもお待ちしております♪

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