2009年2月1日

2009年02月01日

自家採種に挑戦!野菜の生命力を引き出す

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今まで野菜の種は、種屋さんから買うのが当たり前になっていましたが、農園では昨年あたりから少しずつ自前で種採りを始めています。最初は、カボチャやナスなど種を採りやすい野菜から挑戦していますが、これもなかなか細かい作業で大変なものです。上記の写真はナスの種です。果肉から種を採って水に浸けています。比重が重い種は下に沈んでいくので、上澄みを流して水を入れるの繰り返しで大まかに良い種の選別ができます。
まだ、野菜の自家採種が盛んだった明治頃の書物には、野菜の栽培方法として、野菜ごとに「種類」「性質」「栽培法」「促成法」「病虫害」「貯蔵法」などの項目と並んで、種子繁殖の植物にはほとんど「採収法」として種の採り方が必ず載っていたそうです。かつて野菜栽培というのは、ただ種を蒔いて収穫するだけでなく、自家採種して品種改良していくことまですべて含んでいたのだということです。
そうやって、その土地に適応した野菜の品種や食文化までもが生み出されていったというのは、素晴らしいなと思います。僕たちも少しずつですが、自慢の種や野菜と言えるものを育てていきたいなと思っています。

(さらに…)

投稿者 takuya : 2009年02月01日