2015年02月27日

日本農業、破壊の歴史と再生への道筋5~農協が作り出した「高コスト農業」

前回記事:日本農業、破壊の歴史と再生への道筋4~巨大組織、JA農協の特殊な生い立ち

 

「農会」と「産業組合」、戦前からあった二つの組織が、戦時体制の下で「農業会」という一つの組織に統合された。そしてJAは、この「農業会」を引き継ぐ形で登場する。

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2015年02月24日

日本農業、破壊の歴史と再生への道筋4~巨大組織、JA農協の特殊な生い立ち

前回記事:日本農業、破壊の歴史と再生への道筋3~農地改革の欺瞞

>そして、これら保守化した農村を組織し、自民党政権の下で最大の圧力団体となったのが、JA農協である。

JAは、生協など他の協同組合と比べて特殊な生い立ちと歴史を持っているが、その事実は意外と知られていない。

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2015年02月12日

『微生物・乳酸菌関連の事業化に向けて』-2 ~事業モデルの探索・1~

事業化に向けた最初の記事では、プロローグとして、その目的や志を述べさせていただきました。

ゼロから立ち上げる事業の手法はさまざまあると思われますが、本日は、事業モデルとして、どのようなやり方や形がありうるか?を考えます。
初期段階で、稚拙な面もあろうかと思いますが、そのあたりは、ビシバシ指摘いただき、また広くアイデアも募りながら出来たらいいなあ~、と思っているところです。

どうぞ、よろしくお願いします。

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2015年01月30日

『生命の根源;水を探る』シリーズー5 ~水に溶けない唯一の物質~

シャボン玉
先回、『水はあらゆる物を溶かす万能溶媒』を扱いました。ここでは、水があらゆる物を溶かすことが出来るのは、電気的特性(双極性)を有し、常温でも活発な運動をする「振動体」だから。というのがポイントでした。

こう聞くと、水が地球の根源物質ならば、地球上に水以外の物体は存在できないじゃないか? そもそも、我々人類は存在していないじゃないか?という疑問を持つ方があるかもしれません。今日は、この点に着目して書いていきます。

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2015年01月27日

日本農業、破壊の歴史と再生への道筋3~農地改革の欺瞞

前回記事:日本農業、破壊の歴史と再生への道筋2~変容する地主階級

 
地租改正を機に、強大な政治力を発揮した地主階級の台頭を始め、大きく変容してきた農村社会だったが、戦後の農地改革により一変する。

しかし”小作人解放”を大義名分としたこの改革は、決して後の農業振興につながるものではなく、むしろ戦後の農業衰退を決定づける要因となった。

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2015年01月20日

日本農業、破壊の歴史と再生への道筋2~変容する地主階級

 

前回記事:「日本農業、破壊の歴史と再生への道筋1~明治時代、亀裂が生じ始めた農村共同体」

 

明治時代に導入された地租改正は、農村に地主制を定着させ近代的な土地所有権制度を確立した一方で、小作人の地位を著しく低いものにした。

それまで平穏であった農村共同体に生まれた、「地主」と「小作人」。両者の関係は、その後近代化に突き進む社会情勢に翻弄されながら、徐々に亀裂を深めていく。

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2015年01月13日

日本農業、破壊の歴史と再生への道筋1~明治時代、亀裂が生じ始めた農村共同体

近年、農業を取り巻く環境は、企業の農業参入を初め新たな可能性の萌芽が見られるものの、依然として厳しい環境下に置かれている現実に変わりはない。

他方、農業にはたくさんの謎がある。例えば、
「食料自給率向上や食糧安全保障を叫ぶ農政が、なぜコメの減産や水田の減少につながる減反を推進するのか?」
「農業就業者や農家戸数が大幅に減少するのに、なぜ農協の組合員は増加し続けるのか?」
「農業が衰退するのに、なぜ農協は日本第二のメガバンクに成長するなど、繁栄するのか?」

古くは国の基幹産業として、また地域共同体の核として守られてきた農業が、ここまで破壊されてきたのはなぜか。時の農政=”お上”は何をしてきたのか。そしてこれからの農業の可能性はどこにあるのか。

歴史を振り返りながら、考えていきたい。

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2015年01月12日

『微生物・乳酸菌関連の事業化に向けて』-1 ~プロローグ・志~ 

これからは『微生物の時代』!

今後の人類の生存環境、地球環境の改善に向けて、大きな可能性を秘めている「微生物」。

私たちはいよいよ、微生物や乳酸菌関連の事業化に向けて、探索&追求を具体化していきたいと思います。

★トップ組み合わせ

 

ひと口に事業化といっても、その手法は様々あり、また既存事業体も無数に存在しています。さらに「事業」である限り収益を上げることを一つの目標にすえた取り組みになります。・・・実現に向けて、苦戦は予想されますが、挑戦します。

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2015年01月06日

先進国の中で最低水準、日本の食料自給率~誰のための農政か?

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毎日フォーラム2014/12/16記事より

政府は、食料自給率(カロリーベース)を2020年度に50%にする現在の目標を引き下げる方向で検討している。13年度の食料自給率は39%で、目標達成が困難であるとの見方が強い。来年3月に策定する「食料・農業・農村基本計画」に新しい目標値を盛り込むため、農林水産省が議論を進めている。また、財務省は補助金に頼った自給率引き上げは無理があると指摘し、目標を引き下げる方向で見直して関連予算を効率化するよう求めている。

 

1965年度に73%あった食料自給率は89年度に50%を切り、10~13年度は4年連続で39%と横ばいで推移している。日本は食料や家畜の飼料などの多くを海外に依存しており、自給率は先進国の中で最低水準にある。

 

 

戦後、一貫して低下し続けてきた日本の食料自給率。

時の農政者たちは、こうした状況に対してなんら有効な手を打つことができずまま現在に至っていますが、問題の本質は、政権与党、農林水産省、そして農協という、日本の農業の未来を率先して守り育てていく立場にあるこれら組織のあり方そのものに内在しているといえます。

 

本来農政に期待される役割とは、農地等の農業資源を守り、将来に渡り国民・消費者に必要な食料を安価に安全に安定的に供給するという、強く健全な農業を確立していくことにあるはずです。

しかし、戦後農政を司る立場にあった政権与党(自民党)・官僚(農水省)・農協は、食糧安全保障の必要性を主張しながらも、実態としては各々が既得権益を死守するための結託関係=「農政トライアングル」を強固に築き、基盤である農地を転用・潰廃し、食料自給率を低下させ続けてきました。

農政トライアングルの本質は、社会期待ではなく、他ならぬ構成員の利益確保のための組織維持にあったのです。

 

農協はその組織維持のためには、農家戸数を維持する必要がある。多数は兼業農家なので、専業農家の利益よりも、兼業農家の利益及び兼業農家戸数の維持が組織活動の大目的となる。与党政治家にとっても、(選挙で落ちて、ただの人にならないように)自らの生計を維持するためには、農民票を獲得して選挙で勝つことが大目的である。農水省にとっても、農業存続に必要な予算を獲得するためには、政治力を発揮することが必要となり、与党政治家、農協、根源的には農家に依存することになる。

※「農協の大罪」(著:山下一仁)より引用

 

こうして、戦後アメリカ(GHQ)支配の下で出来上がった「政権与党(自民党)=官僚(農水省)=農協」の結託関係は、アメリカから押し付けられた枠組みの中で利害調整を図るものにしか成り得ず、戦後一貫してアメリカの要求を受け入れ続け、農業基盤の衰退を招く主要因となってきたのです。

 

 

 

 

 

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2015年01月05日

微生物と植物の共生関係を進化史から探る4~窒素固定と光合成:酸素をめぐる矛盾点の克服

地球の大気の80%近くを占める窒素・・・、窒素はDNAタンパク質などの生体高分子に不可欠の元素ですが、大概の生物は大気中の窒素分子を直接活用できないのはよく知られた事実です。したがって、農業では植物が活用しやすい窒素化合物を栄養素として供給しています。しかし、窒素が必要なのは何も農産物だけではありません。では、「生物はどうやって窒素を取り入れてきたのか?」、これが今日の記事のテーマです。

窒素固定

 

大気中の窒素を固定のできる生物は、大きく捉えると3種類います。まず70℃以上の環境でも生きられるメタン生成菌、次に地球の大気に酸素を送り込んだシアノバクテリア、そしてカビの仲間である根粒菌です。これらの生物はいずれも微生物ですが、各々の登場時期は、メタン生成菌が35億年前、シアノバクテリアが27億年前、根粒菌がカンブリア爆発直前の6億年前です。   これらは生物進化の中では重要な時期で、こういう時代には生物史上の大進化に匹敵するエポックが必ず起こっています。   これらの窒素固定生物は大気中の窒素分子の3本の腕を開烈し、窒素分子をアンモニアや硝酸塩などに還元できるのですが、この反応自体が非常に希少価値の高いものです。今日はその概要を見ていきたいと思います。

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