2015年01月03日

地域共同体の歴史と新しい宅配事業

こんにちはm005.gif

「新しい宅配事業と地域共同体の再生」①宅配事業の現状】で、宅配事業は、かつて地域共同体が担っていた課題・役割を、宅配事業者が代行することで人と人をつなぐ役割を果たしていく可能性を持っていることが紹介されましたicon_biggrin.gif

そこで今回は、そもそもかつての地域共同体とは、どんな課題・役割を持ち、地域で結束していたのか?地域共同体があった江戸時代の村社会を参考にご紹介しますm027.gif

 

江戸時代の村は、学校の歴史で習うような貧困に窮し、支配されているというイメージではなく、実は自分達が生きる村を自分達の手で自在に発展させ、地域を守るという共同体・仕組みがありましたm051.gif

では、どんな仕組みだったのでしょうかm052.gif

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2015年01月01日

微生物と植物の協働関係を進化史から探る-3 ~植物の地上進出!・・・ある生物との共生によって実現!~

明けましておめでとうございます。
昨年、当ブログでは、多くのシリーズ記事を書き綴らさせていただきました。 『農を身近に★あぐり通信』をはじめとして、『自給期待に応える食と医と健康『農業全書に学ぶ』『生物にとって、薬とはなにか?』『自給期待に応える食と医と健康』各シリーズを。そして夏場ごろからは、『都市型直売所の可能性を探る』『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズをはじめとして、『微生物と植物の協働関係を進化史から探る『生命の根源;水を探る』シリーズなど、その時々の私たちの問題意識をもとに綴ってきたものです。 暮れの政権継続の決定をはじめとして、農業を取り巻く環境の好転は、なかなか期待できない社会状況ですが、私たちは、お上の不用意な政策などに惑わされることなく、次代の新しい農業のあり方を求めて追求し、実現の道を模索し続けていこうと思っています。 どうぞ本年も、ご愛読よろしくお願いいたします。 名称未設定 1

さて本日は、元日にふさわしく!?・・・「植物の地上進出」という壮大な生物史の中でも一大事、4~5億年前頃、必死に新天地を求め可能性を追求し続けたであろう植物の姿に思いを馳せながら、その大進化の歴史に迫っていきたいと思います。『微生物と植物の協働関係を進化史から探る』シリーズの第3回目です。

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2014年12月29日

【コラム】おせち料理には砂糖でなく塩を使いましょう♪

こんにちは。
今年も、新しい「農」のかたちを応援していただいた方々ありがとうございました!
本年度最後の記事は「おせち料理」について書きたいと思います。

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本来のおせち料理には砂糖はあまり使われていなかった。
現在のおせち料理のかたちは江戸時代に生まれたとされ、正月の三が日は主婦が台所にたたずにゆっくり休めるように、日持ちする料理と、その調理法が長年正月の風物詩ともなってきました。
しかしその歳月の中で、おかしな方向へ向かってしまった事があります。それは、「多量に加えられる砂糖」です。
おせち料理が浸透し始めた当初、料理を長持ちさせるための方法として、塩を多くする、濃くする、煮詰めて水分を少なくする、といったことが行われていたのではないかと思います。当時、砂糖は高価なものであり、どの家庭にも十分にあるものではなかったはずです。
では、なぜ現在のように多量の砂糖がおせち料理に入れられるようになったのでしょうか?
一つは、砂糖も塩と同様に料理を長持ちさせる効果があったこと。
そしてもう一つこんなことも言われています。

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2014年12月08日

微生物と植物の協働関係を進化史から探る~農法の変遷と今後の可能性~

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画像はこちらからお借りしました。

有機農法や、自然農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農法です。消費者にとっては何となく安心、安全、体に良さそう、自然環境に良いなどのプラスのイメージを持っていることが多いと思います。
一方、農家側にとっては化学農法に比べて成長も遅く、収量が少ない、人の手で雑草、害虫対策を行わなければならず手間が掛かるというマイナスのイメージも多いことかと思います。

そこで今回は、元々は有機農法、自然農法からスタートした農業がなぜ化学農法に移行したのか?の歴史的な流れを押さえた上で、今後の農法の可能性追求している記事がるいネットにありましたので紹介したいと思います。

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2014年12月07日

『都市型直売所の可能性を探る』8~農業集団も追求力の時代へ~

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現代の農業(近代農業)の問題点として、農薬(除草剤)、化学肥料などによる農産物の栄養価の低下や人体・環境への悪影響が周知され、さらにガン増加の原因であることが解明されています。野菜を食べるほどにガンになってしまうのです。(リンク

農薬や肥料を使用することは近代農業では当たり前のことですが、野山に生えている野菜や果物は、農薬や肥料などを撒いているわけではありませんが、それほど被害に合うわけでもなく、元気に育っています。

ではなぜ近代農業では、農薬や肥料が必要なのでしょうか?
人の体を作る食べ物を生み出すはずが、なぜ人体や環境を壊してしまうことになるのでしょうか?

今回はこの不整合な現実に立ち上がった農業集団「みずほの村」「ナチュラルハーモニー」を紹介していきます。

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2014年11月24日

『生命の根源;水を探る』シリーズー4 ~水自身は化学反応を起こさない万能溶媒~

溶質・溶媒・溶液
先回は ~先祖はみんな海中生物☆乾燥適応させて砂漠へ進出した動物に迫る!~ と題し、砂漠という極限的な水不足の環境で乾燥適応してきた生物について扱いました。今回は、シリーズー2記事で探った『水の持つ驚異のエネルギー』リンク)に続き、水の特性として注目すべき重要ポイントを固定したいと思います。

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2014年11月17日

『生命の根源;水を探る』シリーズ-3 ~先祖はみんな海中生物☆乾燥適応させて砂漠へ進出した動物に迫る!~

 

みなさんは、砂漠カエルが住んでいることをご存知ですか!?

生物にとって水は不可欠、というのはみなさん既によく知っていると思うのですが、なんと、あの最大の乾燥地帯である砂漠に、ほ乳類以上に水がなくては生きてはいけないはずの両生類「カエル」が住んでいるというのですから驚きです!!!

彼らはなぜ、砂漠という土地を選んで生きているのでしょうか!?

そして、砂漠でどのように生きているのでしょうか!?

謎に迫っていきます☆,゜.:。+゜

 

1,両生類の誕生

そもそも、生物は水がなければ生きていけないはずなのに、なぜ魚類は両生類へと進化し、陸上という明らかに水の少ない世界に出たのでしょうか!?

 

生物の陸上進出~魚類から両生類への一連の流れ(るいネットより引用)

魚類から両生類への進化のおおまかな流れ■

海のほとんどの部分を頭足類(とうそくるい イラスト参照)が制覇とうそくるい

魚類は浅海に追いやられる

浅海のほとんどの部分を魚類の中の板皮類(ばんぴるい イラスト参照)が制覇していく。(板皮類は浅い海のあらゆる場所に適応し勢力を拡大していく。比率で言えば板皮類は全ての魚の90%ほどを占めていた。←化石の比率)ハイネリア(ばんぴるい)

条鰭類(じょうきるい 現生の魚類の大部分にあたる)、肉鰭類(にくきるい イラスト参照)が肺の原型となるものを獲得していく。(運動能力を上げて、板皮類から逃げ回るため)逆に、制覇種であった板皮類は、(逃げる必要が無いため)肺を獲得しなかった。

にくきるい

板皮類の勢力が強くなり、条鰭類、肉鰭類が河川(淡水)に追いやられる。(河川に上がる前の段階で、淡水で生きていくための必要な機能である、肺や腎臓、鱗の原始的なものは獲得していたと思われる)

淡水域をハイネリアという魚(体長5mの大型肉食魚)が制覇する。

ハイネリアなどに追われた魚が、河川の上流や湿地帯に逃げ込んでいく。

また、この時代には、地球上最初の木(アーキオプテリス)が陸上のほとんどの部分に繁茂していたため、肉鰭類がヒレを使って、川に溜まった落ち葉の中に隠れる。(ユーステノプテロン)

肉鰭類の一部が、他の魚が入って来れないような場所に逃げ込む為、ヒレを発達させる(アカンソステガなど)。※デボン紀後期の湿地帯で、四肢動物が多様な進化を遂げる。様々な種類が生まれていた。(イカンソステガなどはその一種)

↓↓

デボン紀末期、環境の激変が始まる。予想される激変は、乾燥化と酸素濃度低下。※この環境激変によって、(肺を持たない)板皮類の絶滅。地球上最初の木であるアーキオプテリスが絶滅する。

乾燥化により川が無くなっていく(湿地帯が取り残される)中で、川に住んでいた条鰭類と肉鰭類はそれぞれ違う戦略を取る。条鰭類は(ヒレを発達させていなかった為)海へ戻る。【現在の魚類のほとんど】

肉鰭類は、(既に発達させていたヒレを使って)陸上生活に適応する。【両生類へ】

 

やはり、弱者が進化するのです!!!

 

2,弱者が進化

弱者が進化するということの意味を固定しておきたいと思います。

(類塾本格コーステキストより抜粋)

生物は、新しくなるにつれて進化していくと考えられているが、それは誤りである。生物の進化とは、環境の変化によって大部分が絶滅し、その中で奇跡的に適応できたものが生き残るということ。この逆境の中でこそ、生物は進化した。

逆境とは、環境の変化や種間闘争(他の動物との争い)。ほとんどの生物は、この逆境下で何とか生き残ろうと一か八かの賭け(体の仕組みを変えるetc.)を行い、結果として大半はその賭けに失敗して絶滅するのである。

 

3,砂漠に生きるカエル

さて、冒頭で述べた砂漠に生きるカエルについてです!

砂漠に生きるカエルは一種類ではありません。

ナマカフクラガエル(写真参照)、アカボシヒキガエル、トウブスキアシガエルなどが代表的なものではありますが、他にも多数確認されているようです。

ナマカフクラガエル

彼らは主にシロアリを食べて生活しています。水がほとんど無い所で暮らすため、水中に入ると溺れ死んでしまいます!

驚くべきは、この乾燥地帯で生きていくカエルの、成長の早さです!!!

どのカエルも、普段は比較的水分の多い土の中で暮らしています。産卵方法は種類によって異なるのですが、雨の日に交尾し産卵→水たまりが乾くまでの数日のうちに孵化~オタマジャクシ~カエルへと成長してしまうものがほとんどです。

この成長を砂漠では早ければ数日、遅い種類でも1ヶ月で終えてしまいます。

通常の日本にいるヒキガエルやアマガエルであれば、孵化してからカエルになるまでに2~3ヶ月かかります。

また卵の中でオタマジャクシの期間を終え、孵化する頃にはもう足が生えている種類もいるのだとか。この形態はもはや爬虫類と同じです。

 

4,生物の進化は計り知れない・・・・

砂漠には特殊な動物がたくさんいます。乾燥適応すべく、それぞれが独特な進化をとげているのです。少し例をあげていみたいと思います♪

 

サバクキンモグラ

サバクキンモグラ

サバクキンモグラは、その名の通り、砂漠に住むモグラです。この動物の特徴、なんと、目が無いのです!!!モグラ自体そもそも視力が弱い動物ではありますが、その中でも珍しい、完全に目が退化していて物を見ることができないのがサバクキンモグラです。サバクキンモグラは聴覚が発達しているので、獲物の微かな振動を感じ取り、昆虫などを補食しています。

彼らはで、一晩で45m以上を掘り進んだ跡が確認された例もあります。

食性は動物食で、昆虫類、クモ、ミミズ、カタツムリや小型爬虫類などを食べます。地表にいる獲物を巣穴に引きずり込んで捕食することもあります。

目だけでなく、尾もありません。すごく見た目はシンプルなのです。滅多に地上に出てくることのない動物なので、まだまだ情報の少ない動物でもあります。

 

オオカンガルーネズミ

オオカンガルーネズミ

オオカンガルーネズミは、なんと、一生水を飲まない動物なのです!!!

石油の採掘場や農地が作られ、絶滅が心配されています。厳しい環境だけれど、その分、ライバルや天敵は少ないのです。カンガルーのように長い後ろ足でジャンプするのは、砂漠での移動に適しているから。

砂漠は水がとぼしいが、オオカンガルーネズミは、必要な水分を植物からとることで、水をほとんど飲まずに生きていきます。

主食としている植物から得た水素と、呼吸から得た酸素を体内で合成して水を作っており、何年も水なしで生きることができます。

さらに人間の何倍も濃い尿を排出することによって、より少ない尿で毒素を体外に出すことができるのです。

実はこれは人間でも近いことが言えます。

人間も水をあまり飲まないでいると、色の濃い尿がでますよね?

あれは、水を飲まないから尿が濃いのではなく、これ以上水を飲めなくても身体を対応させていくために余計な水分を出していない色なのです。

水を飲めない状況なのに、たかだか身体から毒素を出すために水分不足になっていてはいけない・・・そういうことを身体は考えているのですね。

 

いかがでしたか?砂漠で暮らす動物たち。

彼らは乾燥適応することで、特殊な世界で生きているのです。

生物の進化に水の存在は欠かせないはず。ここまで水の少ない砂漠で、両生類も生きているのです。これから何類がどこで生きていくのか、進化がどうなっていくのか・・・考えていくとワクワクしますね!!!

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2014年11月13日

農を身近に★あぐり通信vol.35:植物工場で生産される工業製品のような“無菌野菜”に感じる違和感とは?

大手電気メーカーが、これまで半導体生産に使用していた工場を改造し“無菌野菜”製造に転換する例が出始めているとのこと。

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例えば・・・

当社は、本日、神奈川県横須賀市にある植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」での野菜の生産を開始しました。10月下旬に出荷を開始する予定です。

新工場は、神奈川県横須賀市にある当社所有の遊休施設を活用した、ほぼ無菌状態の閉鎖型の植物工場です。年間300万株のリーフレタス、ベビーリーフ、ホウレンソウ、ミズナ、ハーブを生産し、年間3億円の売上を目指します。

新工場で生産される野菜は菌の侵入を制限したクリーンルームで育成されることから、雑菌による傷みが少なく長期保存が可能です。高い鮮度が長期的に求められるカット野菜やサラダ用をターゲットとし、スーパー、コンビニエンスストア、サラダ・惣菜販売店、飲食事業者などを中心に販路を拡大していきます。

新工場には、植物育成向けに光の波長を最適化した蛍光灯、均一な温度・湿度の環境を実現する空調機器など当社の最新機器が導入されています。さらに、栽培状況を把握するための遠隔監視システム、梱包材などを消毒する除菌システム、半導体事業で培った生産管理技術など、当社が持つ幅広い技術・ノウハウも活用されています。

当社は、本年度中には海外に新たに大規模な植物工場を建設するとともに、植物工場向けの機器やシステムの販売を開始し、事業拡大を目指します。

当社は、「みんなが健康でいきいき生活できる社会」を目指し、ヘルスケア事業を積極的にグローバルに展開しています。今後も当社グループ内にある広範囲な技術を融合させる「ニュー・コンセプト・イノベーション」によって、当社ならではの製品、サービスを創出するとともに、多様な販売ルートの確立により事業を強化していきます。

東芝プレリリース参照

しかし、このような無菌な植物工場の野菜を食べることに、違和感も感じますよ。

それはなぜでしょうか。分かりやすく説明してくれている藤田紘一郎氏の内容をご紹介します!

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2014年11月10日

微生物と植物の協働関係を進化史から探る2~外敵に対する適応反応は【前共生段階】なのでは?~

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前回は【微生物と植物の協働関係を進化史から探る】のプロローグをまとめましたが、今回はプロローグでも問題意識として提起した【植物は動けないor 動かない⇒共生は重要な生存戦略では?】について追求していきたいと思います。 まずは、植物の存在戦略に入る前にそもそも植物の成長に対して外圧となっているものは?ついて見ていきたいと思います。

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2014年11月03日

『生命の根源;水を探る』シリーズ-2 ~水の持つ驚異のエネルギー~

すべての動植物にとっては生命活動の原点となるものですが、実は想像以上に水には未解明なことが多く残されています。

例えば、実験室で水素と酸素を混合しても水は生成できませんし、殆どの物質が密度の大きい順に固体>液体>気体となりますが、水は、氷が水に浮くというように液体>個体となる、他の液体に比べて表面張力が極めて大きいなど、その性質は非常に特殊です。

植物にも微生物にも人間にも深く関わる「水」。その探求を通じて、自然の摂理に則った農業へのヒントを発掘していきます。今回は、水そのものの特性に着目していきます。

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