2009年05月19日
雑穀の伝統食
こんにちわ、お久ぶりの長谷です。春の田植え、新茶刈り作業もピークを越えて、もう一息というところまで来ました。
早く田植えした田んぼの苗は、最近の気温の上昇につれて、目に見えて成長し始めました。秋の収穫をイメージして、毎日、田んぼへ行くのが楽しみな季節になりました。
これから、しばらくは、 「日本人の食」をテーマに追求して行きたいと思っているところですが、
まず、米食(米、麦、雑穀etc.)、炊飯、煮炊きの歴史、嗜好の変遷を調べて行きます。
ところで、写真の綺麗な白い花、これは、何の花でしょう?
実は、近所の農家の方が、趣味で、今年初めて種を播かれたものです。この作物は、種類によって、種播きや収穫の時期も様々ですが、当地では、この時期に花を咲かせるものが一般的です。現在、市場流通、外食産業で使われているものは、ほとんどが輸入もののようですが、日本人に馴染みのもの。
そうです。 蕎麦(そば)です!
(料理の写真は、右からひっつみ、かっけ、へっちょこだんご)
と言う訳で(少々強引ですが)、今日は、雑穀について。
日本人も、米以前から食べていて、最近、ブームの雑穀。どこまでを雑穀の範疇に入れるかは、いろいろですが、代表的には、ヒエ、粟、キビ、アマランサス、さらには、麦、豆類や蕎麦まで入れる場合もあります。
今回は、日本でも、米の栽培が難しかった地域であったため、雑穀の伝統が残り、今に、郷土料理として様々のものが伝わっている岩手県二戸市の雑穀料理を紹介して、日本の食を考えて行く手がかりにしたいと思います。
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2009年05月17日
お茶刈しました
こんにちは、せきやです。
時折暑いくらいの日差しを感じるときがあり、春から夏へと確実に季節が移行しているのを感じます。
そんな中、先日お茶刈しました。
新茶が出来るまでには年間を通して、草取り、肥まき、耕運、整枝、浅刈りなど様々な作業があります。冬場はつぼみすらないですが、春に向けて着々と作業を重ねてきました。新茶とは、それらの作業の集大成
と言えるものです。
今年は、各作業をほぼやることができたし、収獲にはかなり気を遣ってやりました。
茶の葉の先になるほど、アミノ酸が多くて美味しいらしいのですが、葉先だけだと収量が上がりません。
お茶の品質が良くて、収量もある程度は確保できるところ(深さ)を狙っていきます。
今年は品質重視! ということで刈りました。
お茶の刈る時期も重要で、後になるほど葉は大きくなりますが、硬くなって味が落ちてきます。刈取り期間中に雨に降られて中断がありましたが、全体的に早めに刈ることができました。
おいしいお茶が出来るようにできることはやってきたつもりです。
新茶の醍醐味と言えば「爽やかで清々しい香り」と言われています。その成分は、「青葉アルコール」という揮発性の物質で、時間と共になくなってしまうそうです
この時期だけの醍醐味をぜひ多くの方に味わって欲しいですね!
ところで、茶市場でのお茶の価格が年々下がっています 😥 。歯止めがかかりません。
このままではやっていけないお茶農家も出てくるのではないかとお茶屋さんは言っていました。
お茶は昔から日本で愛飲されてきたものです。
栽培技術からお茶を飲む作法までその方法は洗練され、脈々と受け継がれてきました。その中で培われたものは自分たちの中でもずっと息づいているのだと思います。
そういったものまでないがしろにしてしまっているようで、ちょっとだけ虚しい気になりました。
自分たちはなんでお茶をやっているのか?もちろん経営のためと言えるのですが、日本の文化を伝承するという意味合いもあるような気がします。そういったものも伝えていけたらと思います。
posted by keitaro at : 2009年05月17日 | コメント (10件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月16日
農業界の新規開拓者たち
こんにちは
前記事の「ノギャル」もそうですが、最近は農業界で新しい動きが活発化していますね 😀
それまであまり農業に関わりが無かった人達が参入することで、どんどん新しい風が吹き込んでいるように思います。
ということで今回は、同じく他業種から農業に参入し、ザクザクと道を切り開いている方々を紹介します。
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2009年05月15日
農業の新しい可能性“ノギャル”!?
まいど、雅無乱です。
女性は、新しい可能性に敏感である。
その筋では結構有名な渋谷ギャル社長が、ついに農業に進出!!という記事を見つけた。
渋谷ギャル5人が秋田で農作業-農業革命「ノギャル」開始(秋田経済新聞)
※画像の出典は「秋田経済新聞」のサイト
こんな動きを機に注目が集まり、これまであまり日の目を見なかった農業が一大ムーブメントを巻き起こすのでは…などと期待が膨らむ。
このギャル社長、ブログで非常にいい事を言っているので紹介したい。
続きに関心のある方は、いつものクリックお願い!
posted by nanbanandeya at : 2009年05月15日 | コメント (9件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月14日
自然と一体と化した生産様式に学ぶ!?(伝承農法・2)
前回の「アンデスのジャガイモ栽培にみる『伝承農法』(2009年05月06日)」⇒リンクhttp://blog.new-agriculture.com/blog/2009/05/000846.html
についてのコメントが思った以上に多かったので、色々調べるうちに新たな発見をすることができました。今回は、そのことについて触れて見たいと思います。
◆盛り畑農耕の原型は、モホスにあり!? :自然と同化した生産様式
前回に紹介しましたが、盛り畑農耕の断面は以下の通りでした。
▲レイズ・フィールドの構造(出典:ジャガイモのきた道 P.36)
ティワナク独自の文化が形成されてくるのは、紀元前1-2世紀ころからで、1000-1150年前後まで続いたと考えられているようです。堀をめぐらせた盛り畑農耕は、湿地帯向けの耕作技術であるようです。似たような堀を持つ耕作方法は、アマゾン地域の湿地帯モホスなどで多く見られ、堀の役目は給水よりもむしろ排水と考えられる、らしい。(ティワナク http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AF%E3%83%8A%E3%82%AF)
といことで、アマゾン地域の湿地帯モホスを調べてみました。
いつものクリック、お願いします。
続きを読む "自然と一体と化した生産様式に学ぶ!?(伝承農法・2)"
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2009年05月13日
最近の農園の様子
こんにちは、腕まくりして作業しているので、腕だけ日に焼けてポッキーみたいな腕 になったせきやです。
最近はず~~~っと田植作業しています。
種まき→代掻き→田植の繰り返しです。種まきは3/17、田植は4/11から始めました。怒涛の毎日の中、機械が壊れて しまったり、苗が踏まれてダメになってしまう なんてトラブルもありましたが、作業の進捗は概ね順調です 😀 。
代掻きをするのに田んぼに水を入れる必要があるのですが、今年は雨が多いから、水が豊富にあって非常にスムーズです。天候にも助けられています 。(逆にこれから雨が少なくないかいささか心配がありますが。。。)
田植開始から一ヶ月くらい経ちますが、現在、全体の6割くらいが終わったところです。
なんとか今月中に全部の田んぼを植えてしまいたいと思っています。ということで、まだまだ田植は続きます。
↑写真はハウス内の苗の様子です。
だいぶ空いてきましたが、これからまた種まきして並べられます。
種まきしてからだいたい20日くらい経ったら植え頃と言われています。
今の田植の進捗を読んで、ちょうど20日後くらいに田植ができるように予測して種まきしています。なかなか頭を使います 。
もうすでに7回種まきをしました。残りは1回を残すのみ!
↑こんな感じで田植をしています。
写真は他所様の家に頼まれて田植しに来ている時のものです。自分のところだと多少植えた列が曲がったり、抜けが出てもあまり気にしませんが、お客さんのところなので気を遣いながらの作業です。
最初に植えたところの苗は、根が張ってきて、力強さが増してきた ように見えます。少し大きくなってきました。
これからもっと暖かくなってきて成育に勢いが出てきます。それと同時に雑草も生えてきます。
田植が終わると、今度は草刈や田んぼの水管理、獣害除けなどの栽培管理が中心となってきます。
圃場ごとに作業した日にちが異なるし、場所もいくつかに分かれているので、各圃場の状況を把握するのに頭がごった返してます。
田んぼの事が常に頭に付きまといます。楽じゃないし不安も多いですけど、「嫌」という感じでもないです。というか、ほっとけないって感じです。
基本は稲自身が育つので、管理といっても「見守る」という方が正確な表現のようにも思いますが、立派な稲になるまでしっかりと向き合って行きたいと思います
posted by keitaro at : 2009年05月13日 | コメント (13件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月12日
耕作放棄地の現状
耕作放棄地の増加が問題視されていますが、実際どうなのでしょう?
農林水産省の資料より↓
この増加の一途の様子を見ていると確かに良くはなさそうです
さらに、耕作放棄地から、他の用途に転用された土地も少なくはない様子・・・。
注)かい廃とは・・・
田又は畑を他の地目に転換し、作物の栽培が困難となった状態の土地。かい廃は、自然災害、人為かい廃(宅地などの施設用地にするものの他、植林なども含む。)によって生じる。
(農林水産省定義)
posted by megu3 at : 2009年05月12日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月11日
GT2章 アメリカの共認支配
こんにちわちわわです。
戦後の日本の農政は失敗の塗り重ね構造と化していますが、根本には、国民が望んで豊かさ追求に走ったことが上げられます。
それを、裏であやつっていたのがアメリカ。
アメリカの共認支配こそが、日本にとどまらず、世界各国の食糧事情を危機に追い込んでいることを見逃してはならないと思います。
アメリカこのやろ!と思った方↓↓ぽちっと!
posted by tiwawa at : 2009年05月11日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月08日
畑作で中核農家育成 長野・JA上伊那
こんにちは、小松です。農業に対する人々の期待や関心が、日に日に高まっていますね。このブログでも、新しい参加者をお招きして嬉しい限りです。みなさん、あらためてよろしくお願いします。 😉
類農園には、春休みや夏休みを利用して、たくさんのインターンシップ生がやってきます。現在は、将来の就農を考えて、2人の若者が長期研修に来ています。彼らの目標が実現できるよう、我々もしっかりサポートしていきたいと思います。
「類農園の研修生ブログ☆毎日が一年生☆.。.:*・゜」
http://blog.kyoudoutai.net/blog/2009/03/000640.html
ただ、以前の記事にもありましたが、新規就農に対する社会的な支援体制はまだまだ不十分で、就農しても続かずに離農してしまったり、というケースは少なくありません。 🙁
そんな中で、長野のJA上伊那では、行政とも連携を採りながら、新規就農者の育成に力を入れているそうです。 😀
以下、「日本農業新聞」(09年4月30日)より、転載します。
■畑作で中核農家育成 長野・JA上伊那
農地はJAがあっせん 地域への溶け込み早く
長野県のJA上伊那は、行政など関連機関と連携し、果樹や野菜など畑作を中心に新規就農者育成を目指す「農業インターン事業」に力を入れる。技術指導に加えて、研修生の負担軽減へJAが農地を確保、期間中の生活費も補助する。修了後の就農率は95%に上り、「上伊那モデル」として注目されるまでになった。
JAは長野県南部の2市3町3村が管内。東を南アルプス、西を中央アルプスに挟まれ、南北に天竜川が流れる。水稲に加えて、野菜や果樹など畑作が盛んだが、畑作は手作業が多い。高齢化で深刻化する遊休地問題と後継者対策として1996年に「農業インターン事業」をスタートさせた。
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posted by komayu at : 2009年05月08日 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList
2009年05月07日
ニンジン・ダイコンのなるほど!
それにしても雨の日が続きましたね。マサクニです。
先日の5月2日、畑にダイコンとニンジンを播種しました。
4日ぐらいに雨が降ってくれることを期待しての作業でした。
でも降らなければ時間をかけて水やりをしなければいけないわけです。
ところがそれ以降ほとんど雨続き、不思議なものです。
そんな中、ダイコン・ニンジンに関する良い記事に出合ったので紹介します。
これは、文芸春秋5月臨時増刊号「ほんものの野菜を探せ!」
の中の「やさい塾入門!」で、内田悟氏と、角田光代さんによる対談の要約です。
●ニンジンは切り方によって味が変わる?。
一本のニンジンから、縦切りと輪切りのスライスを用意して食べ比べてもらいます。
すると、「縦切りのほうが甘い。輪切りは、少しニンジンくさい」という反応です。
味が違うのは「アク」のためらしい。
走り(出始め)の頃の若い野菜は、水分を大量に吸い上げるため、導管と呼ばれる水分の通り道がたくさん通っている。輪切りにすると、この導管がバッサリと断ち切られるので、生命を絶たれた野菜は体を守ろうとアクを出す。だから、春先の走りのニンジンは導管に沿って縦に切ったほうが、アクが出にくくエグミが少ないということです。
反対に、成長しきった名残(旬の終わり)のニンジンは、導管の数が減って太くスカスカになっている。
だから、輪切りにしてもアクは出にくい。収穫時期によって美味しいきり方が異なる、ということです。
●冬のダイコンはなぜ甘い?上と下でなぜ味が違う?
純粋な水は0度で凍るけど、砂糖や塩を混ぜた混合水は0度以下にならないと凍らない。
水分の多いダイコンは、自分の水分で凍ってしまわないように、自ら糖度を上げているのです。
ダイコンの部位によって甘さが違うのも、この理屈で考えると合点がいく。
地温は深さ1mで平均10度~15度と暖かいが、地表近くは気温の影響を受けるので、冬は凍るリスクを抱えている。だから、地表近くの上の部分は糖化して甘くなり、地中深くにある根っこの部分は、ダイコン本来の辛味があるわけです。一本のダイコンで、甘い部分と辛い部分がある理由がわかりました!
これからも楽しい”なるほど”を増やしたいですね。
posted by totokaka at : 2009年05月07日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList