耕作放棄地の増加が問題視されていますが、実際どうなのでしょう?
農林水産省の資料より↓
[1]
この増加の一途の様子を見ていると確かに良くはなさそうです 
さらに、耕作放棄地から、他の用途に転用された土地も少なくはない様子・・・。

注)かい廃とは・・・
田又は畑を他の地目に転換し、作物の栽培が困難となった状態の土地。かい廃は、自然災害、人為かい廃(宅地などの施設用地にするものの他、植林なども含む。)によって生じる。
(農林水産省定義)
耕作放棄に至るのは多くが以下のような理由です。
①高齢化による労働力不足
②生産物が低価格=生産性が低い
③農地の受け手がいない
④土地条件が悪い
まず、手放されるのは中山間地の作業機具を運び込むのが困難な場所。
(↓↓耕作放棄地が多い地域↓↓)

地図では見にくでしょうか。。山地帯に多い印象を受けます。
また、1ヶ月前になりますが、農林水産省が、農地として使えない土地面積を初調査の結果好評によれば・・・
耕作放棄地、14万9000ヘクタール復元可能 農水省が初調査
農林水産省は7日、農作物が作られていない耕作放棄地についての初めての実態調査の結果を発表した。未調査分の推計をあわせて全国で28万4000ヘクタールがそのままでは農地として使えないことが判明。そのうち14万9000ヘクタールは機械を使って草や木を抜くなどすれば農地として回復できるが、13万5000ヘクタール(約47%)は既に森林や原野になっており、復元が不可能と分かった。
引用元:日経新聞09.04.07
※下線部は追記。
耕作放棄地およそ38万ヘクタール(山梨県くらいと言われているそうです)のうち、そのおよそ7割がそのままでは使えないという現状 
耕作放棄地の大部分が、もともと条件の悪い土地が、数年放置されてた状態にあるのです。
そもそも、生産性を上げるために、農業は機械化・近代化していきました。
また、生産物の低価格という現実から、兼業農家が増加してきました。
ただでさえ儲からない農業・・・、山野など条件の悪い困難な場所では、なおさら耕作放棄されていく現状は仕方なかったのではないかとさえ思います。
ただ現在では、耕作放棄地をどうにかしようという取り組みが方々で現れています。
ウェブ活用し耕作放棄地を再生させる為の橋渡しを行う所も現れています。農園検索サイト タガヤシ [2]
儲かるか、儲からないかという視点ではなく、
そこには必要だから、どうにかしたいという思いが感じられます。
実際、ブログを探索してみると、
笹
で覆われていた所を切り開いた・・・・
人の背丈ほどの草
で覆われている・・・等、大変な場所が多いのが現実 

画像元 [3]
耕作放棄地を復活させるとはどういうことか、参考になるブログ記事があったので紹介します。
ブログ「農家こうめのワイン」さんより引用
農地だって実は壊れるのです。まあ時間とお金をかければ治すことはできますが、中山間地で地域ごと離農したところの用排水を復活させるとかいうことになれば千万近くのお金と年単位の時間がかかるところもありそうです。
そうでない場所の耕作放棄地だってたいていは雑草が伸びすぎ、畦はボロボロ、土は固すぎか柔らかすぎのどちらか、肥料っけはありすぎ・・・と言った状態はザラなので、最低でも1年は収穫にほとんど何の期待もせずに修復だけを目標に頑張ることになります。長年放置されていたところなどはもちろんもっとかかります。木が生えている(元)田んぼなんてのもありますからね。
(中略)
減反地・耕作放棄地の話に戻りますが、再耕作に向けての問題はもう一つあり、それはもともとの農地としての条件の悪さです。
田んぼには、どれも傍目には同じように見えて実は一枚一枚に違いがあります。土の質や深さ、水の抜けやすさ、周囲の地形・天候や陽の当たりやすさなどなどとあります。
さて、では減反や耕作放棄の対象になる農地というのはいったいどんな所なのでしょうか。いろいろ程度はありますが、普通は、地主が持っている中で最も条件が悪い、つまり作りにくい土地から順番に減反にして行きます。作りやすい田んぼだけ作って、やりにくいところは減反にするというのはごく当然な選択です。
(リンク [4])
また問題となっている中山間地には、特有の土地事情があるようです。
ブログ「農家こうめのワイン」さんより引用
中山間地の土地には特有の問題があり、それは登記が全くしっかりしてないことです。登記簿図面をとってみると明治時代から伝わる手描きの図面をまだ使っているところなんかがザラで、ややこしい形の土地がまたややこしく何筆にも分かれ、正確な隣地境界線や持ち主は地元の長老が口伝で知っているのみとか、だいたいが持ち主はもうとっくに町に移住していてしかも2世代くらい降りているので本人は見たことも来たこともないとか、図面が古過ぎて地形がまるで変わっている(けど登記上はまだ農地)とか、こういう事情がごく当たり前に存在します。(リンク [5])
個人の私有財産という視点からの転換、みなの共有物であり「荒廃させたくない」という視点から、取り組みが増えれば、地域内のつながり・協力体制も変わっていきます。
様々な困難な事情がありますが、ネット上からも新しい取り組み、共認形成を応援していきたいです。
最後に、当ブログへの応援クリックよろしくお願いします。