2021年10月06日
『農村学校をつくろう!』シリーズ-6~農を核とした学びの先端潮流と今後の展望~
前回の投稿までをかけて、農村学校の事例や、農業を通じての子どもたちの成長について見てきました。
今回の投稿では、全国に広がる農を通じた学びの場について中間整理し、これからの時代の農村学校に向けた可能性と展望・課題について考えたいと思います。
「自治体」、「地域」、「企業」が、それぞれどのような人材育成の場・地域活性の場を創っているのか、先端的な事例について紹介します!
画像は、こちらからお借りしました。
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2021年10月05日
【農の歴史】第5回 縄文人は農耕をなかなか受け入れなかった?
今回からはいよいよ農の歴史・日本編!
農業は日本でどのように広まっていったのでしょうか。
まずは古代、縄文時代まで遡ってみたいと思います。
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2021年10月01日
農から考える自然の摂理~「土の仕組みを探る」:「豊かな土を育むサイクル」を農業はどうしても崩してしまう構造にある
前々回は、肥沃な土壌とは「生きている土」ということをお伝えしました。
また前回では土の成り立ちを探り、「植物が存在する地球にのみ土がある」ということがわかりました。
土1グラムあたり100億匹以上の細菌が棲んでいるといわれています。
今回は、より科学的な視点で、土の中で何が起こっているのかを追求してみたいと思います。
?ではその微生物は、どのような働きをするのでしょうか?
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2021年10月01日
『農村学校をつくろう!』シリーズ-5~農の場が持つ力を人材育成に活用する事業~
前回の記事では、数か月間、長期的に農業の現場に身を置いた子供たちの成長・転換について書きました。
・自然の外圧に直接触れること
・何かを作る、生産するという課題に触れられること
・仲間と一緒にで生産課題(成果)に向かう事で、意識が自分ではなく“みんな”に向いていくこと
によって、子供たちの活力がどんどん上昇していくというところに注目しました。
今回は、そんな農業の場を、積極的に人材育成の場として事業化している事例を紹介してみたいと思います。
(画像はこちらのサイトからおかりしました)
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2021年09月28日
【農の歴史】第4回 林業の歴史=植林の歴史
これまで農業、漁業の歴史を見てきましたが今回は林業を見ていきます。
まず林業はいつどういう経緯で始まったのかご存知ですか?
江戸時代の始まりは日本中の山々は殆ど禿山でした。樹木を得るために既に本州には木がなく北海道まで遠征した。結果北海道の山まで殆ど禿山になった、現在の日本の風景とは全く異なる日本があったそうです。
禿山と林業、大いに関係があるようです。つまり林業とは木を切って売る業ではなく木を植える植林がはじまりでありその本質のようです。
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2021年09月23日
農から考える自然の摂理~「土の仕組みを探る」:大地5億年の歴史を遡る
以前に「人類が農耕を始めて以降、土地の生産力はじわじわと下がっている」という事実をお伝えした。
これはこれで気になる話だが、そもそも地球を覆う広大な土壌は果たしてどのようにつくられてきたのか。
そして私たち人類の営みは、土にどんな影響を与えてきたのか。
大地の歴史は5億年と言われる。
途方もないこの歴史を遡りながら、私たちが「土」とこれからも付き合っていく上で何が重要なのかを解明したい。
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2021年09月21日
【農の歴史】第3回 麦作文化と稲作文化
前回のブログでは、人類の農耕の起源に迫ってきました。
「肥沃な三日月地帯」が人類史初の農耕の舞台とされていますが、他の多様な地域でも農耕の発生を裏付ける証拠が見つかっています。
地域が変われば、当然、自然外圧(地形や植生)も変わります。今回は、西アジア・東アジアという、それぞれ違う地域で発生した農耕文化について、どんな違いがあるのか?→現代まで受け継がれる精神性を紹介していきたいと思います。
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2021年09月21日
『農村学校をつくろう!』シリーズ-4~生産と集団の力をバネにして、劇的に変化した子どもたち~
前回の投稿では、長野県阿智村の「なみあい育遊会」の農村留学を事例にして、子どもたちがどのような生活を送っているのか、そして、どのようか可能性・課題があるのかについて押さえました。
今回の投稿では、農業生産の現場にて、数か月間働くことを決意した子どもたちが、集団の中での仕事を通じて、活力も、働きっぷりも大きく転換している事例をご紹介したいと思います。
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2021年09月16日
『農村学校をつくろう!』シリーズ-3~農や自然を生かした「農村留学」の事例から、これからの農村学校のかたちを考える~
前回の記事では、私たちが現段階で考えている農村学校のイメージを簡単にまとめ、現代の子育てや集団づくりにおける社会課題と、農村学校の可能性について書きました。
今回の記事では、農村や農業の可能性にスポットを当てた、教育や地方創生の事例を探りながら、その可能性ポイントや課題をあぶりだし、これから本当に求められる農村学校のイメージを深めていきたいと思います。
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2021年09月16日
【農の歴史】第2回 漁業と漁労、何が異なり、何が同じか?
前回は農業の起源を扱いましたが、今回は漁業です。
農業、林業と比べて漁業の歴史は格段に古い。その意味では漁業とは農業や林業とは全く異なる歴史を辿って来たと言える。
漁業とは狩猟、採取、漁労という3つの枠に入る人類で最も古い生産様式の一つを引き継いでいる。最古の網の遺跡は韓国で2万5千年前、世界最古の釣針遺跡は3万年前に沖縄で、最古の舟は1万年前にオランダで発見されている。但し筏レベルになれば遺跡はないが、3万年以上前に遡る事は明らかだ。
その歴史はおそらく弓矢発明のさらに前に遡る。人類が住んでいたとされる洞窟が海浜地域に多く、比較的安全に食材を手に入れ定住できたこと。また火山の噴火や海水位の上昇など何らかの理由によってその地を追われて移動した人類は、海岸伝いに移動し、貝や海藻を取りながら、やがてすばしっこい魚を捕る釣りやはえ縄の技術を身につけてきた。
そういう意味では漁労技術の進化は人類の移動、定住と併せて進化してきたと思われる。
縄文時代はそうやって大陸から移動してきた海洋民が多く沿岸部に住み着き、また暖流と寒流が合わさる日本海、太平洋沿岸は世界でも有数の漁場となっていた。さらに日本列島は急峻な河川と豊かな降雨があり、既に縄文時代からサケ・マス漁がさかんに行われていた。そういう意味で古代人類は漁労が中心にあり、それを引き継いだ縄文人もまた漁労の民であった。
漁労はとにかく古いが漁業となると農業の発生と比べればずいぶん後の時代になる。また、漁労と漁業の違いはなにか?漁労は自らの食べるものだけを捕獲する目的で漁労民は水産資源以外にも狩猟や採集も行っていた。海の幸、山の幸のバランスの中で漁労に携わった。ところが漁業となると漁獲専任になる。これが一番の違いで、なおかつ漁業によって収入を得て生計を立てていった。
日本では鎌倉、室町時代に漁業が初めて行われる。
>鎌倉・室町時代に入ると魚の流通ルートができて、海の魚や貝を食べる地域が拡大され、それに伴って漁業生産も盛んになってきました。カツオはその頃も人気がありました。乾燥させれば、保存・輸送に適していたからです。鎌倉時代には、房総半島や和歌山、鹿児島の島地域では漁場が出来、マグロ、タイ、スズキ、タラ、ブリ、サバなどその数も多くなりました。日本の沿岸漁業はこのころに始まったといえるでしょう。室町時代には竹に魚の肉のすり身を塗って焼く「かまぼこ」が開発されました。
江戸時代には江戸が消費都市として拡大するのにともない漁業が盛んになりました。江戸に近い(伊豆・相模・房総)地域での漁業が急速に活発化し、全国的にも各地の特徴を生かした漁業が発展しました。今ある漁法は、ほとんど江戸時代に形作られました。
~ココからお借りしました。
世界に目を向けるとさらに時期は遅い。
>魚獲りは人類の発生とともに行われてきたが、世界で産業と呼べる規模の漁業が行われ始めたのは、16世紀のオランダによる北海ニシン船団が初めてと言われる。ニシン船団は80-100トンのビュスと呼ばれる帆船で構成され、17世紀には2000隻のビュスが活動していた。流し網でニシンを獲り、船上で内臓を取り塩漬け保存され、船倉が一杯になるまで続けられた。 オランダのニシン輸出量は1614年の1年だけで15万トンに及び、17世紀には総人口の5分の1がニシン関連の仕事に就いていた。ニシン漁はその後スコットランド、ノルウェー、アイスランド、ドイツなどで産業化した。
~ココからお借りしました。
こうして見ると漁業は市場経済の発生、成長と歩を併せており、保存技術、加工技術が発達するに連れて労から業へ移行していった。
農業が1万年前に比べるとかなり歴史は浅く、せいぜい1000年前、つまり市場の歴史が漁業の歴史でもある。しかし、一方で漁業やそれに従事する漁師がその後に発生した工業や商業と比べて本源性を維持し、漁業という集団を自治し、海や川という境界のない世界で互いにルールを決めて自制していた事は特筆に値する。
市場に巻き込まれながらも近年においてさえその制限を守り、海に入るときには古くから入会という独占を制限する習慣を有していた。
地球上のあらゆる産業が際限なく発展し、自然を破壊し、自らの生きる場を改悪したのに対し、海で生きる漁師はそれに抗い、自然の摂理の中で生きることを知っていた。
現在も日本では15万人が漁業に従事している。彼らの価値観は学ぶべきことが多く、自然資源を人間はどのように頂いていくのか、守っていくのか、その片鱗が残っているはずだ。漁業を深く知ることで当ブログではそこに焦点を当てていきたい。
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