2007年10月28日
旅館の若女将「山根多恵」さん
26歳の旅館の若女将「山根多恵」さん、ご存知でしょうか?
偶然NHKラジオで聞いた時、かなり感動したので紹介します。
島根県の温泉津(ゆのつ)温泉にある創業97年の老舗旅館「吉田屋」。
三代目女将が高齢で仕事がきつくなって後継ぎを探していた。
後継者がいなければ廃業せざるを得ない危機的状況で、若女将の要請を受けたらしい。
短期間で見習い若女将となり、若い大学生数名を使って、次々新しいアイデアを実践しているようです。
以下インターネットの記事の抜粋です。
山根さんたちは思い切った決断をする。旅館の営業日を週末の3日間だけに限定した。経営への悪影響を懸念する周囲の声は、前年同期比で2・5倍という好調な売り上げ実績が吹き飛ばす。
他のウイークデーを学生たちは高齢者の就労をにらんだ東出雲町でのブルーベリー栽培や、山林の荒廃で増えすぎた竹林を伐採する活動に充てる。塾のスローガン「地域課題の解決拠点としての旅館」を目指すためだ。
吉田屋は、農場を持っている旅館です。
自分達がつくったり、地元で取れたお野菜を、お客様にこころをこめて料理するだけではなく、「新鮮で野菜くさいお野菜」を直接お客様にお届けしてもいいのでは?
そんな想いから、「よしだや朝市」はじめました!!
(遅いよーという声もあるかもしれませんね・・・)
1Fのくつろぎコーナーの横に、お野菜を並べています。
ピーマンのいいにおいが、帳場にも届いています★★
山根さんは言う。「人口減や過疎化が進行する島根だからこそ、就農や後継者難の解決策は全国のモデルになる」。
若者には、旅館の客や地域の人たちとできるだけ会話をし、その中からビジネスの種を見つけ出すように言ってある。
そして、思い付いたビジネスプランをここで発表し、意見を交わす。
そして現在は若女将塾を自ら主催し、経営者を育成するプログラムを立ち上げ、今までに延べ人数で100人ぐらいの人が参加していらっしゃいます。遠くは鹿児島からも山根さんから教えを受けにやってくるのです。山根さんに、何故旅館の女将になろうと決意されたかお聞きしたところ「私は人と関わることが大好きで、旅館はそれにピッタ 合っていた」というシンプルなお答えでした。
現在は土日の忙しいときは、10人ぐらいのメンバーを使いフル稼動の状態です。英語もペラペラですので外国の方がいらしても全く心配ありません。一番嬉しいのはお客さんが笑顔で旅館を後にされる時だそうで、スタッフ全員が楽しく仕事をしていると自然にお客さんにもそれが伝わるそうです。
山根さんの夢は島根の素晴しさを全国に発信し続けること。そしてそれを通して島根がさらに元気になることを心から願い、この島根に全力投球していらっしゃいます。
「島根は、過疎や高齢化、伝統ある仕事の後継者不足など、日本が抱えるあらゆる課題の先進地。それだけ大変だけど、島根で問題を解決した成功事例は、全国のモデルになるはず。それって魅力ですよね」
経験のない若い女性が、旅館の女将という仕事をこなすだけでも大変なはずです。
しかし山根さんは、自分とか一旅館とかチンケな枠を超えて、地域・島根・日本全体を元気にするために活動している。
”元気になるためには新たな仕事を作り出すことが必要”とし、若者とアイデアを出し合って、次々実践している。そのことを全国に向かって発信することで、より多くの人たちに可能性を感じてもらおうとしている。
なんてすごいんだ!
ラジオを聴いていて熱くなったのを思い出した正国(まさくに)でした。
ぽちっと応援よろしく。
以下は参考にしたHPです。
○若女将のブログ。~「田舎は元気!田舎こそチャンス!!」を発信します!~http://blog.goo.ne.jp/lets_yoshidaya/e/648ad9823b4aec8ad137feb3093ed93c
○山陰中央新報http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=817171163
○読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/kikaku/037/2.htm
○だんだん娯楽部http://www.dandanclub.jp/cgi-bin/shopping/tmcom3cart1-dandanclub.cgi?mode=disp&sydata1=2007090611480012480
○ビジネス未来人http://www.nhk.or.jp/miraijin/bangumi/0610/10_20/5.html
posted by totokaka at : 2007年10月28日 | コメント (5件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月27日
鳥獣被害の最大の被害獣は何か
田んぼの獣害の話ですが、よく耳にする獣害は、鹿 猪 雀 猿などです。これらの獣害以外に大変厄介な害獣がいます。
鹿 猪であれば捕獲して肉がいただけます。夏の雄鹿、冬の雌猪は大変美味いし雀の照り焼きも格別です。猿の肉はすっぱい感じで大変不味く食べられた物ではありませんが役場で3千円程で引き取ってくれます。このように害鳥獣といっても少しは生活の糧になりますが、この厄介物は煮ても焼いても不味くて食べられないし、害鳥のカラスの餌ぐらいにしかなりません。
この厄介ものはこの動物なんです。
次を読む前にポッチ宜しくお願いします。
posted by hakosuka at : 2007年10月27日 | コメント (11件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月26日
国民との対話?「村・むら・邑」って、どうなん?
こんにちは、小松です。先週でようやく稲刈りが終わり、朝晩が急に寒くなってきました
さて、自民党の国会議員の有志7人が、ネット上で国民と直接対話をしながら、農業の現場の声を政策に反映させていくためのフォーラム「村・むら・邑」http://www.muramatsuri.org/を立ち上げたようです。
管理人は元幹事長の加藤紘一氏。ネットを通じて国民の質問に対して7人の国会議員のメンバーが回答していく。今後は回答するメンバーも増えていく予定とのこと。
●10月5日現在の回答メンバー(50音順)
赤澤 亮正(鳥取県第2区) 稲田 朋美(福井県第1区) 小里 泰弘(鹿児島県第4区) 加藤 紘一(山形県第3区) 近藤 基彦(新潟県第2区) 葉梨 康弘(茨城県第3区) 谷津 義男(群馬県第3区)
以下、トップページより転載。
農政への疑問、ご意見に私たち国会議員が直接お応えします!
「村・むら・邑」は、自由民主党の国会議員の有志で立ち上げたフォーラムです。インターネットを介して皆さんと対話しながら、日本の農政と農業の現場にある溝を埋め、政策に反映させることを目的としています。まずは、新政策『農地・水・環境保全向上対策』について語り合いましょう。農業に携わっている方、携わっていない方、立場は問いません。どんなに些細なことでも結構です。大いにご意見、ご質問をお寄せください。参加国会議員一同、楽しみにしています。
農家のみなさん、市町村の農業担当者、農協の営農支援担当者、非農家の人、どんな立場の方でもかまいません。どんなに小さい疑問でも、漠然とした不安でもかまいません。ご質問をお寄せください。
なかなか面白い試みだと思います。もっとも、国民の声を政治に反映させることは当たり前過ぎる程当たり前のことであり、そもそもそれが出来ていない現状こそが問題なのだと思いますが。
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posted by komayu at : 2007年10月26日 | コメント (10件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月25日
ミネラル不足の解決に「堆肥」の可能性は有る?
こんばんわ☆
先日るいネットの母なる大地がミネラル不足という投稿を読みました
水循環の悪化と土壌の侵食
過剰な農業栽培
農薬と殺虫剤の多用
から、今大地はミネラル不足 に陥っているということです
過去100年間で、アジア全域の土壌は76%もミネラルが減少している
今の農産物は栄養価が低い とか、ミネラルも減ってる とか聞いたことはありましたが、まさかここまで激減しているとは…
「新しい『農』のかたち」的にもここは追求していきたいところですね
財団法人畜産環境整備機構、堆肥センター便りの中に、こんな一文がありました。
『これから求められるミネラル豊富な農産物は堆肥施用によって育まれる』
人間にとって極々少量でも絶対的に必要となる各種ミネラル。当然植物にだって必要です では土壌のミネラル不足をどう解決していくのか、その大きなヒントに「堆肥」があるように思う今日この頃です 😮
さて、
“「堆肥」といえばあれでしょ → ”
と思われている方のために、まずは整理していきたいと思います
その前にいつものポチ ポチ お願いします
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posted by sika0228 at : 2007年10月25日 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月24日
土の中の分解者:土壌生物の働き
昔から、作物づくりは先ず土づくりから、と言われてきました。一方では、水耕栽培や工場野菜など、土を使わない生産も登場してきています。
そこで、少し立ち戻って、土って何だろう?土と植物の関係は?良い土ってどんなもの?といったことを、考えてみたいと思います。
今回は、生態系の中での土、特に有機物分解の過程に着目してみます。
図版の確認
図は、自然界の物質循環を表しています。土中の養分を植物が吸収し、その植物を動物が食べ、さらに大きな動物が食べていきます。それら動植物の死骸を、土の中の生物たちが分解して、再び植物に吸収されることで、生態系として一つのサイクルが出来上がっています。(学校で習いましたね)
では、土の中での分解過程をさらに詳しく見てみましょう。
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posted by sbaba at : 2007年10月24日 | コメント (10件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月18日
お米がお店に並ぶまで 2
以前記事にした、「お米がお店に並ぶまで」の続きです。
昔であれば、生産者は農協へ出荷してハイおしまい でしたが、今は生産者が販売までこなすので、守備範囲が増えました。お米をお客さんへ配達しに行くと、どうやって保存したらいいの?とか、どうやって炊いたら美味しいの?とか、よく聞かれます。
これからは、モノだけでなく、食べるまでのサービスを含めて「商品」と言えるかもしれません。
ということで、後半戦いってみましょう
posted by keitaro at : 2007年10月18日 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月16日
バナナとトウモロコシの遺伝資源が消滅しつつある!
こんにちは、小松です。
雅無乱さんが紹介してくれた「NHKスペシャル」、録画しただけで少ししか見てないんですが、政府の推進している大規模化政策と、それに賛同するアホな学者の能天気な発言には、本当に腹が立ちましたね。同時に、どうすればいいか?をみんなで真剣に考えないといけない、そのためには事実を発信していかなければいけないと、強く思いました。
一通り見たら、感想や考えたことを記事にしたいと思います。
さて、今回も農業情報研究所(WAPIC)の記事からの引用です。
なんと、バナナとトウモロコシの遺伝資源が失われつつあるというのです!
つまり、バナナやトウモロコシが将来無くなってしまうという事のようですが?
NewScientist.comが世界的に重要な食料作物であるバナナとトウモロコシの遺伝資源が失われつつあり、世界の食料供給に重大な結果をもたらす恐れがあると伝えている。
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posted by komayu at : 2007年10月16日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月13日
NHKスペシャル「ライスショック」参考になるかも?
こんにちは雅無乱です。
まずはNHKスペシャルのページを…
http://www.nhk.or.jp/special/
「ライスショック あなたの主食は誰が作る」と題して
10月14日 21:00~
第1回 世界がコシヒカリを作り始めた
*再放送:10月17日 00:20~
10月15日 22:00~
第2回 危機に立つコメ産地
*再放送:10月18日 00:20~
が放送されるようです。
例によって、一面的な切り口で危機感だけを煽るつくりなのかもしれませんが、現場取材もあるようですし、今後の日本の食を考える上でも一応見ておいた方がよさそうですね。
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posted by nanbanandeya at : 2007年10月13日 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月12日
牛が環境への最大の脅威!?
こんにちは、最近はめっきり牛肉を食べなくなった小松です。
BSEだけでなく、成長ホルモンという怪しげな物質が使われていたり、それが男性の生殖能力を低下させていたり、そもそも肉食がガンの原因?になっていたり、「牛肉って、肉食ってどうなんだろう?」と考えさせられてしまいます。
私たちの農園では、近隣の畜産農家から出る牛糞を使って自家製の堆肥を作っていますが、糞尿の処理というのは、畜産農家の一番の悩みの種のようです。うまく使えば資源になりますが、使ってくれる人がなければ、結局は環境破壊の原因にしかならないんですよね。
そんな中、今度はこんな記事を見つけました。
「農業情報研究所」より引用します。
牛が環境への最大の脅威 FAO報告
世界の家畜生産部門は、他のどの農業部門よりも急速に成長している。それは13億の人々の生計を支え、世界の農業生産高の40%を生み出している。途上国の多くの貧しい農民にとっては、家畜は更新可能なエネルギー源や不可欠の有機肥料源ともなっている。経済的繁栄とともに、世界の人々は年々多量の肉と乳製品を消費するようになった。世界の食肉生産は1991/2001年の2億2900万トンから2050年には4億6500万トンに倍増する一方、乳生産量も5億8000万トンから10億430万トンへの同様に増加すると予測される。
しかし、報告は、家畜、特に牛部門のこのような急速な成長は、気候変動、森林、野生動物にとっての最大の脅威となっており、さらに酸性雨から外来種の導入、砂漠化から海洋におけるデッドゾーンの創出、河川や飲料水の汚染から珊瑚礁破壊など、現在も最も深刻な環境問題の最大の元凶の一つになっていると言う。
この調査は、牛だけでなく、羊、鶏、豚、山羊が引き起こす環境問題も調査している。しかし、ほとんどすべての環境問題への最大の寄与者は、世界で15億頭を数える牛だという。
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posted by komayu at : 2007年10月12日 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2007年10月10日
米は主食って、今や幻想?
稲刈りは、天日干し米を残すのみというところまで漕ぎ着けた長谷です。
ところで、
10月9日の日本農業新聞にこんな記事がありました。
2025年予測 米消費2割減/農水省 主食外の開拓探る
2025年の米消費量は今より2割減の670万トン――。こういう試算を農水省が明らかにした。人口の減少を前提に、1人当たりの米消費量が近年の減少ペースで今後も続いた場合の予測だ。このため同省はバイオエタノールの原料や飼料用米など、主食用以外で米の需要をどう開拓するかの検討に乗り出した。
1人当たりの米消費量は、06年までの5年間の平均で年間約520グラム減少した。このペースで減り続けると、06年に61キロだったのが、25年には51キロに落ち込む計算だ。
さらに、同じ1面に 最安値 農家に衝撃
米余り
以下抜粋
同省(農水省が9月15日現在でまとめた07年産米の作柄は、作況指数(平年作=100)「99」の平年並みだ。一見、供給量が若干減りそうだが、米の作り過ぎが解消されなかったため、同省は需要を上回る米が23万トン出ると予測した。
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供給過剰にマーケットは、敏感に反応。公設の米市場、全国米穀取引・価格形成センターの入札は、不落札が続出。最安値の記録を更新した。
新潟「コシヒカリ」5㌔1980円、秋田「あきたこまち」1580円…。スーパー店頭で並ぶ新米の価格だ。
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価格下落は全国の農家に衝撃を与えた。
「将来の計画が立たない。」秋田県大館市比内町の米農家、藤原和美さん(47)は、かつてない不安に駆られる。
約6㌶で「あきたこまち」などを作り、品目横断経営安定対策に加入した。「周りの仲間もみんな先祖の土地を荒らしたくないという思いで米を作ってきたが、もう限界だ」
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新米出荷!! だけど
近年続いてきた傾向である米の消費量減とそれに対する生産過剰、米余り、そして、米の販売価格の下落が、いよいよ、生産者側から見れば、どうにもならない状況になって来たと言うことです。
今年は、JAの引き取り価格が余りに安いので、JA離れが急加速。かといって、一般の米卸業者に持ち込んでも、少しは、マシ程度。
近所の兼業農家の多くは、
「今年は、例年より多く収穫できたが、安すぎる。米は重いのに(重量物)なのに、安くては、体がしんどいだけ、アホらしい。来年は、我が家と親戚が食べる分だけ作ろう。」と仰ってます。
一方で、地場の良いものをお届けするという趣旨の直売所で米を売っている生産者の中にも、従来よりも安売りをして、他の生産者から注文を付けられているという例もあります。
今までは、兼業農家は、米を売って、肥料、農薬、種子代金他の経費が賄えて、機械設備の償却はできなくて、持ち出しになったとしても、先祖から受け継いだ農地を管理するという意味で、頑張って来れたのですが、農業外の収入(ほとんどの農家がこちらが主)も頭打ちあるいは、減少しており、家の農業のために仕事の休暇を取るということも許されなくなってきた状況では、それも限界に達した感があります。
米の消費量がこれだけ減少していく状況で、米そのものが、主食である
という捉え方もそろそろ通じなくなってきている(第一、農家自身だって、以前ほど米を食べていない。)のではないでしょうか。
そして、日本の国土保全、環境保全という視点からだけ水田を捉えた場合でも、米の価格維持によって、それを解決していこうとすることは、もはや幻想に過ぎないということだと思います。
あらためて、市場原理の枠を超えたところで考える必要性を再認識させられる、米の需給動向です。
posted by naganobu at : 2007年10月10日 | コメント (8件) | トラックバック (0) TweetList