土の中の分解者:土壌生物の働き |
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2007年10月25日
ミネラル不足の解決に「堆肥」の可能性は有る?
こんばんわ☆
先日るいネットの母なる大地がミネラル不足という投稿を読みました
水循環の悪化と土壌の侵食
過剰な農業栽培
農薬と殺虫剤の多用
から、今大地はミネラル不足 に陥っているということです
過去100年間で、アジア全域の土壌は76%もミネラルが減少している
今の農産物は栄養価が低い とか、ミネラルも減ってる とか聞いたことはありましたが、まさかここまで激減しているとは…
「新しい『農』のかたち」的にもここは追求していきたいところですね
財団法人畜産環境整備機構、堆肥センター便りの中に、こんな一文がありました。
『これから求められるミネラル豊富な農産物は堆肥施用によって育まれる』
人間にとって極々少量でも絶対的に必要となる各種ミネラル。当然植物にだって必要です では土壌のミネラル不足をどう解決していくのか、その大きなヒントに「堆肥」があるように思う今日この頃です 😮
さて、
“「堆肥」といえばあれでしょ → ”
と思われている方のために、まずは整理していきたいと思います
その前にいつものポチ ポチ お願いします
今はあまりにも“堆肥”の名が一般的になりましたが、その“堆肥”、実は“堆肥”と“厩肥(きゅうひ)”に分かれるんです
厩肥…「うまやごえ」って読むことが出来るように、こちらが、家畜の糞尿や敷き藁(わら)などを腐らせた肥料。遅効性で、有機質に富みます。
堆肥…落ち葉・わら・塵芥・野草などを積み重ね、腐らせてつくった有機肥料。つみごえ。
つまり、「堆肥」は植物性、「厩肥」は動物性ということです
名前の由来から見ても、昔から生活に密着して、普通に使われていた、けれど大切な土の栄養源&土壌改良資材だったことが想像できます
今でも、土作りと堆肥はほぼイコールみたいにいわれていますよね。【土壌の改善→地力の増強→収量のアップ・品質の向上】などの成功事例もよく見かけます。
しかしながら、何でもかんでも堆肥・厩肥なら投入すれば良いかといえばそんなことはなく、「完熟」しているかどうかが、そして適量かどうかが、土壌にとってはとーーーーーっても重要なんです
「完熟堆肥」については以下ルーラル電子図書館より
【完熟堆肥】
素材の有機物がよく分解・発酵した堆肥のこと。未熟有機物を施用すると、土の中で急激に増殖する微生物がチッソ分を奪って作物にチッソ飢餓を招いたり、根いたみする物質を出したりすることがある。また、家畜糞中に混じっている雑草の種子を広げてしまうなどの可能性があるため、有機物を発酵させて堆肥にする方法が昔から広く行なわれている。購入肥料が少ない時代には、よく分解させてチッソなどの肥効が表れやすい堆肥にする必要もあった。
何をもって完熟堆肥と呼ぶのか、意見が分かれるが、完熟は完全に分解しつくしたという意味ではなく、土に施しても急激に分解することなく、土壌施用後もゆるやかに分解が続くていどに腐熟させたもの、という解釈が一般的。堆肥の温度が下がり、切り返しをしても温度がさほど上がらず、成分的には、有機物のチッソの大部分が微生物の菌体またはその遺体となり、C/N比が一五~二〇になったものをいう。
完熟堆肥は通常、長期間堆積し、その間何度か切り返しを行なってつくられるが、水分や空気、堆肥素材のC/N比の調整などに充分留意し、積み込み初期に一気に八〇度ぐらいまで温度を上げる高温発酵で、四五日で完熟堆肥をつくる方法もある。これに対し、五〇~七〇度に抑える中温発酵という考え方もある。また、完熟堆肥をつくったり入手することが難しいなかで、中熟堆肥を空気が多い表層に施用する農家も多い。完熟堆肥とちがい、微生物のエサがある程度含まれており、土の微生物を活性化する力が強く、団粒化など土をよくする効果は大きい。完熟堆肥は安全に使え、肥料的な効果は期待できるが、微生物による土の改良(菌耕)をめざすなら中熟堆肥がよいといえそうである。
完熟・醗酵させることで、厩肥中の雑草の種、病原菌などを死滅させるという意図もあります。
せっかく厩肥を使っても、未熟堆肥(or乾燥のみ)であったために、作物が病気だらけ …という話は、近所でも耳にします 完熟にすることで、より、「本来の土」に近い状態にしていくってことですかね 😀
でも引用文中にもあるように、家畜の糞尿を完熟させるってなかなか大変で時間もかかることから、入手しにくいという現状もあるんです
また、動物性ではなく、植物性=堆肥にこだわっているという生産者もいるようです☆
理由は“動物由来の堆肥には化学飼料や抗生物質といった、天然由来ではない成分が含まれてしまうため”だそうです。
むぅ~… た、確かに 🙁
それに
家畜ふん堆肥はミネラル成分を豊富に含むが、その構成比は作物が吸収するミネラル成分の構成比とは必ずしも一致せず、また、副成分である塩素などの陰イオンは作物に吸収されずに土壌中に残存するため、化学肥料に上乗せして多量に連用すると土壌中のミネラル成分のバランスが悪化したり、とくに園芸施設などでは塩類集積の一因になり、これらによって作物生育に障害をもたらすことがある。
http://leio.lin.go.jp/taihi/seyou_gijyutu/seyou_gijyutu02.html
や、「畜産堆肥連用の害」といった報告もあります
確かに効果の高い堆肥・厩肥ですが、調べていくと、良い面、悪い面がたくさんでてきます
昔は当然のように使われ、栄養・ミネラルを補充していたであろう“堆肥”、近代農法にとって変わられ、その仕組みや使い方・効果など、不鮮明なところが多いなぁと思いました。
今後も引き続き調べていきたいと思います♪
投稿者 sika0228 : 2007年10月25日 TweetList
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コメント
投稿者 hermes handbags britain : 2014年1月30日 12:11
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