2006年09月14日
「食」の汚染の恐怖!中国では・・・
奈良で農業やってる森羅万象です。
農と食の問題一緒に考えていきましょう。
最近のニュースから気になったものを・・・
>中国の河川の6割が重度の汚染におかされ、食の安全が危機にひんしていると指摘した中国食品薬品監督管理局の内部資料は、日本の規制レベルをはるかに超えるショッキングな内容になっている。特に、奇形児発生の原因とみられる重金属汚染の広がりは取り返しのつかない領域に入りつつあり、中国当局も危機感を抱いていることが内部資料からはうかがえる。
【産経新聞2006/09/10 東京朝刊から】
中国では農薬の乱用が報道され、2002年に日本で中国から輸入したホウレンソウから基準値を大幅に超える農薬が検出された事があったが、この報道では、河川や土壌の重金属汚染が指摘されている。
日本は食料自給率が低く、輸入に頼らざるを得ないのが現在の状況だが、BSE問題や鳥インフルエンザの問題、そして輸入に頼る果物や野菜、穀物の農薬汚染、それだけではなく水や土壌の汚染の問題までも注意を払っていかなくてはならない。
日本の農業の再生、農村の活性化は急務だと思う。
応援ありがとう!
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2006年09月14日
お知らせです☆☆☆
これまで記事にコメントするのに、メールアドレスを記載しなくてはならなかったようですが、名前(HN)だけでもコメントできるように修正しました☆☆☆ よろしくお願いします。m(_ _)m
ちなみに今日、福岡市の給食で使われた6万人分の給食のキヌサヤから、基準値の6倍の残留農薬が検出されたというニュースを見ました。
なんでも市は「健康への影響はない」と報告、このキヌサヤに使われていた農薬は規制実施前に輸入されていたものなので違法ではない、ともコメントしています。。。
だけど、それってどうなん???
先日、ASEAN諸国におけるエビの養殖の話で“市場原理が食に及ぼす恐ろしさ”を知った直後です。
このエビと同じことが、今の中国では農業で行なわれている、ということなのですかね?
そして、日本に設けられている「基準値」や、その規制を運用している人の感覚も極めて怪しくないですか?
さらにいえば、農業の生産者たちの感覚は大丈夫なのでしょうか。“新しい「農」のかたち”を追求していく必要性、感じません?
その通り!という人はクリック♪
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2006年09月11日
食を考える秋 『自然食って何?』
今までこのブログの読者でしたが,会員募集☆ ということで参加させていただくことにしました、ニカです☆
大地の恵み、海の恵み・・・ そろそろ、季節は『食欲の秋』。
まぁ~飽食の時代、私も春夏秋冬 季節に関係なく、食べ漁ってますが。(笑)
この「食」に関することで、“るいネット”に ちょっと衝撃的な投稿があったので、紹介してみたいと思います。
タイのブラックタイガーのゆくえ
市場原理って恐ろしい~エビもやばい!
よく言われるのが、世界のエビの3分の1を日本で食べているということ。
なんでも過去20年間で消費量は3倍に増え、1人当たり一年に平均80匹のエビを食べているそうです。
ホント日本人はエビ好き。(ちなみに私はエビはエビでも、蝦ちゃんが好き☆)
では、この大量のエビ、どこで獲れているのでしょう?
98年の時点で、日本のエビの自給率は11%。
現在、消費の半分以上がASEAN諸国から輸入しているらしい。
で、エビの養殖場がどんな状況なのか調べてみました☆
エビの養殖は“農業”ではないですが、その様子を見てみると、水田でエビを作っている みたいなものですね~。海じゃなかったんだ・・・。(^^;;
タイの養殖場
しかし、この2つの投稿によれば、“エビ好き日本人”がASEAN諸国の土壌汚染等の公害問題を次々に引き起こしている!!!
自然の摂理を無視し、限られた土地で大量のエビを養殖することでエビどころか、農作物も育たない土地になっていくこと。(→農業人口比率の低下)
“薬抜きでは命が育まれない土地”で製造されたエビを私達は「美味しい、美味しい」と食していること。
この事実をどれだけの日本人が知っているのでしょうか?
自然の摂理を無視し、狭い土地で薬により病気を抑えながら無理やり大量に作ったエビ。
“これはエビの養殖に限らず、農業についても同じことが言えそうです。
市場原理に則って、自然の摂理を無視し、利益を上げることを第一優先に作為的に作られた食べ物は、虫やバクテリアも嫌う食べ物=毒であること。
これらを「自然の恵み」と言えるのでしょうか???
実際、農業はそこのところ どうなんでしょう?
パッケージに“有機栽培”や“無農薬”と書かれていたり、生産者の写真付きの野菜が出回っていますが・・・実際の中身は、どうなんでしょう?
この秋は、『食欲の秋』ではなく、『食を考える秋』 にしませんか?
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2006年09月08日
ASEAN+3で日本が果たすべき役割とは?
>ASEAN統合、新段階・非関税障壁も撤廃へ(日本経済新聞 2006年9月2日)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060903AT2M0201B02092006.html
>東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合が域内の自由貿易協定(FTA)による関税引き下げから、より広範な第2段階に入った。各国は製品の共通認証制度拡充や、査証(ビザ)の一部免除で合意。コメや天然ゴムなど農産物の生産・販売で「産業連盟」を組む動きや、証券取引所間の提携強化など金融面の協力も活発になっている。人口5億5000万人の広域単一市場の実現へ向けて前進し、現地の日本企業も事業を展開しやすくなりそうだ。
>シンガポール、タイなどASEAN10カ国は8月下旬、域内の貿易や投資を自由化する「ASEAN経済共同体」を5年前倒しして2015年に創設することを決定。日中韓を含む東アジア共同体構想の先導役となる見通しだ。
ASEANの統合がまた一歩すすんだことは喜ばしい。EUのように独自の経済圏を創っていくことが、アメリカのドルによる一極支配から脱する可能性になっていくと思う。
しかし、ASEANの統合には様々な障壁が横たわっている。
日本アセアンセンターのページ(http://www.asean.or.jp/index.html)に、ASEANの現状を示す様々なデータが紹介されている。
例えばこのデータ『一人あたりGDP』
http://www.asean.or.jp/general/statistics/statistics04/01basic/05-02.html
この2002年値を見ると、マレーシア(3,959.53$)・タイ(2,033.66$)・シンガポール(20,806.02$)などは比較的高いが、カンボジア(289.99$)・ベトナム(437.03$)などは著しく低い。中国(955.39$)も最近では伸ばしてきているのだろうが、2002年はまだかなり低い値。
これだけの格差が、経済統合にどう作用するのだろうか。
『製造業の賃金(月当たり)』http://www.asean.or.jp/general/statistics/statistics04/04investment/07.html
この表でマレーシア(402.89$)やシンガポール(1,739.69$)と比べると、インドネシア(54.52$)やベトナム(64.81$)などはかなりの低賃金であることがわかる。
日本は、この人件費の格差を利用して、アジアに生産拠点を移転してうまい汁を吸ってきたわけだが、同じようなことをASEANでイニシアチブをとる国がやっていくとしたら、国家間の格差はますます開くかもしれない。
そうなると、貧乏な方のASEAN諸国の農業は打撃を受け、農村共同体はより破壊され、工業地帯では環境汚染がすすみ、国境を越えて都市部へ人がなだれ込んで失業者が溢れ…といった可能性もある。
まさに、戦後の日本や、現在ひどい公害にあえぐ中国がたどったおなじ道である。
「経済発展=善」という単純な価値観で突き進むと、アジアの自然や人々の人間性が無限に破壊されていくだろう。
>民族的共同体意識を元にした経済に留まらない共同行動の可能性が開かれる目が出てきたのではないか(田野氏http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=102685)
これまでのように、旧い価値観でアジアを食い物にしているだけではだめだ。既に公害で苦い経験をし、貧困を克服した社会を築いている日本がこれからアジアで果たすべき役割とは、新たなパラダイムを構築しASEAN諸国にビジョンを示してリードていくことではないだろうか。
Tanvool(今回から新たにこのブログの仲間に入れていただきました。よろしく!)
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2006年09月07日
本格的な理論追求に向かいます!
このブログも、立ち上げ以来たくさんの人たちに応援して頂きながら、1年と9ヶ月が経ちました。
この度、より本格的な理論追求に向かうべく、「るいネット」の参加者の方々と協力しながらサイトを運営していくことになりました。
掲示板のテーマも、別のサイトで議論していたものを取り込んで、7つに増えました。
・みんなの食への期待って、何?
・自然農法って、何?
・顔の見える農業に脱皮する
・農村を活性化させる為には?
・突破口は、農村に全寮制の学校を作ること
・就農定住事業を考える
・食糧危機は来るのか?
日常の生々しい事例や、様々なデータに基づきながら、農業の抱える問題の本質と、それに対する答に、もっともっと肉迫していきたいと思います。
これからも引き続きよろしくお願いします!
小松
応援ありがとう!
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2006年08月05日
梅干のシソ漬け
昨日と今日で、30kg分の梅干のシソ漬けをした。春の種蒔きが遅れて、こんな時期になってしまった。
収穫した赤シソの株から、葉っぱをむしり取っていくのだが、表も裏もきれいな赤色の葉っぱを選んでいくので、なかなかはかどらない。作業の大半はこの地道な葉っぱむしり。
梅の20%分、6kgの葉っぱをむしった。次はこれを洗う。大量なので、風呂場で浴槽に水をためてジャブジャブとやる。これが結構腰に来る。
洗い終わったら、しばらく水を切る。あまり乾かしすぎると、次のあく抜きがうまくいかないので、要注意。水気を切った葉っぱを、ビニル袋に入れて、塩をまぶし、袋の上からギュッギュッと揉む。洗濯をする要領でやるのがコツ。
やがて、びっくりするほどの黒い水が出てくる。これが“あく”。このあく抜きをしっかりやることが、きれいな美味しい梅干を作るポイント。このあくをギュッと絞り捨てて、もう一回塩をまぶして揉む。最低でも2回はあく抜きが必要。2回目でもかなりの水が出る。この薄っぺらい葉っぱの、どこにこんな水分があったのだろう、不思議だ。
再度あくを絞り、よくほぐしてボールに移す。そこへ白梅酢をまぶすと、梅酢が鮮やかな赤色に染まる。この瞬間がなんとも言えない。シソを梅酢によく浸し色がついたら、梅干の樽に戻す。梅が隠れるくらいしっかりとシソを敷き詰めたら、重石を乗せる。樽の蓋をして作業終了。
今年は土用干しができなかったけど、お盆頃に一度干して、年末には美味しい梅干が食べれそう。
楽しみ~。
小松
応援ありがとう!
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2006年06月08日
活力の源?
うちの地主さんは、70過ぎのおじいちゃんだが、メチャクチャ元気だ。いつもカブに乗って、村中を走り回っている この年になっても、毎年のように田圃の請負いを増やしていて、山を降りて平坦地の田圃も請け負ったりもしている。今年は苗箱300枚 とか言っていたし、頼まれてよその苗も作っていた。
田植えがようやく一段楽して、今度はサツマイモの植付けだ。昨日と今日で8500本植えて、水撒きまでしたって言っていた。でもこのサツマイモ、毎年半分くらいは知り合いに掘らせてあげている。直接的には儲けにはならないけれど、巡り巡って、他のところでちゃんとうまくいくようになっているんだって。
「人に喜んでもらえたら、絶対戻ってくるもんや」と、いつも言われるが、結局は自分なのかと思うと、ちょっと微妙だ。
それにしてもあの活力は、どっから湧いてくるのだろう
小松
応援ありがとう!
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2006年05月24日
野菜苗で関係作り
野菜苗の出荷が終盤のピークを迎えた 今日は、地元の生産者へ、トマトの苗などを卸した。
ナス、トマト、ピーマンなど、ナス科の作物は育苗期間が長く、やっと肩の荷が下りたという心境だ。でもこの後畑に植えて、ちゃんと実がなってナンボ、なのだ。そういう意味では、最後まで気が抜けないというか、このあとの方が楽しみでもある。
今年も野菜苗の生産、販売を通じて、生産者の方たちと関係を作ることが出来た。苗を供給するということは、簡単な栽培指導も求められるので、その辺りの勉強も必要になる。だから新しい品種は、必ず自分でも作っておかないときちんと伝えられない。
「いい苗やな」、「お陰で、たくさんなった」なんていう声を聞くのが、何よりも励みになるし、活力源になるのだ
小松
応援ありがとう!
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2006年04月24日
選挙で世の中変わるの?
地元では、町村合併に伴い、市議会議員選挙が行われた。
いつも感じることなのだが、田舎の人は、何であんなにも選挙に熱が入るのだろう?おっちゃんもおばちゃんも、みんな「選挙で忙しい」って言う。仕事そっちのけで、候補者の応援をしている。そう言えばあまり畑仕事にも出ていなかったような…?今年は気温が低く、苗の植付けなども遅れ気味なので、尚更だ。
思うに、昔の村落共同体なら、自分たちの村のことは、自分たちで考えて、決まりやルールも自分たちで作っていた。つまり、村の誰もが社会の当事者として、村の運営に参加していたのだと思う。
それが今はどうだろう?戦後民主主義によって、社会のことは、政治家や役人の仕事になってしまった。もっと言うなら、政治家や役人や、その他の専門職の登場によって、人々の社会的役割がどんどん奪われていったのだ。しかも、彼らはそれをメシの種にしている!
選挙とは、人々に残された唯一の社会参加の方法でしかないのではないだろうか。(それも4年に1度だけの。)しかも、おっちゃんもおばちゃんも、選挙で地元の候補者を応援することが、自分たちの役割であると信じているのだ.。
本当は、社会の当事者として、奪われた社会的役割を、自分たちの手に取り戻すことこそが求められているのに、そんなことには誰も気がつかずに、ひたすら候補者の応援を続けるその姿勢こそが、社会を変わらなくさせているということに、気付いて欲しいし、伝えていきたいと思う。
小松
応援ありがとう!
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2006年03月27日
牛乳大量廃棄処分…
キャベツに続いて、今度は牛乳の廃棄がニュースになっていた。
牛乳100万本廃棄 「太る」印象、消費者敬遠 牧草スクスク、生産過剰
キャベツを鋤き込んでる映像もそうだったが、牛乳をドブドブと捨てる様子に、何ともやり切れない気持ちになる。ヨメさんの実家が酪農をやっていることもあって、尚更沈痛な思いだ。
牛乳の消費量は、年々減少してきており、その上に単価は下落傾向。にも拘わらず餌代は上がる一方で、踏んだり蹴ったり。一体何をしているのか判らなくなる時がある、と義父は嘆いていた。
一時は、牛乳を飲むと背が伸びる、などと言われ、僕らも子供の頃はせっせと飲んだものだし、健康にもいいと言われてきたのが、ここへ来て逆風が吹き始めているようだ。
牛乳の害(ここにもアメリカとマスコミ支配の影が・・・)なんていう記事もあるが、やはりマスコミの影響が大きいと思う。
冒頭の“「太る」印象→消費者敬遠”にしても、マスコミ報道によるものであることは間違いないだろうし、だけど当のマスコミ自身はそんなことは微塵も感じていないのだ。
マスコミ報道に振り回されること無く、事実をしっかりと見極めることが必要なのだと思うが、そのためには、現実を切開するための構造認識が不可欠になる。
そういう時こそるいネットで勉強しよう。最近は、みんなの投稿に同化することを心掛けるようにしてみて、色んな気付きをもらって勉強になるだけでなく、ありがたいなあ、と感じるようになった 😀 みなさんにも是非お勧めしたい。
小松
応援ありがとう!
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