2006年10月16日

新しい「農」は発信にかかっている

丸一さんのるいネットにある「みんなにとって必要な「農業・農村のあり方」を考える。」
を読ませていただきました。
>では、現在の農業や農村に対する「みんな期待」とは何なのでしょうか?
安心できる農産物の供給、環境保全・国土保全の為の農地保全、自然を通しての癒しの場・教育の場の提供・・・・等々、提起されている内容はたくさんありますが、本質的には農地の共有化、或いは農業・農村自体の共有化にあるように思います。
以前も提案されていましたが、例えば、幼児期から学童期(小学校or中学校)までは、農村で勉強と農作業をやって、それから、社会に出る、老人や母親達がその指導をする・・・今抱えている農業や農村の問題、そして、一対婚家庭の問題や子育て問題、老人の福祉や老後の課題も全て解決できるように思います。
そう思いました。ただ、それでも、そうならない理由は何なのでしょうか。
考えてみると、やはり、人々の意識の問題が大きいと思いました。私自身も、るいネットで社会に対する勉強をするまでは、農業の必要性をほとんど感じていませんでしたが、社会や農業の現状を知れば知るほど、農業や農村に対する期待や危機感が大きくなっています。
正しい認識を知れば知るほどみんなの「農」に対する意識が変わっていき、具体的に「みんなでどうする」といった行動指針(答え)があれば、農家の方々で危機感を感じている人が多い状況の中、閉鎖性をも突破することは難しくないのではないでしょうか。
>農業の閉鎖性を突破し、みんな期待に応える事ができるのは、社会全体にとって、必要な農業や農村のあり方を考える事だと思います。<
そのためには町や村、社会全体で考えることが重要で、その重要性を広めるための活動が求められているのだと思います。言い方を変えれば、ネットを通して発信することや日常会う人に正しい情報を発信することで、正しい認識がみんなに広がることなしにみんな期待に応えるられるものは生まれないのではないかと思います(テレビなど、マスコミなどが流す情報が極めて恣意的で、正しい認識が見えなくなっているような気がしてなりません)。

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2006年10月16日

どうしてゆくべき??米市場のこれから

鳥取大学農学部の伊東正一さんのページの中の「発展する世界のコメ経済–過去40年間の変化を診る–」リンクに、こんな事が書かれていました。
☆米の市場を、「世界価格」という視点で捉えると・・・

現在、世界各国(特に、ヨーロッパやCIS諸国)では、コムギはたくさん食べるけど、米はほとんど食べていない!!

世界的に米の値段がダウン↓↓

このままではアジア全体の農業がヤバイ!!どうする??

①あんまり食べていない欧州諸国に、日本が輸出しちゃえば??
(→日本の農協には、その資本力・組織力があるし)
②家畜の飼料として、安い外国産の米をどんどん使っていけば、米の需要が世界的にアップして、結局は国産米の値段もアップ!!
・・・という、二つの提案が書いてありました。
う~ん、確かに今日の市場経済社会では、あらゆる物の産業→流通は世界レベルの視点で見ていかなければいけないんだろうけど・・・。
実際に、①ならアメリカの米農家なんかはほんとに「ビジネス」って感じで米を生産・管理・輸出しているし、②なら中国なんかではすでにジャポニカ米を家畜の餌にしているらしいし・・・。
・・・でも、どちらも日本の米農業のイメージに、どうも合わないような、しっくり来ないような・・・。そんなんもったいないやん!って何となく感じてしまいます。
と言って、例えば自動車とか工業製品なんかは、日本は優れたものをどんどん輸出したりしているわけだし・・・。
難しいですね。みなさんはどう思われますか??

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2006年10月13日

人類の食の多様性と農耕・牧畜のもたらした変化

●食の「農業」依存は、人類史の高々0.3%
人類の歴史は、約500万年。農耕の開始は、約1万5000年前と云われるので、人類の食における「農業生産」への依存は、直近の0.3%の期間に過ぎない。その過半は「密猟生産」で、「採集・狩猟生産」を経て、農耕・牧畜に至ったことを思えば、人類が第一次消費者(=植食動物)であると共に第二次消費者(=肉食動物)でもあることは、何ら不思議なこともない。
●雑食の起源
「魚類⇒両生類・爬虫類⇒哺乳類」という進化の過程においても、
霊長類は哺乳類の中でも最も新しい目でしかなかった。
その食性をみていくと、
原猿類の多く       :食虫性のサル
原類人猿・原新世界ザル:食虫性+花蜜や樹液
旧世界ザルの祖先    :(解毒能力の獲得)→葉食
ヒヒ類    :果実・葉・樹皮・根・茎・昆虫・
         エビ・カニ(甲殻類)・レイヨウ(哺乳類)
日本ザル  :果実・花・葉・樹皮・茎・根・昆虫・
(マカク類)   カエル・トカゲ・貝・魚・タコ
チンパンジー:果実・花・葉・樹皮・茎・根・昆虫・
         アカコロブス・サバンナヒヒ(霊長類)
         ブルーダイカーやブッシュバック(レイヨウ類)
         などを集団狩猟の対象としている

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2006年10月12日

農業・林業・漁業を考えてみました。

農業・林業・漁業に共通しているのは、斜陽産業である事、担い手不足・高齢化が問題である事・・・将来は暗い! 😥
しかし、食糧の確保や国土保全、環境保全の為には必要な生産行為である事は間違いないと思う
考えてみれば、山も海もそして川も沼も池も本来みんなのものはず(農地もみんなのものにした方が良いと思う)
Smile
みんなの”場”を”みんなの期待に応えて”管理し生産し、みんなの為に使う!農業・林業・漁業は”共認原理”の元で本物の可能性と展望が開けてくるように思う!
m043
なんでもかんでも個人の利益に還元してしまう”市場原理”の元では本当に必要な行為は衰退し無くなって行く・・・Evil or Very Mad
これが現在の農業・林業・漁業を象徴しているように思う。
”市場原理の社会”から”共認原理の社会”へ移行していく次代においては農林漁業の可能性は大きいと思う。
Very Happy
参考投稿
m118

「みんなにとって必要な「農業・農村のあり方」を考える。」
「新農(業?村?民?)共同体の創造と生産基盤の共有」
「林業は今こそ転換期」<a>
丸一
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2006年10月12日

魚も水もみんなの資源

漁業の漁獲量・生産額共に、1985年をピークに減りつづけています。
このまま国内の漁業生産は減り続けていいのでしょうか?(7-46 漁業部門別漁獲高(昭和55年–平成14年
日本は、海・川・池・湖など魚資源が豊富で、世界的にも魚を良く食べる国です。国民みんなの大切な食糧であり水資源でもあります。
個人生産である限り、後継ぎのいない高齢化で衰退。市場原理である限り、輸入が得。環境保全は個人では無理。「魚も水もみんなの資源」として生産・保全する形に切り替える時が来ています。
by正国
みなさん、どう思います?
 

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2006年10月10日

コメの消費量の現状は、アジア全土の危機を招く

日本人の主食が牛乳・乳製品になっている!?(るいネット) にあるように、戦後の日本人の食生活は大幅に「洋風化」し、それまでの伝統的な「コメ中心の食事」から、小麦・肉・乳製品・果物を始め、あらゆる多種多様なものを食べるように「多様化」した。その期間はわずかに40~50年ほどに過ぎず、「急激な変化」と言える。
この現象は、確かに匿名さんのおっしゃる通りで、日本国民の身体にとって良いわけが無い。しかし、他にも重大な問題がある。それは、「アジアの伝統的な稲作文化が、このわずか数十年のうちに破壊されている」という、まさにアジア全土が直面している大ピンチなのである。
全世界のコメの9割は、アジアで生産されている。それはアジアの高温多湿なモンスーン気候が、稲作にぴったりだから。農業の歴史が始まって以来、「アジアの歴史とは水田開発の歴史でもあった」と言えるくらい、稲作はアジアの基幹産業であり、伝統文化として受け継がれてきた。
しかし、それは裏を返せば「もしも稲作が破綻したら、もうどうしようもない!」という単一文化であるとも言える。
ところが、その最悪の危険性が確実に迫って来ている!最初に書いた食文化の急変=破壊によって、コメの消費量が急落しているのは何も日本だけではない、アジア諸国全域が同様の現状である。その結果、この30年ほどの間、コメの価格は世界的にどんどん下がって来ているのだ!!
そこで安易・かつ無策な減反政策などをして、コメの生産量を減らし、コメ農家たちの活力を下げてきた。この話も決して日本に限らない、アジア全体のここ30年の話である。
一体、現代のアジアの国民は、何千年と稲作文化を受け継ぎ・発展させて来た御先祖たちに、どう顔向けができるのだろうか。
笑っているのは、アメリカetc. の西洋文化圏だけではないだろうか。安倍さんが中国へ行っているが、本来ならばこういった現象事実を、ひとつひとつ真剣にアジア諸国と理解し合っていかなければ、本当に危ない。
byジャックダニエル
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2006年10月07日

収穫量を倍にする農薬の力

ASEAN各国のコメの自給について検索してたら“作付面積”と“生産量”のデータで面白いことが見えてきました↓。
「単収増が支えたコメ増産」

世界のコメ作付面積は1970年代半ばまでは増加傾向にあったが、それ以降は横ばいになっている。ASEAN+3に目を転じると、この傾向は一層はっきりする。作付面積が横ばいであるのに生産量が増大したことは、単収(単位面積当たり収量)が増加したことによる。


グラフを見ればその増加率に驚きます。
同じ広さの土地で、収穫量が倍になる!?
最も変化の著しい中国については、単収の増加は2~3倍にもなっている。
各国共に人口が増加、農業就労者の減少傾向にある中、主食であるコメをいかに確保していくか?というのが大きな課題だったようです。つまり、容易く収穫量を増大させられる農業の試みとしての“化学肥料や農薬の増加”が、この40年間行われ続けていることが伺えます。単純に農薬だけが単収倍増の理由とはいえないでしょうが、大きな要因であることは間違いないでしょう。
農薬にいい印象はもってません。しかし現実問題として、食いぶちの確保ためには農薬を使うことは避けられないのでしょうか? 安全な食 という観点で改めて考えされられます。
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2006年10月06日

ポジティブリスト制について勉強しました!

びんさんが予告してくれていますが、残留農薬に関する法律として、
今年の5月よりポジティブリスト制という法律が施行されています。
●ボジティブリスト制とは?
従来あったネガティブリスト制では、残留農薬に関する規制は、原則自由
で、「残留してはならないもの」を一覧表にして示すという方式でした。
つまり、作物別に残留してはいけない農薬を決めてていたため、一覧表に記
載されていない農薬は規制の範囲外となります。
これに対して、ポジティブリスト制は、原則すべて禁止し、「残留をみとめるも
の」のみを一覧表に示すという方式です。(リンク
●どんなことが起こっている?
中国産の野菜、ウナギなどを中心に基準値を超える商品が出てきており、
入荷が滞ってきているそうです。(リンク
国内でも(リンク)など基準値を超える野菜が出始めています。
また、一番農家が心配しているのは、
>◆ドリフト対策 農家の間では、散布した農薬が近隣に飛散する「ドリフト」
への不安が強い。自身が農薬管理に気をつけても残留量が基準を超えた
り、ほかの農家に出荷禁止などの被害を与えたりするからだ。
会場からは複数の農家で一つの作物を共同出荷する例をあげ、「基準を超
す農薬が見つかれば、参加するすべての農家が出荷停止になるのか」などの
質問が集中。「農家の間で争いになる」「生産履歴の記帳は、損害賠償を求
められたときどの程度有効か」といった声が出た。
厚生労働省の担当者は「共同出荷の場合、どの農家の農産物か特定でき
れば、ほかの農家は出荷停止にはならない」などと答えた。<(リンク
といったことになっており、消費者にとっては安心ですが、生産者にとっては
大きな課題が残されていると言えそうです。
農薬ネット(参考にさせて頂きました☆メルマガもお勧めです♪)
BY たてこ
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2006年10月05日

減農薬栽培農産物って、安全・安心?

 

一般消費者にとっては、「減農薬栽培農産物」って、安全で安心できそうな響きがあるけど、本当だろうか? 気になって、ちょっと調べてみた。

残留農薬とは?

農薬は、病害虫や雑草の防除管理などのために使用される。散布された農薬は本来の役割を果たした後、日光や土壌微生物によって分解され、消失していく。しかし微量だが、農作物に残留する可能性がある。それが「残留農薬」である。

減農薬栽培農産物とは? 

特別栽培農産物のうち、当該農産物の生産過程等における化学合成農薬の使用回数が、当該地域の同作期において当該農産物について慣行的に行われている使用回数のおおむね5割以下(土壌消毒剤、除草剤等を含めた使用回数の合計を比較するものとする。)の栽培方法により生産された農産物をいう。

以上のことから分ることは、

①減農薬って、当該地域によって違いが出るので、 全国一律には比較できない。  ②しかも、使用量が同じでも、使用する時期によって 残留農薬の違いが出る。 (ex. 育成の初期段階の使用は安全性が高いが、出荷直前の農薬使用は、問題となる。)  ③だからこそ、トレーサビリティ(育成履歴)の 意義がある。 ④その最終関門として、「残留農薬」という概念が 有効になってくる。

ということらしい。どうやら、農薬使用量と安全性の問題を直結するのは早計である、ということだ。そして、そのことに関連して、今年の9月29日に「ポジティブリスト制度」が実施された。
次の機会には、その内容について考えてみたい。

by びん

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2006年10月03日

山の衰えは国の衰え!!??

こんにちは☆初めての書き込みになります!
ヒヨッコ百姓です(≧∪≦)
百姓という生業に就いて3年目…☆
まだまだ未熟者ですが、“新しい「農」のかたち”!みんなと一緒に追求していきたいす♪
ヨロシクお願いしますm(_ _)m
今日は類農園の仲間で“林業”についてお勉強しましたφ(..)メモメモ
私でも実感と遠い感じのこの職業。
そもそも“林業”とはどういう職業なの?ってところが皆の興味関心ポイント☆
ネットで調べているうちに、いくつか気になる言葉を見つけましたf(◎-◎)
「治水の要は治山にあり」(川村瑞軒)
「山は国の宝なり。しかし、切り尽くせば用をなさず、尽きざる以前に備を立つべし。山の衰えは即ち国の衰えなり」(秋田藩の家老、渋江政光)
私達が生きていくためには当然食べていくことが必要です。
その為の食糧生産=農業です。(昔は経済の基盤=米だったし♪)
でもここで終わりではないんですよね!
農業をしていくためには、水が要る。健全な土も要る。
その両方のカギを握るのが、治山。つまり林業なんだなぁってすごく繋がりました!(≧□≦)!
林業の衰えは農業の衰え、下流域の氾濫もあるでしょうし、実は漁業とも繋がっている!!
産業の衰えは国の衰えじゃん!!
昔の人は自然の摂理とか、本当に肌で感じ取っていたんですね。。。
(※山が衰えると、土砂崩れなどによって、土が海に流れ込んだりします。そうするとその海域の成分の変化⇒魚がいなくなるなどの現象が起きちゃうんだそうです(T^T))
でもじゃあ、今の林業=治山事業はどうなってるの??
小松さんが先に詳しく書いてくださっているので、ここでは省略しますが、f(^_^;)
言われるように、なんとなく「木を切って儲ける仕事」の枠を脱し切れてない感じです(:_;)
もう林業を営んでる人だけの問題じゃないんすよね!!!
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