2009年09月04日
耕作放棄地の何が問題なのか?
こんにちは 😀
1週間にトピックが目まぐるしく変わって申し訳ないですが、今日明日は「耕作放棄地」について調べたことをUPします。

耕作放棄地(元棚田):画像はコチラから
国内で農業への関心が高まること久しく、そのせいか耕作放棄地という単語もけっこうメジャーになってきました。ちなみに「遊休農地」も同じ意味の言葉です。
2005年農林業センサスでは、日本の農地470万haのうち、38万haが耕作放棄地だと発表されました。
年々増えるこの耕作放棄地を「何とかしなきゃ」という声もよく聞きます。
そりゃあ食糧自給率の低い日本で、更に農地が減っていっている状況は大変ですよね。
しかし、「耕作放棄地の何が悪いの?」という点については意外と知られていません。けっこう雰囲気で「耕作放棄地=悪者」として扱っている人も少なくないのです。
ということで、本投稿では「耕作放棄地の何が問題なのか?」を追求してみます。
その前に応援ヨロシクお願いします!
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2009年09月03日
農業の歴史を紐解きながら、循環型社会を考える 4.メソポタミア文明はなぜほろんだのか?
こんにちわちわわです。
メソポタミアの続きです。
メソポタミア文明は、わずか2000~3000年で、北方のバビロニアの侵攻を受け滅んでしまいます。

これは単に侵略されたのではなく、自然と共生せず、人工的に行った農業のせいで塩害により自滅していったというのが正しいのです。
シュメール ばか と思った方↓↓ぽちっと!
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2009年09月03日
農業の歴史を紐解きながら、循環型社会を考える 3.農業の始まり~メソポタミア文明その1
こんにちわちわわです。
meg3さん、tyodaiさんに引き続き農業と社会シリーズを続けます。
メソポタミア文明ってご存知ですか?場所は、チグリス・ユーフラテス川に挟まれた三角地帯、現在のイラクのあたりです。ここで、世界初の文明が誕生しました。

紀元前5000年以前、ウバイドという人種がこの地にいて、小規模な農業を営む小集団が点在する集落のようなものができていました。このウバイドを農業の紀元とする説が多数ありますが、小集団が食べていけるだけの食糧を少量多品種栽培するこの農業は、人口が増加したために狩猟採集から農業に転じたというものではなく、採集できるだけの自然を持たなかったゆえ、栽培という人間の知恵を駆使して行った結果だと思います。しかしながら、この頃既に灌漑施設も持っていたというから驚きです。
しかし、紀元前5000年頃この地にシュメール人が登場し、ウバイド人は地上から姿を消します。
シュメール人が初めて都市や文字や文化を作ったことから人類初のメソポタミア文明が登場することになるのです。
シュメール危険!と思った方↓↓ぽちっと!
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2009年09月03日
農業の歴史を紐解きながら、循環型社会を考える 2.新説;農業の起源~単一作物による大規模農業は略奪部族により始められた~

写真は「シルバー925アクセサリーで自分を飾る」さんから借用しました
meg3さんからバトンいただきましたtyodaiです 🙄 今回初めてこのブログに投稿させていただきます。よろしくお願いします。
農業の起源を探る中で、「人口増加にともなって徐々に農業生産に移行し、そこで発生した余剰作物が階級社会をもたらした」という内容が見られる。しかし、本当にそうだろうか?ここでは、農業の起源に関する新説を展開し、農業生産と都市国家という社会との関連性を探っていく。
続きを読む前に応援よろしくお願いします!
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2009年09月02日
『農業の歴史を紐解きながら、循環型社会を考えるシリーズ』~1.プロローグ~
こんばんは☆月曜日から生物原理という軸で農について考えていくシリーズが始まりましたね♪
①“生命原理”から“農”に迫る!
②利便性とリスクを秤にかけるには・・・
今日から明日にかけては、社会という軸から農について考えるシリーズを投稿予定です。
ネットサロンという勉強会のグループで、これからの循環型農業について考えるために、生命原理・社会・技術という3つの軸を設定して、追求していくことになりました☆追求成果はこうしてブログにUPしていくので、一緒に勉強していきましょう~☆
それでは本題。今日から始まる『農業の歴史を紐解きながら、循環型社会を考えるシリーズ』の内容に入っていきましょう 

まずなぜ、社会という切り口に注目したのか?
社会は様々な要素によって、成り立っています。
この社会という大きな集団を統合する様式(たとえば、生産様式・家族形態・男女の婚姻のあり方・経済などなど。)の歴史を捉えていくことで、循環型社会のあり方・その中でも循環型農業のあり方について深い考察が出来るようになるのではないかと考えました 
現代の一断面だけから循環型社会にするにはどーするか考えるのではなく、歴史を振り返って追求していきましょう
(そして最終的には、循環型社会が最も上手く機能していたと考えられている日本の江戸時代に、焦点を当てていきたいと考えています。)
さて、いつの時代も、食の生産確保は集団維持に欠かすことの出来ない課題です。
そこで、人々が農業を始めた頃までさかのぼってみます。
栽培作物の起源の図

画像は、Purple Chamberより。
栽培作物はそれぞれの地域に適した野生の植物を、必要に応じて茎や根からふやしたり、種子を撒いたりして栽培されてきたのだと考えられます。上の図からは、西アジアでは小麦が、南米でじゃがいもが、メキシコでトウモロコシが、中国で米が栽培化されてきたことが読み取れます。
ここで、それぞれの地域に注目してみると、西アジアではメソポタミア文明が、南米ではインカ文明が、メキシコではアステカ文明と、いくつかの文明社会が出来上がっているのです。
“栽培作物の種類(ムギ・イモ・トウモロコシ・コメなど)と、その地域に形成された社会には関係があるのではないか”そう思いませんか? ![]()
そのような視点も踏まえ、農業の起源→エジプト・メソポタミア文明→マヤ・アステカ文明→中国→日本と言う順番で、世界の農業発展と同時に形成されてきた社会の歴史について、詳しく探っていきます♪
まずは、農業の起源からメソポタミア文明まで勉強してみました

すると、なんと!!
農業の起源について、新しい事実が見えてきたのです・・・! ![]()
その内容は明日、2つの投稿に分けて、お届けします 
.新説:農業の起源~単一作物による大規模農業は略奪部族により始められた~
.メソポタミア文明
それでは次の投稿者の方に、バトンを渡します♪お楽しみに~☆,。+*‘
続きが読みたいっと思った方は、応援クリック
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posted by megu3 at : 2009年09月02日
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2009年09月01日
利便性とリスクを秤にかけるには・・・

▲バルセロナ:市場の肉屋さん
利便性とリスクを秤にかけるには・・・
~物事を総合的に判断可能な「理」を知ること~
今日は、切り取った部分からは全貌は見えない! という話しです。
◆腐敗
腐敗現象は、微生物にとっての栄養素になるものがあって、その場に雑多な菌がランダムに増殖を開始することによって起こるプロセスです。細胞の内部で進む科学反応には、酵素という触媒が関与しており、ひとつの反応にはひとつの酵素が割り当てられています。乳酸脱水酵素は乳酸をピルビン酸に、リンゴ酸脱水酵素はリンゴ酸をオキサロ酢酸に変換する、といった具合です。
微生物の栄養素として働く物質には、乳酸、酢酸、ピルビン酸、クエン酸、リンゴ酸・・・などがありますが、いずれの酸も「-COOH」という角(官能基)があります。
◆酵素
酵素はタンパク質であり、細胞が20種類のアミノ酸を特別な配列順に連結して作り出されたものが、折りたたまれて立体構造をしています。酵素は、その立体構造のくぼみに物質を捉え、変換する触媒として機能します。特定の××酸と反応して捉えるのが、「-COOH」という官能基です。

▲図版は「こちら」からお借りしました。
◆囮としてのソルビン酸
加工食品のチーズ・食肉製品・漬物類・味噌・餡・クリーム・スープ・飲料などの食品添加物として使われているソルビン酸は、ナナカマドの未熟な果実に含まれる果汁から発見された天然に存在する酸です。細菌やカビなどの増殖を抑制する働きがあり、食品や化粧品の防腐剤として使用されています。
有効性の秘密は、「ソルビン酸も「-COOH」の角をもった単純な物質」ということにあります。単純なだけに、微生物の栄養物質に、大なり小なり似ているので、多面的に展開して各酵素に取りつき、代謝反応をブロックする囮物質となるのです。
だから、ソルビン酸を食材に混ぜ込んでおくと、腐敗の進行をとめることができるのです。
posted by staff at : 2009年09月01日
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2009年08月31日
“生命原理”から“農”に迫る!
雅無乱です。
今後、我らがブログリーダびんさん & わたくし雅無乱 のチームでは、「生命原理」の視点から“農業”に迫ってみたいと思う。
と強引に一言でいってみたが、一体どういう意味か?
“実現論”第一章<前史>
にはこうある。
==================================================
生きとし生けるものは、全て外圧(外部世界)に対する適応態として存在している。
例えば本能も、その様な外圧適応態として形成され、積み重ねられてきたものである。
また全ての存在は、本能をはじめ無数の構成要素を持っているが、それら全ては外部世界に適応しようとして先端可能性へと収束する、その可能性への収束によって統合されている。
また、外部世界が変化して適応できなくなってくると、新たな可能性(DNA塩基の組み替えの可能性)へと収束し、新たな可能性(例えば、新たな配列)の実現によって進化してゆく。
従って、歴史的に形成されてきた存在は(=進化を重ねてきた存在は)、生物集団であれ人間集団であれ、全て始原実現体の上に次々と新実現体が積み重ねられた、進化積層体(or 塗り重ね構造体)である。
つまり万物は、それ以前に実現された無数の実現体によって構成されており、それらを状況に応じたその時々の可能性への収束によって統合している、多面的な外圧適応態である。
==================================================
ちょっと難しそうな内容がサラっと書かれているが、実はこの短文を突き詰めていくとおそろしく深い中身に行き着く。
「生物は外圧適応態である」「生物は先端可能性へと収束する」「生物は進化積層体(塗り重ね構造体)である」といった、生物全てに共通する概念は、そのままでポッと出されると何が何だかわからないかもしれない。
びん&雅無乱チームは、植物という“生物”を育て収穫する産業である「農業」について、具体的な事例に迫りながらこの「生物の適応原理」の基本に立ち返って新たな視点を発掘していこう…と考えている。
少々壮大すぎるテーマかもしれないが、いろんな生物学関連の書籍やネットも参考にしながら迫ってみる。「生物学」というととかくマニアックな専門知識のオンパレードになりがちだが、そこは読者のみなさんにとって「面白くて分かりやすい」切り口を心がけていきたい。というわけで、乞うご期待!
続きに関心のある方は、いつものクリックお願い!

posted by nanbanandeya at : 2009年08月31日
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2009年08月30日
農薬を徹底追求②!!!(12)薬害って何
こんばんは、hakosukaです。
今回は薬害の第二回目で、予告どうり主要作目ごとの薬害一覧と農薬登録申請に表記されている混合可能な農薬一覧です。
残念ですが、農薬登録申請の内容はHP等からは検索できませんでした。唯一あったのがクミアイ農薬総覧という書籍で、農薬登録申請の内容を基に編纂されているようです。
このクミアイ農薬総覧から薬害一覧と混合可能な農薬一覧の一部を紹介します。
次を読む前に応援よろしくお願いします。
posted by hakosuka at : 2009年08月30日
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2009年08月30日
農薬を徹底追究?!!②(9)生物農薬の正体に迫る!
こんばんは~。
類農園研修生の長井です。
本日第二回目の記事を書かせていただく、テーマは「生物農薬が登録されている一覧の紹介と、使用上の注意事項・失敗の要因や実際使ってみての評価」を書かせていただきます。
だから、この記事は農家さん達にも、参考になればと思っています 
まず最初に、微生物・天敵(生物)農薬の登録が年次別表示されている物を紹介します↓
![]()
生物農薬って一般的な化学農薬に比べて、かなり登録数は少ないんですね。
ちょっと驚きです ![]()
そして次に、生物農薬の使用上の注意事項について。
①.天敵昆虫は特に種特異性が高く、1種類の天敵は1種類の害虫にしか効果を示しません。このことは環境に対する調和度が高い反面、防除対象が限定され、コスト高となるという二面性があります。
②.天敵昆虫の多くはヨーロッパからの導入種であり、これらがハウスを抜け出し日本の生態系に与える影響については充分に検証されていません。
③.生物農薬は効果が緩やかで速効性に欠けるため、病害虫多発時には化学合成農薬を用いる等、的確なアドバイスが必要となります。
④.生物農薬は生きているものも多く、その場合は低温で輸送し到着後すぐ全量使い切りというのが基本となっています。
⑤.急な需要にも対応しにくいため、精確な受注生産、迅速な農家までの配送を必要とし、流通コストも高いものとなっています。
⑥.防除効果は環境に左右される事が多いため、ある作物・場所・時期においては効果があっても、別の条件では効果が低いこともあります。
⑦.大量増殖技術や製品の安定性などの製造技術が難しいことも、精確な受注生産が必要な要因となっています。
⑧.以上のことから、生物農薬は使用方法が難しく単に化学合成農薬の代替とはならず、それぞれの生物としての特性を十分に把握して使用しなくては充分な効果をあげることは難しいものとなっています。
そして次に、生物農薬の使用時における失敗要因の紹介です。
実際に圃場で生物農薬の効果を安定的に発揮するためには、化学合成農薬以上に生物農薬の特性や使用方法を熟知していなければなりません。その知識はこれまでの化学的防除に関するものと全く異なっていたり、場合によっては化学的防除では考えられなかった発想の転換を迫られることもあります。
生物農薬(主に天敵)使用における失敗要因としては、以下の項目があります。
・天敵放飼の前後に、天敵に影響のある化学合成農薬を散布した。
・散布タイミングが遅れ、害虫密度が高い状態で放飼したため、抑制しきれなかった。生物農薬は化学合成農薬のようなパンチ力はない。
・購入した苗に既に化学合成農薬が散布されていた。
・到着した日に放飼しなかった。天敵は生き物であり、放飼が遅れると弱る。
・天敵が定着できない温度(厳寒期・酷暑期)に導入した。
次に「生物農薬を実際に使用してみての評価です」(注,これらの内容は、ある農業に関係のある方からの発信内容です)
施設野菜を作る時に、生物農薬を使用すると、薬剤の効果が高かった。(ちゃんと効く)
でも露地の場合だと逆に、効果が薄れる(気休めや、やらないよかはまし)と言う程度。
しかも、農薬の値段が高い事や、化学農薬みたいにピシャっと効かせる事は困難らしい。
と発信してくださいました。
でも、生物農薬の人気は高まってきているのだから、これからも注目していきたいですね 
そしてここで、気付きがあります。
こうしてみんなで農薬を追求していくと、以前の農薬の意識が「なんとなく危険や便利で効率が上がるもの物」などと違和感を持ちつつ認識をしていたような気がします。
でもこうやってみんなで農薬を追求していくうちに、農園内からも「農薬に対する意識が変わったなぁ~」や「こんな作用メカニズムになってんねやなぁ~」などと発見と気付きが多くなったように思いますし、農薬を使う時も、「この薬剤はバッタに効くのかなぁ~」などと疑問や分からない所がいっぱいあったように思う。
だから、この農薬を徹底追求で、違和感などを持っていたところが明確になり、とても面白く感じるようになりました、だからこれからも農薬に関する認識を広げていければいいなぁ~と思います。
以上最後まで見ていただきありがとうございました。
参考引用元 
・http://www.jppa.or.jp/information/tecinfo/data/S160903.pdf(日本植物防疫協会さん)
http://www.hokuren.or.jp/agriport/backnumber/55.html(アグリレポートさん)
以上最後まで見ていただきありがとうございます 😮
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posted by agrisensi at : 2009年08月30日
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2009年08月29日
食糧安保論と食糧自由貿易論に注目!
食糧自由貿易が危険なのはなぜか 
これからの食はどうなるのか・・・ 
そんなことを考えさせられる記事があったので、るいネットより、紹介します 
『食糧安保論と食糧自由貿易論
~食糧が不足し高く売れる時代が来れば日本の農業に活力が戻ってくる』より以下引用。
●食糧安保論と食糧自由貿易論
皆さん、日本の食糧自給率は約40%で、先進国中最低という話を聞いたことがあるでしょう。(例えば、フランスは約140%、アメリカ110%、ドイツ90%、イギリス70%。) この現状に対し、大きく二つの立場があります。
一つ目は、食糧安保論。「有事の際、食糧輸入ができなくなる可能性があるから、自給率を高めるべきだ」という立場。
二つ目は、食糧自由貿易論。「日本の農業は生産性が異常に低い。国産の食品は外国産より何十倍も高く、消費者は著しい損害を被っている。補助金まみれの農業をつぶしても、外国からの安い食糧で食っていける。自由貿易万歳!」という立場。
どっちが正しいのでしょうか?
私は、食糧安保論絶対支持です。とはいえ、今までの食糧安保論者の根拠が、イマイチなんですね。有事の際というのは、「戦争」とか「経済封鎖」とかをイメージしているのでしょう。私は、「戦争の可能性は全然ない」とは思いませんが、大部分の日本人は「ありえない」と考えているでしょう。
違うのです。もっと説得力のある理由がある。
食糧自由貿易論者の根拠は、「輸入品の方が安いから」という一点につきます。しかし、これには二つの大前提がある。
第1に、これからもずっと輸入品は安い。
第2に、これからも食糧の供給が需要を上回りつづける。
この二つが成り立たなければ、輸入品の値段が上がること、供給が不足することもあり得ます。
実際はどうなのでしょうか?簡単なことなのです。難しい数式も何もいりません。世界の人口は1950年、26億人。それが99年には60億人になった。50年で倍以上増加しています。そして、現在も世界人口は年間8000万人のペースで増え続けているのです。これは、「地球よりも重い命」が増えている喜ばしい出来事。しかし、胃の数が年間8000万個増えているともいえます。
人口は今後どうなっていくのでしょうか?アメリカ商務省の予測では、2013年に70億人、27年に80億人、45年に90億人を突破します。この数字を見ただけでも、自由貿易論者の「輸入品は永遠に安い」という前提が疑わしく思えませんか?そればかりではありません。世界的に農業従事者の数は減少していくのです。
証拠もあります。06年1月25日の毎日。
「〈世界雇用情勢〉サービス業が農業を上回る ILO報告
1月25日9時59分配信 毎日新聞」
【ダボス(スイス)澤田克己】
国際労働機関(ILO)は25日、世界の雇用情勢に関する年次報告書を公表した。
報告によると、サービス産業の就労者数が昨年末に初めて農業を上回った。」
「昨年末の世界の就労人口に占める産業別割合は▽サービス業40%▽農業38.7%▽工業21.3%。10年前にあたる96年には、農業が43.1%、サービス業が35.5%だった。」(同前)
「途上国では依然として農業の方が多いものの、東アジア(日本を除く)と東南アジア・太平洋地域では昨年末、農業がそれぞれ48.3%、47%で半数以下となった。
その他の地域でも農業からサービス業へのシフトという傾向は同じ。
サハラ以南のアフリカでも、昨年末までの10年間で就労人口に占める農業の割合は68.1%から63%にまで低下した半面、サービス業は22.9%から28.2%へ増えた。」(同)
経済が成長するにつれて、農業従事者の数は減り、工業・サービス業にシフトしていくのは世界的傾向です。つまり、「農業人口は今後も減少をつづける」という結論になる。この他、専門家は「バイオエタノールの普及」「耕地面積の減少」「土壌劣化による生産性の低下」「オゾン層破壊・酸性雨・温暖化等、環境問題による収穫高減少」等々の問題をあげています。
しかし、これらの要因を詳しく説明するまでもないでしょう。単純に、需要は年間8000万人分増えていく。供給は長期的に減っていく。この傾向は、明らかです。
それでどういう結論か?
第1に、需要が増え供給が減れば、食糧価格は高騰しつづけていくでしょう。
「外国産は安いから」といつまでもいっていられません。
第2に、需要がさらに増え、供給がさらに減れば、自国民を食べさせるために輸出を規制する国が出てくるでしょう。
いくら金を積んでも買えない事態が発生する。つまり、自給率の低い国は餓死の危機に直面するということです。
ちなみに、ベトナムは95年に米の輸出制限をしました。同年欧州は、小麦の輸出制限をしています。アメリカも73年に大豆輸出を一時停止したことがある。さらに、世界第2の米大国インドは07年10月、「国内インフレを抑制する」という名目で、米輸出を全面禁止。世界3位の米輸出国ベトナムもこれに追随し、米輸出を止めてしまいました。つまり、「食糧輸出を禁止する」というのは「夢物語」ではないのです。
ところで、世界の大富豪たちは皆、今書いたようなことを知っているようです。97年にあるアメリカ人大富豪から、「これから有望なビジネスは何だと思う?」と質問されました。皆さんならどう答えますか?そう、「ITです」と答えたでしょう。私もそういいました。するとその大富豪は、「これからは農業と水だよ」といいました。そして、私が書いたような解説をしてくれたのです。水については、「もう石油より高いだろ?」といいました。
その後、ユダヤ人、ロシア人、華僑等々、いろいろな人種の大金持ちと話をしました。皆さん口をそろえて「これからは農業が儲かる」といいます。儲かるというのは、つまり食糧が不足し高く売れる時代が来るということ。ですから私は、食糧自由貿易論はトンデモナイ、「日本は自給率100%を目指すべき」と心から主張します。
posted by megu3 at : 2009年08月29日
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