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2009年08月30日

農薬を徹底追究?!!②(9)生物農薬の正体に迫る!

こんばんは~。
類農園研修生の長井です。
本日第二回目の記事を書かせていただく、テーマは「生物農薬が登録されている一覧の紹介と、使用上の注意事項・失敗の要因や実際使ってみての評価」を書かせていただきます。
だから、この記事は農家さん達にも、参考になればと思っています
まず最初に、微生物・天敵(生物)農薬の登録が年次別表示されている物を紹介します↓

生物農薬って一般的な化学農薬に比べて、かなり登録数は少ないんですね。
ちょっと驚きです
そして次に、生物農薬の使用上の注意事項について
①.天敵昆虫は特に種特異性が高く、1種類の天敵は1種類の害虫にしか効果を示しません。このことは環境に対する調和度が高い反面、防除対象が限定され、コスト高となるという二面性があります。
②.天敵昆虫の多くはヨーロッパからの導入種であり、これらがハウスを抜け出し日本の生態系に与える影響については充分に検証されていません。
③.生物農薬は効果が緩やかで速効性に欠けるため、病害虫多発時には化学合成農薬を用いる等、的確なアドバイスが必要となります。
④.生物農薬は生きているものも多く、その場合は低温で輸送し到着後すぐ全量使い切りというのが基本となっています。
⑤.急な需要にも対応しにくいため、精確な受注生産、迅速な農家までの配送を必要とし、流通コストも高いものとなっています。
⑥.防除効果は環境に左右される事が多いため、ある作物・場所・時期においては効果があっても、別の条件では効果が低いこともあります。
⑦.大量増殖技術や製品の安定性などの製造技術が難しいことも、精確な受注生産が必要な要因となっています。
⑧.以上のことから、生物農薬は使用方法が難しく単に化学合成農薬の代替とはならず、それぞれの生物としての特性を十分に把握して使用しなくては充分な効果をあげることは難しいものとなっています。
そして次に、生物農薬の使用時における失敗要因の紹介です。
 実際に圃場で生物農薬の効果を安定的に発揮するためには、化学合成農薬以上に生物農薬の特性や使用方法を熟知していなければなりません。その知識はこれまでの化学的防除に関するものと全く異なっていたり、場合によっては化学的防除では考えられなかった発想の転換を迫られることもあります。
 生物農薬(主に天敵)使用における失敗要因としては、以下の項目があります。
・天敵放飼の前後に、天敵に影響のある化学合成農薬を散布した。
・散布タイミングが遅れ、害虫密度が高い状態で放飼したため、抑制しきれなかった。生物農薬は化学合成農薬のようなパンチ力はない。
・購入した苗に既に化学合成農薬が散布されていた。
・到着した日に放飼しなかった。天敵は生き物であり、放飼が遅れると弱る。
・天敵が定着できない温度(厳寒期・酷暑期)に導入した。
次に「生物農薬を実際に使用してみての評価です」(注,これらの内容は、ある農業に関係のある方からの発信内容です)
施設野菜を作る時に、生物農薬を使用すると、薬剤の効果が高かった。(ちゃんと効く)
でも露地の場合だと逆に、効果が薄れる(気休めや、やらないよかはまし)と言う程度。
しかも、農薬の値段が高い事や、化学農薬みたいにピシャっと効かせる事は困難らしい。
と発信してくださいました。
でも、生物農薬の人気は高まってきているのだから、これからも注目していきたいですね
そしてここで、気付きがあります。
こうしてみんなで農薬を追求していくと、以前の農薬の意識が「なんとなく危険や便利で効率が上がるもの物」などと違和感を持ちつつ認識をしていたような気がします。
でもこうやってみんなで農薬を追求していくうちに、農園内からも「農薬に対する意識が変わったなぁ~」や「こんな作用メカニズムになってんねやなぁ~」などと発見と気付きが多くなったように思いますし、農薬を使う時も、「この薬剤はバッタに効くのかなぁ~」などと疑問や分からない所がいっぱいあったように思う。
だから、この農薬を徹底追求で、違和感などを持っていたところが明確になり、とても面白く感じるようになりました、だからこれからも農薬に関する認識を広げていければいいなぁ~と思います。
以上最後まで見ていただきありがとうございました。
参考引用元
http://www.jppa.or.jp/information/tecinfo/data/S160903.pdf(日本植物防疫協会さん)
http://www.hokuren.or.jp/agriport/backnumber/55.html(アグリレポートさん)
以上最後まで見ていただきありがとうございます 😮

投稿者 agrisensi : 2009年08月30日 List   

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