2009年8月27日
2009年08月27日
農薬を徹底追究②!!(7)殺虫剤
こんばんわ、マサクニです。
前回は、「殺虫剤の作用メカニズム」について調べました。
今回は続きとして、
①効果発現までの時間、抵抗性、残効性、残留性
②害虫が発生しやすい原因や環境条件
を設定しましたが、①は具体的・有効的な情報が見つかりませんでした。
②は、「病害虫の発生しにくい環境作り」という資料を、耕種防除として紹介します。
病害虫の発生しにくい環境作り
*日当たりをよくする。
日当たりが悪いと植物は十分に光合成ができず、生育が衰え、病害虫への抵抗力も下がります。なるべく日当たりのよい場所で育てましょう。
ただし、強い光を好まない植物もありますので置き場所には十分に気をつけましょう。
*風通しをよくする。
風通しが悪い場所は病気が発生しやすくなります。密植を避けて、必要に応じて間引きや剪定を行いましょう。
*水はけをよくする。
常に湿っている場所も病気が発生しやすくなります。
*清潔な土を使う。
一度病気が発生した土をそのまま植物栽培に使うことは避け、十分に土壌消毒を行ってから利用しましょう。また、分解・発酵が進んでいない未熟な堆肥は、病原菌や害虫の繁殖を招きますので、堆肥を使う場合は完熟したものを選びましょう。
*土壌酸度を調整する。
病原菌には、酸性土壌を好むものが多いとされています。ピートモスなど酸性の資材を使う場合や、畑での栽培の場合は、必要に応じて石灰などを用いてpH調整をしておきましょう。
ただし、植物によって生育に適したpHは異なり、酸性を好むものもあります。また、アルカリ性に傾きすぎても生育に障害が出ますので、適切な量を施しましょう。
*病気の発生源となるものを速やかに片付ける。
病気にかかった部分はもちろん、花がら、枯れ込んだ葉をこまめに取り除きましょう。この他にも、間引きした苗、剪定枝、雑草も病原菌や害虫の棲みかとなりますので、放置せずにきれいに片付けましょう。
*肥料を適切に与える。
肥料(特にチッソ分)を多く与えすぎると、植物は軟弱に育ち、病気にかかりやすくなったり、場合によっては根を傷めて生育に支障をきたします(「根やけ」「肥料やけ」)。一方、極端な肥料不足も、病害虫への抵抗力を低下させます。適切な養分管理を心がけましょう。
*植物を傷つけない。
病原菌は、強風で葉と葉がこすれて出来た微小な傷口からも侵入することがあります。植物の手入れをする際に、葉・茎・根などをなるべく傷つけないように気をつけましょう。強風時には風除けをしたり、鉢であれば屋内に取り入れるとよいでしょう。
*連作を避ける。
同じ科の植物を同じ場所で連続して栽培していると、極端に生育が悪化したり、その植物を好む病害虫が繁殖して大きな被害を受けやすくなります(「連作障害」)。
*道具を清潔に管理する。
病害虫の被害部分を取り除くのに使ったハサミや手袋などの道具は、きれいに洗浄しましょう。そのまま使うと他の元気な植物も病気に感染するおそれがあります。
<追加>参考として、「害虫防除の常識目次」を紹介します。
1 害虫とは
1) 発生の仕方から害虫を類別してみる
2) 加害の仕方から害虫を類別してみる
3) 侵入害虫かどうか類別してみる
4) 害虫の分類学
5) 害虫の分類と種数
6) 害虫の形態をインターネット図鑑で確認する
最後に応援お願いします。
投稿者 totokaka : 2009年08月27日 Tweet