2007年5月4日

2007年05月04日

バイオエタノールと食料

最近バイオエタノールと食料に関する情報が気になっている、正国です。
小松さんの、「バイオエネルギー政策で、GMOへの転換が加速する!?」が4月21日ですが、今日5月4日の日本農業新聞のトップ記事に、「オレンジジュース続々値上げ 輸入原料高騰 国産に追い風?」があります。

飲料メーカー各社は、5月から続々とオレンジジュースの値上げに踏み切る。上げ幅は製品価格の1、2割。主力産地の米国フロリダはハリケーンによる不作、ブラジルはバイオエタノールの原料になるサトウキビへの作目転換で、原料が逼迫(ひっぱく)しているのが要因だ。

○ブラジルのサトウキビ生産の状況はどうなってるの?
ということで、農林水産省 国際政策課のページ で参考になる情報があったので紹介します。
さとうきび及びバイオエタノール生産の現状と展望

<要約>
 農務省傘下の国家供給公社(Conab)によれば、2005/2006年度のさとうきび生産は前年比14.5%増の4億3,700万トンに達した。また、原油高の影響もあって国内のアルコール価格が上昇するとともに、輸出額も前年比5割を超える増加を示した。
 将来のアルコール(バイオエタノール)需要の増加が見込まれることから、農務省は今後8年間で生産を倍増する必要があると推計している。
(途中省略)
 この好調な内需に加え輸出も増加している。2005年におけるアルコール輸出額は前年比53.8%増の7億6,553万ドルとなった。主な輸出相手国は上位から順にインド、日本、オランダとなっており、日本、オランダ向けはいずれも輸出額が倍増している。輸出増加の背景には、欧米や日本でも生物燃料は化石燃料の使用量を減らす意味で環境への付加軽減につながるとされ、新たな自動車燃料として国際的な注目を集めているのが挙げられる。

ブラジルが、輸出の主目であるオレンジを減らして、さとうきび及びバイオエタノール生産を大幅に増加し始めた状況がほんの少し見えてきました。食料や燃料の部門で大国が国を挙げて生産・輸出内容を大幅に変更・調整する。今回は、たまたまオレンジジュースの値上げでしたが、他の食糧に影響が及ぶ可能性も十分考えられます。急激な農地拡大に伴う森林破壊なども、懸念されるところです。
今後とも目が離せません。

投稿者 totokaka : 2007年05月04日  

2007年05月04日

植物のコミュニケーション機能

植物の自己防衛機能として、フィトンチッドが紹介されています。
これは植物に対するイメージをガラリと変えてくれました。
フィトンチッドについて、ネットでさらに詳しく調べてみると、
さらに驚くべきことがありました
なんと、フィトンチッドを情報伝達物質として利用し、
隣に立っている木に注意を促したりしているのです
たとえば、木は毛虫などに襲われると、毛虫が嫌がる成分を葉に蓄えて
食べられないようにするのですが、そればかりではなく、
フィトンチッドを発散させて、隣の木にこのことを伝えるのです。  
すると隣の木もちゃんと葉を毛虫の嫌がる成分に変質させる
これは驚きです
コミュニケーションまでとっていたとは。。。
この機能を農業に役立てることができないでしょうか?
コータローでした。
読んでくれて、ありがとう 😉
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投稿者 shushu : 2007年05月04日