2007年5月11日

2007年05月11日

土って何?

まるいちです。 😀
健康な農作物を栽培するには「土」 が大切である事は言うまでもありません。
農業においての「土作り」や「育土」の大切さはずっと昔から言われてきました。
それで改めて「土って何?」を考えてみたいと思います。
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■土は生命の源! =土が全ての生き物を育てている
 生(せい・いきる)という文字は、土という字の上に双葉 がはえているようすをあらわす象形文字からできているそうです
 植物は、硬いアスファルト があっても、下に土があるとそのアスファルトを破って芽 が出てくる事もあります。なんとも不思議で、すごい生命力 だと思います。
 土が植物を育て、植物が動物を育て、動物や植物は死ぬと土に戻ります

■土の生い立ち
 山の表面の岩や石 が、長い年月の間に雨 や風 に打たれ、風化して細かくくだけ、土が生まれます。火山灰が積もってできる土もあります。これらの土はしだいに雨に流されて山のふもとにたまります。
 今から100万年前から1万年前までの間にたまった土が、今の丘や台地の土で、洪積土と言います。その後さらに下流に流されて、1万年前から今までの間にたまった土が,川岸や低地の土で,これを沖積土と呼びます。
 この土に微生物等の土壌生物が住み、植物が生えてくると、しだいに栄養分が増えて、植物の生育に適してきます。こうしてできた土を私達は農業に利用しています。洪積土は主に畑に、沖積土の土地は主に水田に利用されています。
■土の不思議
 土を語る時「土は生きている 」「土は呼吸している 」といったような言い方をよくします。土の中には、ものすごくたくさんの微生物や小動物が生きていますし、実際、土の表面では呼吸しているように、酸素がとりこまれて二酸化炭素が放出されています。
 又、「土はひとつの生態系を形成している」と言う言い方をよくされます。しかし、科学の力で、土の一つ一つの成分や、その性質はだいぶわかっているようなんですが、それぞれがお互いにどのように作用しあっているか、がまだまだよく分かっていません。
■土の状態
 山 や野原 では、草や落ち葉が表面にありますが、草や落ち葉をとりのぞくと、ちょっと腐っているけれど、草や葉の形をまだとどめている土が見えます。これを腐朽層といいます。もう少し掘ると、スポンジのような感触の土がでてきます。これは腐植層です。さらにほり進むと、黒っぽい土があらわれます。この土をつまんでみると、砂のようにさらさらしているのがわかります。さまざまな大きさの土のかたまりを作っているので、団粒と呼ばれています。
また、土に目を近づけてみると、ミミズ、トビムシ、ヤスデなどのたくさんの小動物 たちが、突然(とつぜん)の人間のおとずれにおどろいている姿や、それらの虫の穴が縦横無尽に走っているのがわかります。もし、拡大鏡や顕微鏡で土の中をのぞけたら、無数ともいえるアメーバ、細菌、かびなどの微生物がうごめいているのを見る事もできるはずです。
面積が1平方メートル、深さ15センチメートルの土の中を調べると、体長2センチ以上のミミズ、ムカデなどの小動物が300匹、体長2ミリ以下の昆虫のトビムシ、ダニ、イトミミズなどが200万匹、さらに、顕微鏡でしか見えないアメーバなどの微生物が10兆匹ほどいるそうです。ちょっと信じられませんが、ものすごい数の生き物がいます。
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★土が植物を育てるんだ。
 土にはたくさんの有機物が含まれていて、団粒虫の穴がたくさんあります。そして、いろんな小動物微生物が無数とも言えるほど住んでいます。このような土は健康な植物をすくすく育てます。たくさんの有機物は、微生物によって分解されゆたかな養分を植物に与えます。団粒や虫の穴がたくさんある土は呼吸に必要な空気を植物の根に与えたり、植物が育つのに欠かせない水をたくさん土の中に保っている事が出来ます。そして、無数ともいえる微生物は、植物の根が病気になるのを防いでくれます
だから、健康な土が健康な植物を育てる!!と言えるのだと思います。
参考=「土壌の世界」
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投稿者 nara1958 : 2007年05月11日