植物の危機管理(1)植物の免疫システム |
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2007年05月02日
植物の危機管理(2)害虫防御システム
まるいちです 😀 。前投稿の続きです 。
●植物の害虫防御システム
1、害虫の捕食性天敵を呼び寄せる匂いを出す。
1)1980年代より「植物が昆虫などの植食者の食害をうけた場合、その植食者の捕食性天敵を呼び寄せる匂い成分を誘導的に生産・放出する」という現象が報告されている。また、この関係を媒介している植物由来の揮発性成分は、植食者の食害で特異的に誘導される。具体的な例では、チリカブリダニという小さな(体長0.6ミリ)捕食性のダニは、重要害虫であるハダニの有効な天敵として有名。
1983年、オランダのSabelis とvan de Baanはチリカブリダニがナミハダニ食害リママメ葉の匂いに誘引されることをY字型のオルファクトメーター(嗅覚計)を用いて示した。この論文を皮切りに、リママメ−ナミハダニ−チリカブリダニ三者系に関する化学生態学的な研究が進み、チリカブリダニはナミハダニの食害を受けた植物が特異的に放出するかおりを手がかりに餌であるナミハダニを探索していることが明らかになった。擬人的に言えば、「植物はかおりでボディーガードを雇っている」、ということになる。
このような被害植物から出るかおりに天敵が反応するという現象は天敵寄生蜂や捕食性天敵昆虫・ダニで報告されている。たとえば、コナガ幼虫は、アブラナ科作物の大害虫ですが、コナガ幼虫の食害を受けたアブラナ科野菜は、その特異的な天敵(寄生蜂)であるコナガサムライコマユバチを呼び寄せるかおりを食害応答的に生産し始める。
また、被害株の近隣にいる他の植物体は、被害株由来のかおりを受容し、前もって誘導反応を始める場合が報告されている。いわゆる「被害植物-健全植物間のかおりコミュニケーションです。
2、毒物質を出す。
1)匂い以外の植物の危機管理としては、多くの植物は毒物質で害虫などに対する危機管理を行っている。例えば、タバコはニコチンという毒物質を作っている。興味深いことにニコチン量は食害で増えると言われている。
3、物理的防御、他 1)化学物質を用いるだけでなく、トゲを持ったり、堅い構造にしたりして喰われにくくするとか、アリや天敵に住処や餌を提供してボディーガードに雇っている植物とか、他にも様々な防衛手段がある。
参考=「日本植物生理学会」-みんなのひろば-
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投稿者 nara1958 : 2007年05月02日 TweetList
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コメント
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投稿者 hermes brief : 2014年2月21日 02:23
引き続いての投稿、ありがとうございます。
農水省としては反対の立場をとるのが当然だと思います。
また、この問題の本質は企業(株式会社)が参入する事の是非、と言うより、農地がどうなってしまうのか?と言う観点の方が重要だと考えています。何故なら、企業が農産物の生産を行う事で得られる利益は残念ながら期待できないのが現状です。なので、企業参入を目論む目的は、規制で守られている農地を流動化させて儲ける事しか考えられないからです。
それと、気になるのは、松岡農水相の自殺や緑資源機構の問題、農水官僚バッシング、等、農業を守る立場の農水省が攻撃されていると言う現実です。
この件は別のブログ「Trend Review」に詳細があるので参考にして下さい。→http://www.trend-review.net/blog/2007/06/000275.html
この問題は引き続き考えていきたいと思います。