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2009年08月13日
農作業が認知症の治療に効果
■おはようございます。まるいちです。
今年の夏は梅雨明けが遅く、日照不足や湿害による農作物への影響が懸念されています。
また、台風9号の影響も大きそうです。
自然を対象としている農業・・・決して人間の思い通りには行きません。
しかし、その恵みをいただいて、人間は生きています。すべてを受け入れ、委ねる、自然に感謝する気持ちを忘れずにいたいなぁと思います。
●今日は、農の持つすばらしい【力】を紹介します。
農の持つさまざまな機能、これを生かした【本物の農業】をやりたい・・・そう思います。
以下の記事はJAcom 特集 より引用させていただきました・
農作業が認知症の治療に効果
土に触れることで忘れていた記憶につながる「農作業が認知症の治療に効果」医療法人社団松弘会 トワーム小江戸病院
認知症患者のリハビリテーションに農作業などの園芸療法を取り入れ効果をあげている病院がある。
「今日はゴーヤの苗を植えてます。ゴーヤを食べたことがありますか…」と10人ほどのお年寄りに話しかけると、食べたことがあると大きくうなずく人や「知らないなあ」と返事が返ってくる。数人のお年寄りがスコップで土を掘り、ゴーヤの苗をもらい植えていく。職員さんと話しながら植える人、黙々と作業する人などさまざまだが、みんななんだか嬉しそうだ。
◆嬉しそうに苗を植える認知症の患者
「今日はゴーヤの苗を植えてます。ゴーヤを食べたことがありますか…」と10人ほどのお年寄りに話しかけると、食べたことがあると大きくうなずく人や「知らないなあ」と返事が返ってくる。
数人のお年寄りがスコップで土を掘り、ゴーヤの苗をもらい植えていく。職員さんと話しながら植える人、黙々と作業する人などさまざまだが、みんななんだか嬉しそうだ。後ろで見ていた人が「水をやらないと枯れちゃうよ」と何度も大きな声で叫んだり、けっこうにぎやかだ。如雨露で苗に水をやり、やっとひと段落だ。
今度はジャガイモを掘る。「○○さん、ジャガイモ掘ってみたい…」「うん、掘る」というような会話を交わしながらジャガイモ畑へ。後ろで見物を決め込んでいた人もみんなが楽しそうに掘っているので、自分も掘りたいと参加する。車椅子だから参加できないが、みんなの作業をニコニコと嬉しそうに見ている人もいる。
作業が終わるとリハビリ農園の真ん中にある休憩所で、お茶を飲みお菓子を食べながら歓談だ。
リハビリ農園には、さつま芋やカボチャ、ナス、枝豆などのほかヒマワリなどの花も植えられている。枝豆はもうすぐ収穫できそうだし、カボチャも実つけている。
(写真)ゴーヤの苗を植える患者たち
◆認知症は不治の病ではない
ここは埼玉県川越市にある医療法人社団松弘会の「トワーム小江戸病院」だ。同法人はガンマナイフを使用した脳腫瘍の手術など質の高い医療で知られる三愛病院(さいたま市)を中核に、埼玉地区で医療・介護事業を展開してきている。
そして昨年6月、全国的にはまだ珍しい認知症専門病院としてこの病院を開設した。
「長年、三愛病院で診てきた患者がどんどん認知症を併発し、その患者が介護施設に入ると患者と病院との関係が切れてしまい、必要な医療をうけられないまま亡くなるケースも起きた。こうした患者を最後まで責任を持って診れるようにしたい」とこの病院の開設理由を済陽(わくよう)輝久理事長は語る。
そして「認知症は不治の病ではない」ことを強調する。そのために現時点で認知症患者への可能な限りの最新医療・リハビリを追及したとも。リハビリについては、犬との触れ合いによるドッグセラピー、東邦音大とタイアップした音楽療法とともに、園芸療法が取り入れられている。
(写真)トワーム小江戸病院の済陽輝久理事長
◆土に触れることで体が覚えていた記憶が
園芸療法の効果として、患者は室内という閉鎖された空間にいるのでストレスが溜まり、「銅像」のように動かなくなり、患者同士が話をすることも難しくなるが、外にでてくつろぐことでストレスを発散し、会話ができるようになることがあげられる。
人の顔を見ても誰だか分からなくなった人が、土や植物に触れるとそれが刺激になって、「あの人は誰それさんだね」と記憶がつながることがあるという。
精神的に不安定で攻撃的になる人が、土を掘ったり草をむしったりすることで攻撃する気持ちが発散されるという効果もある。
この病院でも、認知症検査で紐を結ぶことができなかった男性が、トマトの苗を植えたあと苗を支柱に紐できちんと結べたケースもあるという。
その男性は小さいときにお母さんとトマトを植えたことがあり楽しかったという経験があった。その記憶を体が覚えていて紐を結ぶことができたのだろうという。そして、お母さんとの楽しい思い出を話したとも。
そうした記憶は「壷のなかにしまわれていて、健常人はすぐに思い出して使えるが、認知症の人はそうした作業ができないが、土に触れることで刺激を受け、記憶につながる」のだろうという。
◆これからの研究・実践に期待が
この病院が開設して1年。200床の病床はほぼ満床だが、この1年で100人ほどが退院している。自宅に帰り、自分で食事ができ、トイレに行かれるようになり、家族の手助けを受けて入浴できるようになったからだ。
いまの医療ではまだ認知症が完治することはない。園芸療法も音楽療法も薬による治療も、症状を「改善」したり進行を遅らせたりする効果があるということだという。
園芸療法の研究や体系化は日本ではまだ進んでいないというが米国では国家資格ではないが「園芸療法士」の資格制度があり、園芸療法の体系化が進められているという。
土を耕し植物に触れることは、農耕民族である日本人の心を揺さぶる力があるのではないだろうか。農業が認知症の治療にさらに効果を発揮できるような研究と実践がさらに広がればと感じた。
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投稿者 nara1958 : 2009年08月13日 TweetList
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コメント
投稿者 hermes evelyn : 2014年1月29日 00:39
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