これからの農の可能性、産消提携を探る。 |
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2009年08月10日
産消提携を探る その2 有機農業運動
三重のクマです。
長谷さんのバトンを受けて、産消提携運動あるいは、その中心の有機農業運動の実際について、調べています。
ところで、有機農産物に限らず、生産者と消費者が直接取引をする「産直」はたくさんありますが、憂苦農業運動が目指す「産消提携」の違いってなんでしょう?
長谷さんの記事にも紹介ありました、有機農研の創立者である一楽照雄氏は、こう述べています。
「『産直』というのは商品交換における合理化だ。つまり、農家は高く売りたい、消費者は安く買いたい。中間マージンがあるわけだから、両方にわけて、生産者には高く、消費者には安く――そんなものは流通の合理化であって、提携でも何でもない。『提携』というのは都市民の食意識の変革をすすめることである。お互いに交流によって話し合いをすすめ、都市民が援農をしたり、更には農村に長期滞在、居住したりするところまで進む人も出てくる。都市民と農民の『提携』をすすめることが、『有機農業研究会』の『有機農業運動』だ。」
(以上、農村漁村文化協会(農文協)主張 2004年5月号より抜粋)
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産消提携運動は、有機農業運動の流通面でのアプローチでもあるので、背骨となっている有機農業運動を実践している団体を取り上げながら、産消提携運動の実際を探っていきたいと思います。
まず、第一弾として、ポラン広場を調べました。
ポラン広場とは、1984年に発足した、有機農産物の生産・販売グループです。
以下、「ポラン広場HP」http://www.polan.net/polanz.htmlより引用
ポラン広場の概要
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ポラン広場は「有機農業の畑を広げよう」というテーマの基に、1984年2月に設立。
有機農業を広げるため、全国に点在する有機生産農家からの集荷機能と、有機農産物を販売するグループへの配送機能を持った流通センターを各地域に設立しようという方法論を提起。東京、関西、埼玉、北海道、名古屋と相次いで流通センターを立ち上げました。
有機農業をサポートし発展させる流通システムとして、リスクを生産者・流通販売が相互に負っていく「作付システム」の中で信頼が生まれ生産者は徐々に増えていきました。
1993年、生産者と共に「ポラン広場の有機農業の基準」を制定。資材の禁止基準だけでなく、有機農業の意味と目標を含めた包括的な基準でした。更に各国の有機農業運動にも歩調を合わせられるようにと、IFOAM(国際有機農業運動連盟)の基礎基準と互換性を持つものとしました。生産者に栽培指針として提示すると共に、栽培情報をデータ管理し、消費者向けに有機農産物表示を開始しました。無農薬、低農薬など「有機」以外の一切の表示を中止しました。
2000年に施行されたJAS法による有機認証制度は、有機農業の発展のためにも客観的な評価を受けるという意味で積極的にとらえ、野菜農家のほとんどが認証を取得しました。
現在では、野菜のほとんどが有機農産物として販売されています。
歩ラン広場は、現在では北海道から九州まで、流通センター・宅配事業体・小売店と、70ものグループになっています。
しかし、ポランは、一つの統合された団体では無く、ポランの理念に賛同し、POFA( POLAN ORGANIC FARMING ASSOSIATION)という各地で独立したNPOを通じて繋がっている、生産者、流通・小売業者、加工業者のグループのようです。
ポラン広場って何?と調べると、なかなか一つにまとまって見えてこなかったのですが、それは、一つに纏まった団体ではなかったからでした。
ポラン広場がめざす有機農業
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1.いのちの源=土を守ること→豊かな土を守り、育てていく農業
2.子どもたちに豊かな大地を伝えること→資源をリサイクルする農業
3.自然が一番の主人公であること→生態系を壊さない農業
4.植物の声に耳をすますこと→植物本来の価値をひきだす農業
5.まず、環境にやさしいこと→再生不能のエネルギーに頼らない農業
6.つくる人も幸せでいられること→農村と農業にかかわる人たちを大切にする農業
7.いつだって自然と共鳴しつづけること→農村風景を守る農業
ですから、流通は、小売りから加工販売、レストラン・カフェから個別宅配まで、多様な形になっていて、先述の一楽氏の産消提携には必ずしも合致していません。
しかし、それでも、2004年時点では、17,500世帯の宅配利用実績がありました。
ポラン広場は、有機農業運動を軸に、産消提携にこだわらずに、生産者と消費者をつないでいっているようです。
投稿者 parmalat : 2009年08月10日 TweetList
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コメント
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