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2007年09月13日
農山漁村体験が子どもたちをたくましくする!
こんにちは雅無乱です。
8月末の雅無乱のエントリーでこんな記事を紹介した。
農山漁村で宿泊体験活動を=小学生対象、モデル地域設け-農水など3省
(2007年8月31日(金)13:03 時事)
総務、文部科学、農水の3省は31日、小学生が農山漁村に長期宿泊し体験活動に取り組めるよう、2008年度から子ども農山漁村交流プロジェクトを始めると発表した。自然の中での活動を通じた教育面での効果と農山漁村の活性化が事業の狙い。
全国の小学校の1学年規模に相当する120万人が毎年1週間程度の宿泊・体験活動が可能になるよう、5年程度をかけて取り組みを進める。08年度は100人規模の受け入れが可能なモデル地域を全国に40カ所設け、宿泊面や活動の場の提供など受け入れ態勢の整備を進める。受け入れ地域は地方独自の取り組みも含め全国500カ所へと拡大を目指す。
いよいよ国も「子どもの健全な育成」に本腰を入れ始めたということだろう。
農山漁村に長期宿泊して、様々な体験をする企画。実は私たちはかなり以前からそんな企画に取り組んできた。
類塾『かみなか長期合宿』企画である。
詳しくはコチラ→http://blog.goo.ne.jp/sizentaiken/e/0ed6a38434eb88170c52eb739ec33b8e
今年も7月下旬に実施し、参加した小6~中2までの子どもたち約40名は、一生残る想い出と、社会に出て行くのに必要な能力の芽とを、しっかりと掴んでくれたのではないかと思う。
今回は、その企画の中の畜産業体験、農業体験、漁業体験で子どもたちが何を掴んでくれたのか、彼らの感想文を紹介してみたい。
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牛のブラッシングをしている時に気が付いたんですが、こちらが怖がってすると牛も怖がるけど、友達みたいに話しかけながらやっていると、牛も落ち着いてくれる。(中1男子)
仕事体験ですごく大変な仕事をしたけど、牧畜の仕事の大変さや、重要さをちゃんと分かれたし、仕事はしっかり果たせた。牛の世話やそうじも初めてだったけど、いっぱい働けた。こんな貴重な体験ができて、とても良かった。(中1女子)
僕は○○さん(畜産の研修先の方)に質問してみました。「この仕事で誇りに思っていることは何ですか?」と。すると○○さんは「みんなが飲んで、育っていく牛乳を生産していることが、やっぱり誇りです」と答えてくれました。僕はこれにたまげてしまいました。(中1男子)
今回、農業の仕事体験をして、仕事ってこんなに頑張らないと、努力しないとだめなんだなぁと思いました。それでも農業をしている方が、「農業はいきがい」と言っているのを聞いて私は、やっぱり仕事をするってすごいことだなぁとあらためて思いました。(中1女子)
◆◆さん(農業の研修先の方)や奥さんは、「農業」という仕事に「生きがい」や「ほこり」を持っていました。「自分が作った米を、自信を持って、お客さんに食べてもらうことが一番うれしいです」と言っていました。(中1男子)
初めての仕事体験では、仕事がどれだけ大事で、人のために役立つことかということを感じました。また、人を喜ばすことの嬉しさを感じました。◆◆さん(農業の研修先の方)の「ありがとう」という言葉を聞いて、今まで『ありがとう』の意味は気にしていませんでしたが、やっと分かって嬉しくてたまりませんでした。(小6男子)
漁業方法は、定置網漁でした。私達はただ網を引っ張るだけでした。でもかなり重くて網に引っ張られそうになりました。怖かったです。
途中でハマチの大群がきました!!
船長っぽい人がすごい怒ってたみたいでみんなに注意してました。しかもその言い合いはすごく迫力があって私達はそれをただ見ているだけでした。すごくかっこよかったです。
私達はそれで学びました。
漁師は本当にたいへんだということ。
漁師をする人が少なくなっているということ。
漁師はすごくチームワークが必要なこと。
本当に、本当に、すごくいい思い出になりました。
ありがとうございました☆(≧∀≦)b (小6女子)
これらの感想文を見て、嬉しくて涙が出そうになった。子どもたちはこれらの職業体験から確実に何かを掴んで、私たちの想像以上に大きく成長してくれている…
このような体験を子どもたちにさせてやるのが、私たち大人の役割なのではないかと思う。これからも、さらに企画を磨いて、子どもたちが社会に出てまっとうにやっていけるよう成長する手助けをしていきたいと思う。
※最後に、お忙しい中このような貴重な体験をさせてくださった畜産業・農業・漁業の研修先のみなさま、ほんとうにありがとうございました。
投稿者 nanbanandeya : 2007年09月13日 TweetList
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