2007年9月1日
2007年09月01日
八百屋塾「「フードビジネスでも高齢者の役割」
『2007年問題の構図』 岩井氏
>■本質問題は何か?
1.都市労働者の多くが生産基盤を持たない根無し草であること
2.したがって、高齢者の社会的役割がないこと
(期待も評価もない、お金だけ与えられるor消費する存在)
3.直接的には「財政破綻」、根本的には「社会活力衰弱」の危機
今や団塊の世代が第一線から退き、この100兆円と云われる巨大市場にどう取り組むのかが最大の課題である。
この市場は人数、時間、経験どれを取っても大きく、且つ多様であり、単純なマスマーケティングでは片付かない。学生や主婦、サラリーマンは夫々に縛りがあるが高齢者は独自の考えで行動する。年も55~100歳と云う巾広く、収入財産もゼロから無限大と云われる。
知識、健康、経験、技能など夫々が独自であり、この市場をマネージすることは、極めて困難である。しかし、既に旅行業界では、ワールド航空サービス(客層平均年齢66.2歳、リピーター70%)やJRのジパング倶楽部など、上手にシニアビジネスに落し込み、予想以上の成果を挙げている。
血縁関係、地縁社会、職縁社会と変化して来た中、食でも何か“食縁社会”と云う落し込みは出来ないだろうか?幸い、高齢者の食は保守的(好き嫌いが激しい)で我儘である。この好き勝手な行動パターンを上手にビジネスに纏めあげるかが最大の課題である。
共同社会時代の冠婚葬祭、介護などは核家族化、更に一人家族となり、多様化と外注化が加速している。中でも健康に対する関心は一段と高くなっている。
これらの細々としたニーズは、同世代にならないと理解できないものが多い。特に人手不足時代にあって、知恵と経験豊かな高齢者の“老活”こそが『食事業』でのキーワードと考える。
これは、昨日、参加してきた八百屋塾レジュメ。フードビジネスやその業界について一歩踏み込んで知ることができるので、農業者にとっても勉強になります。作った野菜を届けるのにも相手先の様子がよく分かるとより楽しくなるし、よし作るぞー!って気持ちにもなりますもんね。
では、「フードビジネスでの高齢者の役割」、具体的事例も是非取り上げてみたいと思います。
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投稿者 takuya : 2007年09月01日 Tweet