キューバの有機農業に可能性を見た。 |
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2006年12月05日
穀物需給問題は、市場経済の枠内での技術では限界。
長谷です。
穀物需給に関するデータを調べてみたところ、
農水省の海外食糧需給レポート2004に興味深いものがありました。
世界の穀物の生産量、単収、収穫面積、1人当たりの収穫面積の経年推移を表したデータ。
1961~2002年までの推移で、
収穫面積は、1961年を100として 以後、一貫してほぼ横ばいで、2002年で101.7
1人当たりの収穫面積は、20.8a/人→10.6a/人へ直線的に低下。
一方で、
生産量、単収とも、1990年代後半から、頭打ち傾向となり、同じく1961年を100として、
2002年で生産量が231.6、単収が227.7
短期的には、天候、作柄によって、上下変動は考えられるものの、生産量、単収の上昇の限界は明らかになってきた。
この間、約40年間で、収穫面積は、ほぼ一定なのに対し、人口増で、1人当たりの収穫面積は半減。それに対して、ここまでは、近代農法(化学肥料etc.)によって単収を倍増することによって凌いで来た。
しかし、それも、ここまで。今後は、供給不足の危険大。
しかも、ここでは、穀物の流通、分配の要素が、考慮されていないので、事態はもっと深刻。
GM作物も、その危険性をふくめて、この問題の突破口にはなりそうも無い。
つまりは、豊かさ追求を原動力とする市場経済、そして、それが生み出した、近代技術(農法)で、食糧需給問題を解決することは、もはや限界に達したということではないでしょうか。
小手先の技術ではなく、人口問題も含めた、世界的な、現状把握、課題共有、解決策の模索なくしては、到底、太刀打ちできない問題です。
投稿者 naganobu : 2006年12月05日 TweetList
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コメント
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