2006年12月30日
2006年12月30日
新認証制度「リサイクルループ」は、リサイクル業者のためでは
こんにちは。
雅無乱さんの記事にあった
「弁当、売れ残ったら飼料に 農水・環境両省が認定制度へ」
(asahi.com 2006年12月26日11時00分)
http://www.asahi.com/life/update/1226/008.html
見てみました。
なんでこんなヤバイことが法制化されようとしているのかと考えてみると、
上記より引用
>廃棄物の収集・運搬をする業者は市町村ごとに許可をとる必要があり、広域展開するコンビニや外食チェーンは食品リサイクルがしにくい。このため両省は食品リサイクル法を改正して「ループ」の認定制度を設け、その認定業者には廃棄物処理法の特例措置を適用し、市町村だけでなく都道府県境を越えて広域に食品廃棄物を収集・運搬できるようにする考え。<
これって、リサイクル業者への規制を緩和して、今までやりにくかったコンビニや外食チェーンの食品リサイクルを促進して仕事を増やしているってことでしょ。
少なくとも、排出抑制や発生抑制の促進には繋がらない。
素人目に見ても、単純に、都道府県境を越えて、廃棄物を運搬するだけで、エネルギーの無駄遣いと思ってしまいます。
しかも、今回の法改正の布石として、
食品リサイクル法では、数値目標として
年間100トン以上の食品廃棄物排出事業者には、再生利用等の実施率を平成18年度までに20%に向上させることを目標にしています。
http://www.shokusan.or.jp/kankyo/shoku/contents/06/index.html
そして、食品関連業種別の食品廃棄物排出量と再利用等の実施率は
食品製造業 464万トン 60%
食品卸売業 72万トン 32%
食品小売業 236万トン 23%
外食産業 320万トン 14%
つまり、排出量全体の約半分を占める食品小売業、外食産業で実施率が低い。
ここに、あらたなりサイクル需要を作り出したということではないでしょうか。
by 長谷
投稿者 staff : 2006年12月30日 Tweet