農薬を徹底追求②!!(1)昔の病害虫防除の方法と歴史 |
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2009年08月24日
農薬を徹底追求②!!(2)自然農薬と特定農薬
■こんにちは まるいちです。
【昔の病害虫防除の方法と歴史】に続き、【自然農薬と特定農薬】です。
●まず【自然農薬】からです。
あった!kcy happyspace 自然農薬lより引用です。
昔から伝統的に言い伝えられているたくさんの「自然農薬」がたくさんあります。 古くからの使われてきた先人たちの知恵に驚かされます。
自然の農薬は有機質なので、散布してもやがて分解を始めて、無機質に変わり無害な状態になって植物に吸収されていきます。
自然農薬の多くは緩効性であり、生態系を大切に考える自然と協調する手法です。実際に永年実践してこられた自然農薬の先達古賀綱行先生は著書の中で「80%の防除でよしとしましょう。100%をめざしたら自然の秩序を狂わせてしまうから」と強調していらっしゃいます。この自然な考え方を大切にしましょう。
■自分で作る自然農薬
●草木灰
[効果]病害虫全般・特にウドンコ病、モザイク病、フハイ病、直接散布でカタツムリ
[使い方]夕方に葉面散布
・葉の表面がアルカリ性となって、病原菌がよりつかない、臭いを嫌って虫が卵を産みつけない。
・白菜などに1週間おきに朝露のあるうちに2回葉面散布すると、葉がしまり葉の表面の水分でアルカリ性の膜ができ、病原菌や、虫がよりつかない。
・雨が降れば根元に流れ、表面の酸性を中和し、吸収しやすいカリ分となる。
・草木灰はやりすぎても害はない。
・アルカリ性が強いが、科学的なアルカリと違って土に与える影響は少なく、植物にダメージを与えにくい。雨で可溶化されカリ分が供給される。
[品質]紙や草などの混合で白黒が混ざっているものがよい、とされる。葉面散布はフルイをかけて細かいものを使用する。
[情報]アブラムシ害虫に散布したところ、よく効いたとの情報がよせられています。
●米 酢
[効果]ウドンコ病、モザイク病、フハイ病、ナンブ病
葉の細胞が強くなり病害虫に強くなる。
土中に染み込むと根が太るので養分の吸い上げがよくなり、活力がつく。
[使い方]葉面にしたたるくらいの散布
小松菜、ほうれんそう、春菊のような軟弱野菜には、50倍に薄めた液を5日おきに2回かける。
キャベツ、白菜などには収穫の20日前頃に25倍の濃い液を葉面散布すると、ナンブ病などの腐敗が少なくなる。
根菜類には25倍液を収穫前や、気温が10度以下に下がる越冬前に散布する。
大根の葉面散布は、夏大根ではナンブ病が少なくなり、越冬大根は寒さに強くなる。
[作り方]種類は米の醸造酢に限ります。
食酢20mlに水1リットル=50倍液 (食酢40mlに水1リットル=25倍液)石鹸5グラムを振り混ぜる。
●牛 乳
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。
牛乳が乾燥するときの縮む力でアブラムシが圧縮され窒息死する。
薄めないでそのまま散布します。賞味期限の過ぎた牛乳でも効果は同じ。
●食用油
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布
[材料と作り方]水1リットルに、食用油を30ミリリットルを加え、せっけんを10ミリリットル入れて、よくふり混ぜればきあがりです。
●にんにく木酢液
[効果]アブラムシ、ダニ類
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。月に2~3回。
[材料と作り方]木酢液水1リットルに、薄皮を取ったにんにく200gを入れます。そのまま約3か月寝かせればできあがりです。使用するときに1000倍に希釈して晴れた日に散布します。
●洗 剤
[効果]アブラムシ、ダニ類
洗剤液が乾燥するとアブラムシが呼吸できなくなり窒息死する。
[使い方]午前中の葉が乾いているときに葉面散布。
[材料と作り方]家庭用食器洗い用洗剤、または粉石けんでおおよそ1000倍の希釈液をつくります。
●米ぬか
[効果]ネキリ虫、ハリガネ虫を誘引
[使い方]土の下10センチメートルに米ぬかを一握り入れて土をかぶせておき、米ぬかの甘い匂いに集まってきたネキリ虫などを、1週間後に土と一緒に掘り上げて焼却する。
米ぬかを埋めたところには、目印の棒などを立てておくこと。
●アセビ
[効果]アオムシ、ハスモンヨトウムシ、ハモグリバエ、オケラ
[使い方]葉の裏表に散布すればたいがいの害虫に大きな効果があります。
[材料と作り方]
・あしび(あせびともいう馬酔木)の葉を使います。
・アシビの葉を一握りと水1.8リットルを5分間沸騰させてから冷ます。これを布で濾してから石けん10グラムを溶かします。
・アシビは葉の生が強力ですが、乾燥させてビニール袋で保存しておいてもよい。
・1アールで生葉100グラムが1年分のめやすになります。
●アセビ団子
[効果]ネキリムシによく効く。
[使い方]野菜の根元におく。
土中の害虫はイチコロ。米ぬかの甘い匂いに誘われて食べて死ぬ。
[材料と作り方]アセビ液に米ぬかを入れ、ドロドロにして、つなぎに小麦粉を多少混ぜて団子にする。天日に3日ほど干して出来上がり。5ヶ月位有効ですが、早く使うほど効果が大きい。
●タバコ液
[効果]ハスモンヨトウムシに予防効果
[使い方]夕方に葉面散布
古くから一般的に知られた害虫防除材です。タバコに含まれるニコチンが害虫を寄せ付けません。トマトには使用しないこと。収穫時にはよく洗ってから食べること。
[材料と作り方]水1リットルにタバコ約5本をほぐして半日漬けておきます。水が茶色に染まったら布でこします。 これに展着剤として石鹸を少し入れてよく混ぜてできあがりです。
●トウガラシ+ピーマン
[効果]モザイク病、リンモン病
[使い方]葉面散布
[材料と作り方]半分赤みがかったピーマンを天日で数日干します。これを一握り、耐熱性の広口ビンに入れて、熱湯を約1リットル注ぎます。注いだらしっかり蓋をして、丸1日置きます。これに石鹸5gを混ぜて、布でこしてできあがりです。
●ツクシ液またはスギナ液
[効果]ウドンコ病、ベト病、サビ病
ツクシは強い抗菌力に富み、ベト病、ウドンコ病、サビ病など広範囲な病気によく効き、フハイ病、エキ病にも効果がある優れた自然薬ですから、ぜひ試してみたいものです。
ツクシが手に入らない時はツクシの親木であるスギナでも、ツクシほどではありませんが効果はあります。スギナは1年中生えているので重宝します。
[材料と作り方]水1リットルにツクシかスギナ一握りを入れて火にかけ、5分間沸騰させます。それを冷やして布でこし、さらに石鹸を5g混ぜてできあがりです。
ツクシ液1リットルに米酢を40ml混ぜると、ツクシ液単体よりも強力な病害防除効果が期待できます。
●マシン油
[効果]ベト病、サビ病、リンモン病
[使い方]葉面散布
[材料と作り方]水1リットルに、マシン油を40ミリリットルを加え、せっけんを10ミリリットル入れてよくふり混ぜ、布で漉してできあがりです。
●除虫菊液
[効果] 害虫全般
除虫菊は蚊取り線香の原料で、それに含まれるピレトリンという成分は、複数の昆虫に対して、殺菌効果があります。作り方は簡単で、人間には無害です。
[使い方] 20~30倍に希釈して葉の裏表にスプレーする。
[材料と作り方] 1リットルのペットボトルに除虫菊粉末(自然食品の店などで購入する)を100g入れます。エチルアルコール(または35度以上の焼酎)を容器一杯になるまで入れます。蓋をしてよく振って冷暗所1週間以上おきます。
[注意点] (1)大型の害虫や、老齢幼虫には効果がないので、マヒしている間に取り除く。
(2)雨天の散布は不可。雨天以外の夕方にまくとよい。
(3)発芽直後の育苗期間には、100倍程度に希釈したものから使い始める
●アリ対策
蟻の駆逐は難しく、アリの巣コロリなど不快害虫薬剤の撒布が有効ですが、薬を使いたくない場合は次の方法を試して見ましょう。
畑のアリに対して。
・蟻の巣を見つけて木酢液をまく。
・巣に大量の水を撒く。
・石灰を撒く。
作物についたアリに対して
アブラムシの出す分泌物がアリを誘うので、アブラムシを駆除します。
■天敵利用の普及
農薬は益虫のクモや、テントウムシ、その他たくさんの害虫の天敵も殺してしまい、農薬散布の結果、更に害を増やしてしまう悪循環に陥ることが指摘されています。
欧米では害虫の天敵としてオンシツツヤコバチという体長1mmにも満たない小さなハチが年間30億匹以上増殖されています。
この天敵を含めて30種くらいの天敵を使ってトマト、ピーマン、キューリ、ナスなどの害虫防除することはハウス栽培の常識になっているそうです。
私たちはそう簡単に天敵を利用することはできませんが、アブラムシの天敵テントウムシを自分で捕まえて働いてもらう方法を紹介します。
テントウムシは一般的な赤地に黒い星が7つあるナナホシテントウムシを使います。よく似ていますが、星がたくjさんあるニジュウヤホシテントウは葉を食い荒らす害虫なので注意してください。
5月頃にはカラスノエンドウ、萩やムクゲなどの草木にテントウムシがアブラムシを食べているのでそれを捕まえます。成虫はせっかく捕まえても飛んでしまうので幼虫を探します。葉ごと捕りビニール袋に入れて持ち帰ります。
この時期になると、テントウムシの成虫や幼虫は自然について、アブラムシを食べてくれることもあり、安心の上に、効果は大きい。
ナスでは1枝に1匹放しますと1週間もするとアブラムシはほとんどいなくなります。
アブラムシは粘着テープでとる
アブラムシが大発生してしまうと、自然農薬では間に合わなくなります。早く発見して処置をしましょう。
まだ少ないうちなら、直接葉の上を擦ってアブラムシを退治するのもよい方法です。このとき、粘着テープを使うと楽に簡単に取れますので、試してみましょう。
■市販されている自然農薬
●木酢液
[効果]土壌改良、病害虫の予防
[使い方]一般的な商品
土壌改良:50~100倍の希釈液を植付けの7日前までに散布します。
有用菌が増え、土壌を改良する。根を育て、植物の生長を促進します。
病気予防:800~1000倍の希釈液を月2~3回葉面散布します。
葉、幹、根が強くなり、病気を予防。虫は臭いを嫌い近寄らなくなります。
野良犬、野良猫の忌避剤として使うときは、原液のまま散布。
●竹酢液
竹炭窯から出る煙を集めて冷却し、液体にしたものです。
[効果] 土壌改良、病害虫の予防。木酢液より強い殺菌効果があります。
[使い方]通常の商品例
土壌改良:50~100倍の希釈液を植付けの7日前までに散布する。
有用菌が増え、土壌を改良する。根を育て、植物の生長を促進します。
病気予防:800~1000倍の希釈液を月2~3回葉面散布します。
葉、幹、根が強くなり、病気を予防。虫は臭いを嫌い近寄らなくなります。
野良犬、野良猫の忌避剤として使うときは、原液のまま散布。
●粘着くん
食品であるデンプンを使用しており、野菜類では収穫の前日まで使用できる。従来の殺虫剤とことなり、粘着性の高い物理的作用で抵抗性のついた害虫にも有効とのこと。
[効果]ワタアブラムシ、タバココナジラミ、ハダニ類
[使い方]葉面散布
●マシン油乳剤
マシン油95%、乳化剤5%の製品
[効果]ハダニ、サビダニ
[使い方]葉面散布
★様々な種類の自然農薬がありますね!
他にも、下のようなサイトが参考になります。↓
●自然農薬を使ってみよう!
●無農薬野菜を作ろう!
●肥料兼自然農薬の基本~作り方l
●各自然農薬の作り方
★類農園でも幾つか試した事がありますが、これらを作るのに手間がかかり、結局かなりのコスト高になる、同時になかなか効かない・・・と言うのが現実です。
★病害虫防除だけを取り出して考えるのではなく、栽培全体の中で病害虫防除をどうする!?という発想をする必要があるのだと思います。
⇒さらに大きな課題だと思います。
●以下、現代の自然農薬「特定農薬について」です。
是非読んでください <(_ _)>
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■特定農薬
ウィキペディア 特定農薬より引用。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
特定農薬(とくていのうやく)とは、2002年(平成14年)12月に改正された農薬取締法に設けられた制度で、有機栽培で用いる農薬の代替資材の法律上の名称である。通称、特定防除資材。法律上の定義は、農薬取締法第2条第1項「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」である。
2004年現在、指定された特定農薬は3種類のみである。重曹、食酢、「地場の天敵」の3種を除いて、指定が保留されている。
概要 [編集]
2002年12月の法改正に伴い無登録の農薬の製造や使用が禁止された。この改正に伴って、農作物の防除を目的として使う薬剤や天敵など安全性が明らかなものにまで農薬登録を義務付ける過剰規制とならないように、特定農薬指定制度を新設した。後に農薬という言葉のイメージが悪いということで特定防除資材という通称が認められることとなった。
化学合成農薬以外の農薬の代替資材には、天敵、食品、植物抽出液、微生物などがある。
農林水産省の消費・安全局農産安全管理課農薬対策室の提案に対して農業資材審議会農薬分科会及び中央環境審議会土壌農薬部会農薬専門委員会での討議の後指定が行われる。農薬取締法改正時には多くの候補資材について検討が行われた。
農林水産省は、雑草を食べることで除草効果を期待するアイガモ、アヒル、牛、コイ等は雑草も作物も食べるという理由でこれらの生物が行っているのは防除ではないとして特定農薬の検討からはずした。
また、雑草抑制シートは元々農薬ではないことから外され、木酢液は現在検討中である。
牛乳、コーラ、ビール等の食品や植物成分,天敵生物等が指定の対象になり得るとして農水省は多くの資材を専門委員会に諮問したが、効力や安全性に関しての判断に疑念が残るということで特定農薬への指定は保留された。
アイガモなど、安全性について一般的に危険ではないという認識があるものを農薬に分類することを討議した場合に、アイガモが農薬に分類されるのは理解しがたいというような世論の批判が起こることが予想される[1]。農林水産省は、こうした批判をかわす為に判断を放棄したのではないかという批判も起こった。
●農水省の参考ページ↓
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tokutei/index.html
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tokutei/about_tokutei.html
★特定農薬論争・・・未だに続いているようです。
作物に対して病害虫防除を目的として何らかの行為を行うと「農薬を使用」したことになり、この時使用できる農薬は「農薬取締法」に登録されていないといけない・・・なんとなくおかしな感じですよね!?
ある人が「人が手で害虫を取る事だってある!じゃあ、人は農薬か?農薬取締法に登録する必要があるのか?使用基準も定めるのか?」と言って憤慨していた事を思い出します。
人にとってまったく無害なもの、なんてないと思います。或いは、全てを法律で取り締まる事の矛盾も感じます。
★本当に「自然の摂理に則った農法」の必要性を感じます。
最後まで読んでいただいてありがとうございます<(_ _)>。
投稿者 nara1958 : 2009年08月24日 TweetList
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コメント
投稿者 meg : 2010年8月6日 01:55
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すごくいいですね!読んでて楽しくなりました。これから、こういう会社、増えそうですね☆
会社は社員のためにある、と考え、社員一人一人が活力もって働ける場作りをしているのがすごいなぁと思いました。