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2007年10月02日

体に欠かせない紫外線

こんにちは。天日 で干しただけなのにとても甘くて、栄養が十数倍にも増えてしまう「干し野菜」の秘密に驚かされてしまった小松です。
今回は、干し野菜の美味しさや栄養を生み出す、紫外線のはたらきについて調べてみました。
まず紫外線っていうと、シミ・ソバカスの原因とか、癌になるとか、最近は悪者のイメージが強いですよね 8) 。私が子供の頃は、夏休みに「黒んぼ大会」とかがあって 、友達同士で日焼け具合を競ったものですが
さて、一概に紫外線といっても、実は波長の違いによって、A波・B波・C波に分けられていて、それぞれに特徴やはたらきが違うのです。
「育児大学ゼミ講座」
「体に欠かせない紫外線」より引用。

●紫外線A波(UVA)
細胞分裂を活発にして、古い細胞の生まれ変わりや体の成長を促進させる作用があります。子供が外で元気に遊ぶことが必要な理由の一つです。  その一方で、皮膚の深い層を補強する「コラーゲン」を年月をかけてもろくするため、しわ・たるみを生じます。長年農作業に従事された方や、プロスポーツ選手のうなじにしわができやすいのは、そのためです。

●紫外線B波(UVB)
皮膚や肝臓に蓄えられたビタミンD2を、ビタミンD3に変える役目をします。
ビタミンD3は、食物から摂取したカルシウムを、体内カルシウムに再生するのに必要です。体内カルシウムは、骨格を作り、神経の伝達物質の役目をします。日光浴をすると、骨が丈夫になり、運動神経が良くなるのは、そのためです。
また、ビタミンD3は、細胞が生命活動を行うためのレセプターの役目をします。
さらに、ビタミンD3は、免疫能力を高める役目をします。日光浴をすると、風邪をひきにくくなり、また病気の回復が早まるのは、そのためです。このビタミンD3は、食べ物から摂ることはできず、体が紫外線を浴びることでしか、作ることができません。

●紫外線C波(UVC)
C波には、殺菌作用があります。布団干しや日光消毒は、C波の消毒作用の利用です。しかし、その量が多すぎると、皮膚の細胞を傷つけます。一般的には、紫外線の全てが有害のように言われていますが、本当に問題のある紫外線UVは、このC波なのです。
C波は本来、大気圏のオゾン層で反射され、地球上には、ほんの少ししか射し込んできませんでした。しかし今や、地球の温暖化やフロンガスによって、オゾン層に穴(オゾンホール)があき、地球に射し込むC波の量が多くなってきています。

どうやら、紫外線の中でも、A波とB波は体にとって有益な紫外線のようですね。一方C波は、殺菌力や細胞を破壊する力が強く、生物にとっては文字通り猛毒な光線なのです。
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カルシウム代謝の立場からいうと、皮膚は食物の中のプレビタミンDが紫外線に当たってセコステロイドになってビタミンDに転換する重要な所で、日光ことにその中の紫外線に当たることは、ビタミンDを皮膚で作るためにきわめて重要なことです
食物の中にもすでにビタミンDは含まれていますが、これは体が必要とする量の1/2くらいでしかなく、あとの1/2はプレビタミンDとして取り込まれてから皮膚で紫外線の力で初めてビタミンDになります。このため、もしもまったく紫外線に当たらない人があるとすると、その人は必要量の半分しかビタミンDを摂ることができないわけで、必然的にビタミンD不足に陥り、腸管からのカルシウム吸収が減少し、骨粗鬆症になりやすくなります。
したがって、ビタミンDを充分に皮膚で作るために日光浴は必要であり、骨粗鬆症の予防にも日光浴は重要な因子であるということになります。事実、北日本や日本海側で日光に充分当たらない人々は骨粗鬆症になりやすいことが、糖尿病の患者群についての調査で明らかにされています。

骨が丈夫でいられるかどうかは、特に20代前半まででほぼ勝負が決まるそうですよ。若いうちにある程度太陽の下で運動しないと、骨が弱くなり、ひどいとくる病”や将来の骨粗鬆症の原因になるのだそうです。また近年、乳幼児に潜在的ビタミンD欠乏症(くる病)が増えているという報告があります。
「医療新世紀」より引用。

増えるビタミンD欠乏症
食生活の豊かな現代社会で、乳幼児に潜在的なビタミンD欠乏症が増えているという。ビタミンD欠乏症といえば、貧しかった時代の病気で、骨の変形や成長不全を起こす「くる病」だ。
「表面的には栄養がよいので分からないが、今の赤ちゃんはビタミンD欠乏症になる境目にいる子が多い。全乳幼児の3割ぐらいがそういう子ではないか」と岡山大大学院の田中弘之・助教授(小児科)は指摘する。
 
▽日光でも合成
ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収を促進する働きを持つが、乳児の場合、母乳だけではビタミンDが不足することが分かっているという。母乳は1リットル中にビタミンDを110国際単位含む。栄養学では乳児は1日650mlの母乳を飲むとされ、約70国際単位の摂取となる。
それを補っているのが、毎日の日光浴。紫外線が皮膚に当たると、そこでコレステロールからビタミンDが合成される。「東北地方あたりでも、両手と顔だけ1日10-15分、日に当たればビタミンDの合成には十分とされる」と同助教授。通常の日光浴でおおむね必要最低限はカバーできているはずだが、紫外線でどのぐらい合成できるのか、はっきりしていないため、実はビタミンDの適切な所要量が分からないという。
▽欠乏状態示す
問題は最近、乳幼児に多いアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどにより、日光に当たらなくなったり、離乳食が必要なときに食物制限をしたりして、ビタミンDが欠乏気味になっているケースが少なくないという点だ。
▽普通の生活を
「日本人で完全母乳で育てているのは半数を超える。人工乳の場合、ビタミンDは十分だが、完全母乳で育てるには、皮膚でのビタミンD合成が不可欠」(同助教授)
乳幼児のビタミンD欠乏症では、骨に異常が起き、まず歩き方がおかしくなるが、乳幼児はもともと0脚なので、親は本当のくる病になるまでは気が付かないという。
また、母乳のときにビタミンDが不足しても、離乳食で不足分が戻れば骨に異常は残らないため、気が付かないうちに治っている子が多い。しかし、離乳食でうまくいかないと簡単にビタミンD欠乏症になっていく。ビタミンDは卵1個の摂取で十分な量が取れるが、卵のアレルギーが多く、卵の制限でビタミンD欠乏が起きるのが一番多いらしい。
田中助教授は「普通の生活をしていればよいのだが、今のままでは、潜在的ビタミンD欠乏症は確実に増えていきそう。そうならないためには、むやみに食物制限をせず、離乳をちゃんと進め、育児書に書いてある程度の日光浴はすること」とアドバイスしている。

「普通の生活を」という呼び掛けも、なんだかおかしな話です。人工物質によってアレルギーやアトピーが蔓延し、戸外に出れば環境破壊によって有害な紫外線が降り注ぐ。その上マスコミは、間違った情報や偏った報道を繰り返し、人々は何が事実か判らないままそれらに踊らされてしまう。そのような状況において、一体何が「普通の生活」なのか、人々は判断できるはずがありません。しかも、普通の生活をしていないことすら、気づかされていないのです。
まずは何が事実かを知ること、そして事実を発信すること、そこから始めるしかないのだとつくづく思います。

投稿者 komayu : 2007年10月02日 List   

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コメント

水の値段がこんなにも違うのですね!!
現在の北京の様子がよく分かるレポートでした!

投稿者 さんぽ☆ : 2008年1月4日 10:27

びんさん、今年もよろしくお願いします。
楽しい現地レポート、ありがとうございます!
急激な近代化で、色んなところで“歪”が生じていそうな気もしますが、いかがですか?
続報お待ちしております。

投稿者 こまつ : 2008年1月6日 17:31

さんぽ☆さん、こまつ さん、コメントありがとうございます。
今回は、旅先のホテルからの報告でしたので、簡単な第一報でしたが、次回は少し踏み込んだ、映像一杯の報告をしたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。

投稿者 びん : 2008年1月10日 04:36

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