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2009年10月01日

食料危機問題の本質って何?

こんにちわ、三四○です
新シリーズ、毎週木曜日は「食料問題」を考えていきたいと思います。
ここ1~2年で市場経済が大破局を迎えるといわれており、食料問題は喫緊の課題です。
メディアでもよく取り上げられる食糧問題ですが、
世界規模で見れば、人口増加による食料需要>食糧生産や格差拡大による食料の偏在
日本で見れば、自給率低下→貿易停止時など不測の事態での食料不足
食生活の高度化と農業生産性の低下などなど
その問題の本質は明快になっていません。
というわけで、まずは「食糧問題の捉え方」を考えたいと思います。
続きに るいネットから【食糧危機問題の捉え方1、2】を掲載しますので、是非一緒に考えていきましょう。 😀 😀 😀
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食糧危機問題の捉え方

投稿やネットを少し漁ってみて、食糧危機の問題というのは、大きく2段階に分かれているように感じました。
まず、現在の約62億人から2050年には途上国を中心に約93億人(1.5倍)に増えると予測されている世界人口を養う食糧生産が可能なのかという問題。その中に、幾つか投稿もある先進国と開発途上国の食糧消費の格差問題(リンク)が包含されるように思います。
次いで、そのような世界的状況の中で、自給率をどうするかetcといった日本国としての食糧危機問題が位置しているようです。
これらはいずれも、市場と切っても切り離せない関係にあります。そもそも、世界人口の急激な爆発と格差問題が生じたのも、とりわけ近代以降、つまり市場拡大と軌を一にしています。そして、逆に先進国だけを見れば、日本を筆頭に人口は軒並み少子化傾向に転じています。市場拡大と食糧事情の格差はもちろん、もしかすると市場拡大と人口増加との間にも何らかの相関関係があるのかも知れません。
そうすると、食糧危機問題も国の借金など経済破局の問題と同じように、生存圧力を克服し市場縮小に入った先進国と、数十年遅れて追随しているその他の国、という構図が見えてきます。そのため、この議論も、やはり先進国とりわけ日本が将来の可能性あるモデルを示せるかどうか、そして、後続かつ巨大な勢力となる他国との間で軟着陸が可能かどうか、という2つの視点が必要ではないかと思います。

食糧危機問題の捉え方2

世界の食糧問題について、各種データが比較的コンパクトにまとめられたページがあったので、今後の参考資料として紹介したい。リンク
まず、当然のことだが、食糧需給の問題は、人口とそこから生じる食糧需要、そして、耕地面積や生産効率から割り出される食糧供給とのバランスで規定される。リンク
かつては食糧生産能力が人口増加を規定するとも言われたが、一旦食糧充足すると、少子化傾向に転換するという構造もある(現在のNIESも日本を上回る速度で少子化が進んでいるらしい)。
そして、国連食糧農業機関(FAO)による2030年までの予測では、世界の食糧需給は、トータルで見れば(=地域間格差の問題を除けば)概ねバランスしていくであろうとされている。リンク
2.gif
目下、その動向が注目される中国については、現在のところ国内では自給水準にあるらしい(’90年頃に自給水準に達した)。しかし、昨今の急速な近代化に伴って、食肉消費の拡大と、穀物の作付け面積の大幅な減少が進行していて、この動きがどうなるかが注目される。リンク リンク
実感とも一致するが改めてデータとしてみると面白いのは、所得水準が高くなると食肉消費が増え、食肉は飼料作物を大量消費するので必要耕地面積が増大する、という傾向があることだ。リンク
3.gif
おそらく、埋蔵量が限られている石油などと違って、“なんとかしようと思えば”世界的には食糧需給はバランスさせることが可能なのだと思う。しかし、市場社会の中で人々は「よりうまいものを食いたい」と欲し、都市的な生活を求めて農業生産力を自ら放棄し、そのツケを市場競争の敗者に押し付けていった。そのような構造が、飢餓などの地域間格差や自らの食糧危機の懸念をも生み出した根本にあるのだと思う。

問題の根本には、市場拡大と食糧危機問題が密接に関わっているのは間違いないでしょう。
しかし、食糧生産能力と人口増加の関係や食糧充足すると少子化に転換する構造などはもう少し追求する必要があるように思います。
(続く)

投稿者 misima : 2009年10月01日 List   

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コメント

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