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2009年07月26日

農薬を徹底追求!!!(2)農薬関係法令のまとめ

こんばんは まるいちです。農薬の歴史に続き、【農薬関係法令】の紹介です。
ホクレン農薬.netさんからの引用です。

■関係法令
 農薬は、その性格上環境中に直接放出されるものであり、生理活性機能もあることから化学物質のなかでも厳しく規制されています。
 製造・輸入・販売については「農薬取締法」が適用となり、急性毒性の強いものは「毒物及び劇物取締法」、また引火性があるものは「消防法」が適用されます。
 また、その使用にあたっては「農薬取締法」のほか、「食品衛生法」や「水質汚濁防止法」「環境基本法」が適用されます。さらに、廃棄される農薬やその容器についても、廃棄物の処理及び清掃に関する法律が適用されます。
 このように、農薬はその製造から廃棄まで厳しく規制されています。
農薬に関する関係法規は次の通りです。
(1)農薬取締法
 農薬についての登録制度を設け、製造・輸入・販売および使用について規制を行っています。 これは農薬が病害虫に対する生理活性の強さとその一定の持続性が必須の要素であることから、その使用方法によっては健康や生活環境に悪影響を及ぼすことが懸念されるため、農薬の製造・輸入・販売ならびに使用について適正な使用方法について定めたものです。
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農薬関係法令図解・・・クリックすると拡大します

(2)毒物及び劇物取締法
 毒物・劇物は、その性質から取扱い方によっては、国民の保健衛生上大きな危害を及ぼすおそれがあります。
 「毒物および劇物取締法」では、農薬などの化学物質(医薬品・医薬部外品を除く)について、毒物または劇物に指定し、保健衛生上の見地から、これらの製造・輸入・販売・表示・譲渡・廃棄などについて規制を行っています。
(3)食品衛生法
 食品は、私たちの生活を営むうえで必要不可欠なものです。その食品が有毒物質や病原微生物に汚染されていた場合、人の健康を害するおそれがあります。
 「食品衛生法」では、食品の飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上および増進を図るため、食品の規格等の設定、検査の実施、不衛生食品の販売禁止など規制しています。この法律のなかで、「食品」とはすべての飲食物を指し、市場に出回る農産物も当然その中に含まれています。
 「食品衛生法」は、平成15年に改正されました。これは、従来の法律では残留基準が定められていない農薬などを含む食品の販売に対して、規制が困難でありました。
 このため、残留基準の定められているものをリストとして示し、それ以外の農薬・動物用医薬品および飼料添加物が残留する食品の販売などを原則として禁止する制度(ポジティブリスト制)を導入し、平成18年5月29日から施行されました。
(4)消防法
 消防法は、発火性または引火性を有する危険物の取扱いなどに関し規制を行っております。
 農薬のなかには、有効成分の性質や、油剤や乳剤のように原体を希釈するために加える有機溶媒や、乳化剤などの補助成分の性質から危険物に該当するものがあります。対象となる農薬は、貯蔵所・製造所・取扱所の位置、構造および設置に関わる技術上の基準や、取扱う品名・数量などの規制を受けます。
(5)その他の関連法令
 近年、さまざまな化学物質の利用が増えており、これらの物質が河川や湖沼などから微量に検出されるようになってきました。一方、水道水については、より安全でおいしい水の供給が求められ、河川などの公共水域の水質汚濁に対して社会的関心が高まっております。
 このことから、厚生労働省・環境省・農林水産省の各省庁では、それぞれ管轄する環境基本法、水質汚濁防止法、水道法などを改正し、化学物質による水質汚濁を防止するための対策を講じています。
① 環境基本法 ④廃棄物の処理及び清掃に関する法律
② 水質汚濁防止法 ⑤食品安全基本法(平成14年6月制定)
③ 水道法
●引用文献 農薬概説(2007) 社団法人 日本植物防疫協会

★農薬を規制する法律は以上のように様々なものがあります。
 しかし、それぞれの法律の監督官庁が異なっており、一方で禁止、一方では許可、或いは国内では禁止、輸入品はグレー・・・同様に「農産物」「食品」の違い?、「農薬」「添加物」の違い?等々、到底統合された基準になっているとは言えません。
★本来、安全、安心を考えるのであれば、このあたりを明確にする必要があると思います。
 ⇒新しい追求テーマとしたいと思います
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投稿者 nara1958 : 2009年07月26日 List   

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コメント

それぞれの農家がそれぞれの技術を持っているのにバラバラなのは随分と勿体無い話ですね。
このような連絡会を作り横の繋がりを設け、それぞれにフィードバックしていく試みと発想はたいへん素晴らしい事だと思います。
きっと、各人の知恵が土台となって、より一層の進歩も可能となるでしょう。”三人寄れば文殊の知恵”じゃないですけども、単独では躓いてしまう項目も多くの人が集まればクリアしていける事だと思います。
自分だけが良ければいいのではなく、皆で利益を享受していこうという行動をおこす事は簡単なようで中々出来ない事です。
今後、益々の御活躍と御健勝をお祈り申し上げます。

投稿者 井上 : 2010年4月8日 22:56

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投稿者 hermes wallet : 2014年1月30日 07:43

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