本年もよろしくお願いします! |
メイン
2007年01月01日
何故日本はアメリカの言いなりなのか?
小松です。
年末から盛り上がってきた食糧自給率の問題について、気になったことを調べてみました。
現在、日本の食糧自給率は40%と先進国中でも最低のレベルであり、その大半はアメリカからの輸入に依存しています。その背景には、戦後日本人の食生活が急速に欧米化していたことが挙げられますが、それをもたらしたのが「アメリカ小麦戦略」であることは、るいネットやこのブログでも、みなさんが投稿されている通りだと思います。
以下るいネットより引用
昭和30年代、本格的に日本に対する農産物輸出作戦に乗り出し、パン食普及作戦等々を広範囲に展開した。主食がパンになれば、おのずと牛乳、畜産物、油料理という欧米型になる。その食材の供給元は全てアメリカであり、それを念頭においた作戦だったのだ。
欧米型食生活普及のために、アメリカは官民挙げて日本に対し膨大な資金を提供し、下工作を展開し大成功を収めた。今、「アメリカ小麦戦略」の成功で、食糧自給率は約40%で先進国中最低となってしまった。
一方、先日の正国さんの記事にもありましたが、同じ敗戦国として戦後復興の道を歩んできた日本とドイツで、何故これほど食糧自給率の差ができてしまったのか?という問題は、とても興味深いです。この辺り、戦後の日本とドイツの違いについての記述があったので紹介します。
続きを読む前にポチっと♪応援ありがとう!
以下涌井秀行のHPより引用
ドイツは2度の大戦で欧州諸国を敵にまわし,甚大な損害を与えてきた。とりわけナチス・ドイツの周辺欧州諸国の人々に与えてきた苦しみは筆舌に尽くしがたい。ドイツは敗戦後そうした国々と再び向き合い,ヨーロッパの中で経済を立て直し生きていくことを余儀なくされた。ドイツはその和解のための努力を払ってきた。相手の理解が得られるまで,辛抱強くナチスの戦犯の追及をおこなってきた。それが今日ヨーロッパの中心にドイツがいることをヨーロッパの人々が認める基礎にある。
ところが日本は,これとはまったく正反対の道を歩んだ。日本は敗戦後アジアと向き合うことなく,「戦後復興」を遂げていったのである。
戦前日本は勿論植民地としてであったが,アジアとの強い結びつきによって,曲がりなりにも「列強」として振るまうことができ,そのもとで国民も生活を維持してきたた。ところが敗戦後日本は,かつて侵略したアジアの国々にくるりと背を向けて,アメリカ経済に溶けこむことによって,猛烈な経済発展を遂げることができたのである。アメリカによって日本は世界に冠たる「経済大国」になったのである。日本資本・企業は経済大国の堂々たる「担い手」として,たとえば世界に冠たる「日本的経営」などと,意気揚々としていけたのである。
同時に,それは大衆にとっても「すばらしい道」であった。戦後,いや数世紀にわたって「お上」が質素倹約を説き,貯蓄を勧めてきた日本で,消費が初めて「美徳」として認められ,新たな経済的価値観が提示された。むろん欧米と比較すればその貧弱さは比べようもないが,いずれにしても大衆消費が生まれ,大衆の生活水準は飛躍的に上昇していったのである。ほとんどの日本人がこの価値観に巻き込まれていった。戦後日本はその民族の生活をささえる糧のほとんどをアメリカとの関係で得てきたといってよい。
(引用終わり)
日本とドイツ。同じ敗戦国であっても、置かれた状況が決定的に違っていたことが判ります。かつての敵国に囲まれながらも、周りと向き合い、その協調路線の中で復興を遂げるしかなかったドイツ。だからこそ、脱アメリカ⇒ヨーロッパの自立を目指すEC⇒EUの政策に同化し、結果として高い食料自給率を達成することができたのですね。
一方日本は、原爆を2発も落とされ、その圧倒的な力を見せ付けられたことによって、もはやアメリカに服従するしかありませんでした。敗従本能が作動してしまったのです。しかし、占領国のアメリカ文化を「素晴らしいもの」、消費は「美徳」であると大衆自身が受け入れていったことも事実であり、それは偏に日本人の縄文体質⇒肯定性<によるところが大きいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
しかし食糧自給率の問題は、決して楽観視できません。そもそも、自然界を観ても食糧を自給出来ていることが当たり前なのであって、食糧を自集団以外の集団に依存しているということ自体が、自然の摂理に反する異常な状態に他ならない、ということをしっかり認識し取り組む必要があるのだと思います。
投稿者 komayu : 2007年01月01日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2007/01/161.html/trackback
コメント
投稿者 岩井裕介(るいネット) : 2007年2月22日 17:20
鋤き込む?捨てる?のがもったいない!という事なんでしょうか?
多分、私達の農園でも同じ状況なら同じ事をやると思います。鋤き込めば野菜は土に返り、肥料となり自然循環しますが、他の手段を使うと環境全体から見ればかなりの負担になると思うので・・・。
本当の意味でもったいないとはどういうことなんでしょうか?
なぜ、農作物の廃棄をマスコミは大きく取り上げ問題視するのでしょうか?廃棄と言う問題に限っても課題は多々あると思うのですが・・・。
この問題を中心に取り上げた途端、旧観念、支配観念に絡め取られてしまう危惧を感じます。
投稿者 まるいち : 2007年2月22日 20:06
こんばんわ~☆
なんで捨てられるのが野菜だと「もったいない」んだろう?って思いました☆
実感で言えば、日本中で捨てられてるコンビニ弁当の方が再利用も出来ないし、よっぽどもったいない!?って思っちゃいます(笑;)
“マスコミもそっちを報道すればいいのにぃ”って(^^;
超実感ですが。。。
投稿者 ヒヨッコ百姓 : 2007年2月22日 20:20
コメントどうもです^^)
たしかに、畑に鋤きこんでしまうのが一番環境への負荷は少なそうですね。
たぶん、この問題が取り上げられるのは、「食べ物なのにもったいない」という感覚からなんじゃないかと思います。
しかし、ここで「提案しろ」と言ってるのも、「値崩れした野菜をどうするか?」であって、「野菜を値崩れさせないためにどうするか?」ではない、ってところも、「どうもマスコミが煽って世間がうるさいから仕方なく応募でも受け付けてみるか」って感じてやってるだけの気がしますね。
問題は、「値崩れ」でも「もったいない」でもなくマスコミ?
投稿者 雅無乱 : 2007年2月22日 23:43
私もこの手の報道には違和感を覚えます。
外食から出る残飯、まだ使えるのに捨てられる家電、もったいないものをあげたらキリがありません。
マスコミは、消費者の行為には一切蓋をして、生産現場の問題ばかりを取り上げては、目くじらを立てます。
しかも何故そんなことになるのか、というような原因や背景については、全く報道されず、ただ「もったいない」という感情ばかりを煽り立てます。
無責任極まりないし、傍観者そのものです。
大きくは、マスコミ報道の問題と、世論に迎合し、小手先の誤魔化し対応しかできない政府、という2つの問題がありそうですね。
投稿者 こまつ : 2007年2月23日 01:45
sperry shoes 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 mbt cheapest price : 2013年11月23日 06:02
moncler angers down jacket black 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 moncler outlet kids : 2013年11月25日 14:14
楽天社員さんですか?www
投稿者 interlining sewing : 2014年1月14日 17:38
gucci outlet california handbags 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
discount louis vuitton handbags uk http://indepthwatersports.com/images/discount-louis-vuitton-handbags-china-5805.asp
投稿者 discount louis vuitton handbags uk : 2014年1月16日 05:17
hermes darmstadt 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 store hermes handbags : 2014年1月30日 08:31
hermes shop suche hamburg 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 slovak hermes : 2014年2月6日 19:15
新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 wholesale bags : 2014年2月10日 18:48
hermes uk contact no 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 hermes sweden : 2014年2月16日 05:09
hermes replica bags 新しい「農」のかたち | 値崩れ野菜の有効な利用法を募集中!
投稿者 where to buy fake hermes in bangkok : 2014年2月18日 12:42
『農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ 家族・食・暮らし』徳野貞雄著[改行]「農=人間生活の基盤を考える」
『農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ 家族・食・暮らし』
徳野貞雄/著
日本放送出版協会
2007年2月
生活人新書 211
http://…