2007年1月14日
2007年01月14日
ベテラン農家の感覚
「そういえば、自分は農業しているんだった!」と変な気付き(?)を得た関谷です 🙄
せっかく農業に従事しているんだから、農業の現場から、ホットで生々しいエピソードをたくさんお届けしていこうと思います~
今回は、ベテラン農家さんの感覚について書きます。
私は農業に携わるようになってから、もうすぐ3年になります。
同じ作業を3回繰り返してきたので、だいたい作業の流れが分かってきました。そして、それぞれの作業はいつぐらいにやるか、もだいたい把握できてきました。
ちょっとは農業分かってきたかな~ なんて思ったりしたんですが、ベテラン農家さんと話していて、年季の入り方の違いをヒシヒシと感じる出来事がありました。
かぼちゃを植えるのは、いつごろがいいか?という話になった時
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関谷「苗が霜にやられるといけないから、そこらへんに気をつけて植えないといけませんね~」
ベテラン「今までで一番遅くに降りた霜は、27日だったよ。それで毎年9日が鬼門なんさ~。毎年そこらへんで霜が降りるんさ。そこをうまく超えられるかがポイントだね。」
ベテラン「去年は5日に植えたな~。一昨年はちょっと寒かったで、8日に植えたよ」
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けっこう前の話なので、日にちは正確ではありませんが、だいたいこんな内容でした。
何がすごいって、今までの記録がもれなく正確にインプットされてるんです!しかもすぐ取り出せるようにデータベース的に。
ちなみにこの方は80代!負けました。完敗。。脳年齢も負けているかもしれません。。。
自分がまだまだあまちゃん だってことがよ~~く分かったのですが、なんでこんなに正確な日にちまで覚えているの?と思ってしまいます。
それでちょっと考えてみたんですが、ベテラン農家さんは、毎年異なる気候条件の中でも、それぞれの作業のころあいを、見事に捕らえていきます。けっして大外れはしません。
それは、自然や作物とまっすぐ向き合い、そこから発っせられるシグナルをしっかりチャッチして、それにしっかりと応えられているということなのかもしれません。
自然や植物は、決してモノを言いませんが、毎日何時間も、それを何十年とやりとりをしていくと、送られてくるシグナルが分かってきて、なんとなく人と接しているような感覚に 😉 なるのかな~とも思ったりします。
だから、毎年のやりとりが、その都度、楽しかった対話のように「思い出」として刻まれていくのかな?
だから、データベースのように、すぐに取り出せるんじゃないかと思いました。
「自然との思い出」って、アツくないですか~?そっちの方が、単純に楽しそう。
農業技術は、ドンドン新しくなって、そのベテラン農家さんよりも私たちの方が詳しくなっているかもしれません。
だけど、いままで培われてきた、スタンスというか、農業の本質とでもいうべきか(農業の枠を超えているかもしれないけど)、全ての下支えをしているベースのようなものは、ベテラン農家さんから学ぶべきことが、すごくたくさんあるような気がします。
こういったことも、これから発信していきたいと思います。
現場からの声、これからもお楽しみに~
最後にポッチっとお願いします
投稿者 keitaro : 2007年01月14日 Tweet