2008年3月10日

2008年03月10日

捕獲獣の有効活用で自給率向上!?

イノシシ・シカなど捕獲獣の有効利用―深刻な獣害解消へ
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鳥獣害対策で捕獲されたイノシシなどの有効活用が課題となっているが、熊本県多良木町では「市場」に併設された処理センターで生肉やハム、ソーセージ、ベーコン、薫製などに加工し、販路を広げている。市場には交通網の発達で、年間を通して九州各地からイノシシやシカ、アナグマなどが大量に持ち込まれる。狩猟の最盛期に入り、セリも熱気を帯びてきた。
獣肉を加工して全国に販売しているのは、同町の㈲村上精肉店(村上武雄社長=62)。現在の価格は、イノシシの精肉でキロ3千~3500円ほど。ハムなどの加工品もグラム単価は同程度だ。
イノシシやシカは、地元の人吉・球磨地域では古くから食べられており、「食文化の一つ」(村上社長)。インターネットによる通信販売で全国から注文が入り、近年では東京のホテルやレストランがフランス料理などで使うようになったという。
全国農業新聞(2008/02/08)

私達の農園の周りでも、最近は“鹿”の被害が広がっていますね。黒大豆の畑などは、発芽した端から跡形もなく食べられてしまいます 😥 なので、全て電気柵で囲い、守ってやらなければなりません。
この前は、真昼間に、しかも群れで、普通にその辺を歩いてましたから、ビックリです
最近では、猟友会のメンバーも減り、鉄砲を撃つ人が少なくなっているそうです。獣を撃っても、その肉の処分に手間が掛かる、食肉店もなかなか引き取ってくれない、という事情がその背景にあると聞きます。確かに、野生肉は牛や豚に比べればちょっと癖もあるし、苦手な人もいるでしょうね。
でも、よくよく考えてみれば、野生の獣の肉を美味しく食べることが出来たら、手間隙掛けて牛や豚を飼育する必要なんてないのではないかと思うのですが。
現在、世界中で15億頭もの牛が飼育されているそうです。なんと、世界中で4人に1人が牛を飼っていることになります!それに使われる餌(穀物)や水の量は、半端なものではありません。

人間が牛肉から100カロリーを摂取するには、牛は植物から1000カロリーを摂取せねばならず、牛からではなく、植物から直接100カロリーを摂るとすれば、植物生産は10分の1で済む
牛肉から500カロリー摂るには米から500カロリーを摂る場合の20倍の水が必要になる

と言われています。牛に与える穀物を食料として供給できたら、それだけで世界中の飢餓がなくなるのです。何しろ、今や牛が環境への最大の脅威なのです。
そんなことを考えると、冒頭の記事のように、捕獲獣の有効活用にもっと積極的に取り組んでいくべきなのではないでしょうか。そうすれば、家畜の数も減って環境への負担も軽減出来るし、食肉の自給率の向上にも寄与できるはず。まさに地産地消の食生活です。
ミート○ープの加工技術、○兆の調理技術、赤○の冷凍技術、日本には一流の食品加工技術が揃っています。癖のある野生肉だって、みんなに美味しく食べてもらえるはず、なんて、ちょっと悪乗りが過ぎたでしょうか?
小松でした。
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投稿者 komayu : 2008年03月10日