2008年3月15日
2008年03月15日
種子消毒
さて、前回の続きです。
今回は、種子消毒について書きます。
種子消毒とは、お米の周りの殻(モミ)に付着した菌を落とすことです。
菌がついたままだと、発芽した時に、この菌にやられてしまうからです。
この菌の落とし方は大きく2つあります。
一つは農薬による殺菌。もう一つは、熱による殺菌です。
まだ農薬によるやりかたが一般的だそうですが、徐々に熱による殺菌が増えてきているそうです。
今まではうちも、農薬による殺菌をしていました。
これが見た目最悪で、農薬が入った水色の水が入ったオケに、種を1日付けておくんです。
その光景を初めて見たときは、かなり衝撃を受けました。
でもこれをやらないと、発芽してもすぐに悪くなったりするので大事で必要なことなんですよ。
で、今回から熱による殺菌になりました!安全面と環境への配慮のためです。
この熱による殺菌という方法は、60℃の温湯に、種を10分間つけておくといういたってシンプルなものです。
この60℃と10分にミソがあります。
この温度のお湯が、種の本体(お米)に吸収されると種はダメになってしまいます。なので、モミの表面についた菌を落とし、中のお米には吸収されないという微妙なラインが60℃で10分間なんです。
昔から温湯消毒はされていたそうです。人が入る浴槽にお湯を張り、温度計とストップウォッチをみながらやっていたそうです。昔は、温度を調整するものなんてなかったでしょうから(熱湯ぐらい?)、とても大変だったと想像できます。
こんな大変な方法よりは、確実でつけておくだけの楽な農薬へみんな流れていったのでしょうか。
当時は、「安全性」は二の次だったのでしょうね。
今となってまた、温湯消毒に陽があたるなんて、農薬に切り替えた時には思っても見なかったと思います。
温湯消毒に切り替わってなんとなく嬉しいです。
やっぱり出来る限り安全なものを作りたいですね
投稿者 keitaro : 2008年03月15日 Tweet