2006年10月3日
2006年10月03日
山の衰えは国の衰え!!??
こんにちは☆初めての書き込みになります!
ヒヨッコ百姓です(≧∪≦)
百姓という生業に就いて3年目…☆
まだまだ未熟者ですが、“新しい「農」のかたち”!みんなと一緒に追求していきたいす♪
ヨロシクお願いしますm(_ _)m
今日は類農園の仲間で“林業”についてお勉強しましたφ(..)メモメモ
私でも実感と遠い感じのこの職業。
そもそも“林業”とはどういう職業なの?ってところが皆の興味関心ポイント☆
ネットで調べているうちに、いくつか気になる言葉を見つけましたf(◎-◎)
「治水の要は治山にあり」(川村瑞軒)
「山は国の宝なり。しかし、切り尽くせば用をなさず、尽きざる以前に備を立つべし。山の衰えは即ち国の衰えなり」(秋田藩の家老、渋江政光)
私達が生きていくためには当然食べていくことが必要です。
その為の食糧生産=農業です。(昔は経済の基盤=米だったし♪)
でもここで終わりではないんですよね!
農業をしていくためには、水が要る。健全な土も要る。
その両方のカギを握るのが、治山。つまり林業なんだなぁってすごく繋がりました!(≧□≦)!
林業の衰えは農業の衰え、下流域の氾濫もあるでしょうし、実は漁業とも繋がっている!!
産業の衰えは国の衰えじゃん!!
昔の人は自然の摂理とか、本当に肌で感じ取っていたんですね。。。
(※山が衰えると、土砂崩れなどによって、土が海に流れ込んだりします。そうするとその海域の成分の変化⇒魚がいなくなるなどの現象が起きちゃうんだそうです(T^T))
でもじゃあ、今の林業=治山事業はどうなってるの??
小松さんが先に詳しく書いてくださっているので、ここでは省略しますが、f(^_^;)
言われるように、なんとなく「木を切って儲ける仕事」の枠を脱し切れてない感じです(:_;)
もう林業を営んでる人だけの問題じゃないんすよね!!!
ポチッと押してから一緒に考えてね♪(^ω^)♪
投稿者 staff : 2006年10月03日 Tweet
2006年10月03日
林業は今こそ転換期
総務省の統計データから、今度は林業について考えてみた。
林業経営を見ると、
林業所得 造林補助金
20–50ha未満 645千円 321千円
50–100 564 511
100–500 352 1,109
500ha 以上 -3,242 12,051
なんと、林業所得はほんの僅かで、補助金が無ければやっていけない状態。しかも規模が大きくなるほど所得が目減りして(農業と正反対)、500ha以上では完全な赤字。
補助金が無ければ成り立たない、林業って、一体何なんだろう?
林業の歴史は意外と新しく、戦国時代の築城あたりが始まりらしい。更に時代は下って、第二次世界大戦に突入すると、多くの木材や燃料が必要とされた。そして戦後復興~高度成長の時代に入り、木材の需要が高まるとともに、森林はどんどん伐採されていった。有名な秋田杉などは、戦争前から高度成長にかけてのわずか50年間で、すっかり伐り尽くされてしまったという。
「モクネット」さん参照。
昔は山の恵みは木材だけではなく、木の実やウサギや熊や鮭など、食生活そのものを山に依存していた。自然に対して敬虔な気持ちをもちながら、その恵みを利用させてもらう、という感覚を人々はもっていたと言われている。
また、森林があるお陰で雨水が川に集められ、人々の生活が守られた。また豊かな川の水が農作物を育ててくれた。他にも防風林になったり、土砂の流出や崩壊を防いでくれたり、山や森林や川というものは、我々にとって不可欠な存在なのだと思う。
つまり、山や森林や川というものは非常に公益性が高く、であるが故にみんなで考え、守っていかなくてはいけないのだと思う。だから植林や造林に対して補助金(支援金)が使われることはもっともだと思うのだが、そのような公益性の高いはずの山や森林が、個人の所有物になっていることにとても違和感を覚える。
現在、木材の需要はがた落ちで、森林の手入れも十分に行き渡っていないと言う。だとすれば、もはや金儲けのための林業に執着する意味など無いのではないだろうか。むしろ本来の公益性、みんなのための、「新しい林業」に脱皮する転換期が訪れているのだと思う。
小松
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投稿者 komayu : 2006年10月03日 Tweet