2006年10月5日
2006年10月05日
減農薬栽培農産物って、安全・安心?
一般消費者にとっては、「減農薬栽培農産物」って、安全で安心できそうな響きがあるけど、本当だろうか? 気になって、ちょっと調べてみた。
農薬は、病害虫や雑草の防除管理などのために使用される。散布された農薬は本来の役割を果たした後、日光や土壌微生物によって分解され、消失していく。しかし微量だが、農作物に残留する可能性がある。それが「残留農薬」である。
特別栽培農産物のうち、当該農産物の生産過程等における化学合成農薬の使用回数が、当該地域の同作期において当該農産物について慣行的に行われている使用回数のおおむね5割以下(土壌消毒剤、除草剤等を含めた使用回数の合計を比較するものとする。)の栽培方法により生産された農産物をいう。
以上のことから分ることは、
①減農薬って、当該地域によって違いが出るので、 全国一律には比較できない。 ②しかも、使用量が同じでも、使用する時期によって 残留農薬の違いが出る。 (ex. 育成の初期段階の使用は安全性が高いが、出荷直前の農薬使用は、問題となる。) ③だからこそ、トレーサビリティ(育成履歴)の 意義がある。 ④その最終関門として、「残留農薬」という概念が 有効になってくる。
ということらしい。どうやら、農薬使用量と安全性の問題を直結するのは早計である、ということだ。そして、そのことに関連して、今年の9月29日に「ポジティブリスト制度」が実施された。
次の機会には、その内容について考えてみたい。
by びん
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