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2008年03月12日
味覚不全!?⇒人工調味料を減らした食品は売れない(>_<)
先日、お米の品種の記事を書いていて「味ってなんだろう?」を考え始めた、まるいちです。
それで、今回は「味覚」について考えてみたいと思います。
これは、ある人から聞いた話です。
「調味料いっぱいの食品となるべく自然の材料を使い人工調味料を減らして調理した食品を並べて食味のアンケートをとると、必ず調味料いっぱいの食品の方が美味しい!と言う結果になる。」 😥
これは、自分自身の経験、実感でもあるし、いろんな人の反応を見ても感じるところで、そうだろうなぁ~(^_^;)と思います。
味覚障害、と言う病気にまで至るのは、亜鉛不足や加齢による感受性の低下等、様々な原因があると言われています。
参考⇒東京センタークリニック耳鼻咽喉科 味覚障害
しかし、実際は調味料いっぱいの食品を小さい時から食べて、慣らされてしまっている、と言うのが大半の人の状況のように思います。
参考⇒スローフード・にいがた ママたちの食育学会レポート
●環境負荷や身体への負荷が少しでも少ない、昔ながらの味の食品を作っても、美味しいという評価が得られず、売れない。だからどんどん人工調味料漬けの食品が売れて、更に刺激の強い味付けの食品が増える・・・と言うような悪循環に陥っているように思います。ファーストフードや量販店の惣菜、お菓子なんかはこの傾向にあるようです。
参考 恐るべき食品添加物
食品添加物の裏側(1)
食品添加物の裏側(2)
添加物の功罪~味覚の混乱~
農業を担う立場からすると、野菜やお米の食材本来の味ではなく、調味料の味で美味しいと感じる、なんて寂しい限りです(T_T) 😥 (T_T)。
ただ、人工調味料が絶対駄目!と言う議論をしてもあまり意味が無いように思います。
「海や山、畑や田んぼから、食材や調味料が食卓に並ぶまでにどんな加工がされているのか?」「その加工方法や加工中に加えられる添加物は何なのか?問題は無いのか?」と言う「事実」を知る事、そして「本当の美味しさってなんなのか?」をしっかり考える事、が必要なんだと思います。
以下に、この話題に関して、参考のなる本とその書評を紹介します。
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結婚して教わった義母の手づくりの味。醤油・酒・みりんが基本の昔ながらの和食の味。義母の台所には醤油のボトルが何種類もあった。煮物には○○の薄口醤油、照り焼きは○○の濃口醤油、汁物は○○の薄口、刺身醤油は○○と料理によって使う醤油が違う。昔の料理は奥が深い。
~中略~
この本はかつて食品添加物の商社に勤め、加工食品の開発に精力を注ぎ、数多くの添加物の産物を世に送り出してきた著者が語る食品製造の舞台裏だ。かつてはバリバリだった添加物のセールスマンが、今では「食」の情報公開を求めて執筆し、食品添加物の裏側を伝えるために講演活動を続けている。
今さら暴露本なんて!少し皮肉な感じもしたが、読みやすい文章と著者の切実な想いに溢れる内容に引かれ、一気に読んでしまった。
時代は大きく変わっている。味の素は大丈夫?なんて時代ではないのだ。添加物が蔓延している。漬物は輸入品のくろずんだ野菜を漂白し合成着色料で色をつける。ドロドロのクズ肉が30種類の添加物でミートボールに甦る。醤油はもう醤油ではない。醤油のうまみ成分、大豆や小麦のアミノ酸は、今では脱脂加工大豆などを塩酸で分解した人工のアミノ酸に変わってしまった。これに添加物で本物らしいく味を加えていく。これを醤油風調味料と呼びスーパーに並ぶ醤油の殆どを占めている。
この「たんぱく加水分解物」という人工のアミノ酸は日本人が最も好むうまみ成分の代表だそうだ。醤油のみならずスープやだしの素にもなっている。こぶやかつおだしは風味調味料、みりんはみりん風調味料。いつのまにか家庭の調味料がニセモノにすりかわっている!?この本を読んで何よりもショックだったのは、義母が使い分けていた何種類もの醤油、その殆どが醤油風調味料だったことだ。今やおふくろの味も添加物が支配してしまったのか。
この本は食品添加物を非難することが目的ではない。今の食品業界やマーケット、外食産業、家庭のお財布事情そして私たちが享受している「便利な生活」が、食品添加物の使用を前提に成り立ち相互依存している、その現実を伝えるのが第一の目的だ。そのうえで、食品添加物とどう付き合うかを意識し、子どもたちの味覚の衰えに対する問題意識をもち、食品の情報開示を求め、家庭の生活を見直そうと。
「食」の裏側、失われつつある大切な何か。豊かな社会を破綻させないためにも、私たちは何を得て何を失っているのか、そのことを考えるきっかけになってほしいという著者の切実な想いが込められている。
投稿者 nara1958 : 2008年03月12日 TweetList
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コメント
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