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2008年01月01日

【お米】第2回・・・【お米は食と環境のスーパースター!?】

あけまして おめでとうございます : 😀 m005: 😀 。本年もよろしくお願いします。まるいちです。
■新年を迎え、日本の【食】【文化】の源・・・【お米】を取り上げます。
【お米】シリーズ大第2回です。

 【お米】第1回・・・【米作りと日本人のオリジナリティ】 に続き、第2回目は【お米は食と環境のスーパースター!?】と言うテーマです。
 日本のお米を中心とした文化は食にとどまらず、環境保護にも大き寄与しています。
 先人達 が作った【お米の文化】は世界に誇れるものです。
日本の祖先 への感謝 、と自然の恵み への感謝 😀 ・・・忘れてはいけないなぁ、と思います

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●食としてのお米
1、お米の高い栄養価
 お米は栄養的に素晴らしい食品です 🙂 。でんぷん質が75%、タンパク質が7%、更にビタミンB1・B2や鉄分や食物繊維 なども含まれています。これらの栄養素は、精米や調理法によって減少しますが、他の食材に比べ大変栄養価が高い のです。
2、お米を主食とした食文化としての食事法
 米を主食とした食文化は、合理的な食事法 です。
 日本では、米を主食のカロリー源とし、他の栄養を補う為に副食を取るという「ご飯とおかず」方式 の食事法を取っています。 副食類には、米の吸収を早めるために、一種の触媒的なアルカリ食品を、さらにミネラル、ビタミン類を補給する食品を、少量摂取しています。これは、実は合理的な食事法なのです。
 白米の欠点は、酸性食品 であること、完全無塩食品 であることです。また、米をカロリー源としているため、タンパク質や脂肪、ミネラル、ビタミン類の摂取が少なくなりがち です。そこで副食類は、以下の3点を補うことが必要になります。
 
 第一に、酸性の中和剤 として、日本人は梅干、味噌、漬物などの発酵食品を摂ります 。特に梅干 は、米の酸性を中和し、食べた米のカロリーのほとんどを吸収する重要な役割を果たします。「日の丸弁当」という、ご飯の真中に梅干が一粒という弁当がありますが、この梅干がパワー の秘訣なのです。
 第二に、米の澱粉は完全無塩食品ですから、塩分をいかに摂取するかが課題 となります。塩は、空気に触れるとすぐ品質が変化してしまいます 😥 。そこで、日本人は、塩を空気に触れさせない方法 を考え出しました。それが、他の動物の蛋白や繊維の中に塩を入れておく 🙄 という方法です。この発想で味噌、醤油、漬物が考えられました 味噌、醤油、漬物の中に塩を入れると、そのもの自体の発酵がそこで止まるという働きがあり 🙂 、それと同時に、塩が空気に触れないから半永久的に保存されるのです 😀 。
 特に味噌は、傑作です 味噌は米と一緒に食べると、米の酸性が中和され、カロリーが吸収されやすくなるだではなく、栄養素が体の中に入ってから変質して、大切なアミノ酸に変化します 。ご飯に味噌汁という組み合わせが、日本食の基本です 😀
 第三に、さまざまな栄養素を補うために、日本人は魚類や大豆食品(豆腐、納豆など)、根菜類、海草類などを副食に摂ります。これらは低脂肪で食物繊維、ビタミン、ミネラルの豊富な栄養バランスの良い食事 🙄 です。
 米を中心に組み立てられた日本食は、科学的に見ても非常に優れた食事であることがわかっています 。そこには、豊かな先祖の智恵が盛り込まれているのです 🙄 。
 日本食は、世界で最も健康に良い食事であると評価されています。私たちは世界に誇る食文化を有する国民です。理に適った日本食を見直す時だと思います
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●食糧問題をお米で解決する。
1、お米の生産性
  お米はモミ一粒 で、秋には500~700粒 に増え、米と麦を単位面積で比較すると、米は麦の約2倍の収穫を得ることができます
 小麦を作ってきたヨーロッパでは、古代から中世へ、2圃式から3圃式に進みましたが、10世紀ころで播種量の3倍を収穫するのがやっと、14~15世紀でもわずか5倍程度にすぎませんでした 🙁 。
 ところが、奈良時代8世紀の日本では最下位の田でも7倍、上位の田では25倍もの米の収穫をあげています 😀 。そして、近世ですでに40倍にも達していました 😀 。この差は現在でも基本的に変わっておらず、稲が、いかに人間の食糧として優れているかがわかります。 しかも、水田稲作は土壌を痩せさせることなく連作が可能であり、かつ土壌を肥沃にもします 小麦やトウモロコシなどの畑作物は、北米の穀倉地帯の現状を見るように、単一作物の連作によって地力が消耗し、ついには不毛の半砂漠に近づいていきます 。一方、東アジアのモンスーン地帯の水田稲作は、ほぼ永続的な生産が可能なのです
2、ヨーロッパと日本の違い
 ヨーロッパでは、小麦のできなくなったところに、草を生やして牧畜をし肉を生産してきました。肉食をするために要する耕地面積は、人間が直接穀物を食べるために要する面積の8~10倍にもなります 🙁 。こうした小麦と牧畜の農業は、広い面積を求める農業であり、自然を征服・破壊する農業だったのです
 これに対し、連作可能な水田稲作は、地球環境にとって非常に有効な耕作法であり、自然との共生の模範例として注目されています 。また水田は、保水能力に優れ、水田の周囲に、森林をつくり、緑化を進めることもできるのです : m221:
3、砂漠の水田化
 ゴビ砂漠やサハラ砂漠などで、砂漠の水田化の実験が進められています。これを成功させて、大規模な水田化を実現できれば、日本は砂漠に米を作り、世界の人々に充分な食糧援助を行うことができます 😉 。
 農業家で農民詩人の星寛治氏は、『農業新時代ーーコメが地球を救う』で次のように述べています。
「いま、地球上に広がりつつある不毛の砂漠を緑の絨毯に、そして黄金の穂波に変えることができれば、飢餓の時代は回避できる。そのときこそ、みずほの国日本の農民が、ニ千年かけて蓄積してきた稲作技術、ノウハウのすべてを注ぎこんで、途上国の、いや、人類の壮大な実験に貢献すべきだと考える」
 地球に広がる砂漠を水田化できるならば、飢餓の時代を乗り越えることができるでしょう。そして、日本人の米作りの技術と知恵を世界に伝えることは、日本人ができる国際貢献の一つとなるでしょう
●お米は地球環境を守る
1、土壌の重要性
 古代文明の発祥地エジプトやメソポタミア、黄河やインダス川流域は、かつて黒々とした森林に覆われていました。ギリシャもまた25世紀も以前に、プラトンがその昔の国土を振り返って歎いています。
 「アテイカ(古代アテネ付近)が損なわれないとき、山々は密林に覆われ、国内に放牧が広がっていた。雨は今のように侵食された土壌の表面をそのまま流れて海に注ぐことはなく、国ふところ深く受け入れられ、やがて泉となり川となって豊かな水量は国内広く吐き出された」と 🙂 。
 立正大学教授の富山和子氏は、次のように書いています。
 「文明が滅亡した決定的な理由は、蛮族の侵入や人心の腐敗などでは決してなかった。かりに支配者が入れ替わろうとも土壌がそのままである限り、つねに都市は再建された。土地が老朽化してはじめて都市は崩壊した」「いかなる文明も土壌の生産力を条件として発生し、いかなる文明もそれを失ったときに滅亡する」 😥
2、水田稲作の可能性
 日本人は、自然環境を守りながら、米を作る ということを数千年も前から実践してきました。日本は国土の3分の2は森林 に覆われていますが、豊かな森林は、米作りと関係があります。稲作には水 が大切です。 が足りないと凶作 となり、多すぎれば水害 になります。それを調節してくれるのが森林なのです。森林は降雨による水を貯え、田に水を恵みます 。いわば天然のダムの役割をします。また、森林は川の水を通じて田の土壌に有機質を補い、また水や風の被害を防ぐなどの役割もしています。 😀
 日本人は昔からこうした森林を大切にしており、9世紀には大和朝廷が水源林の禁伐を定める世界最古の保安林立法を行いました。その後、様々な施策によって、森の保護や育成が続けられてきました。高度に発達した文明国の中で、日本人は木を伐(き)っては植え、緑を絶やさなかったほとんど唯一の民族であり、これは「世界の奇跡」ともいわれます。それは稲作のためであり、日本の森林は米が作ったといえると同時に、米は森林の賜物ともいえるのです
3、自然との調和
 日本人は、こうして世界史にもまれな、自然と調和して発展する文明を築いてきたのです。日本人は、米と森にかけた智恵と技術を、今日の地球環境問題の取り組みに生かしたいものです。 現在、沙漠に水田を作り、米を栽培する技術が開発されています。しかも、水田は保水能力に優れていますから、周囲に森林をつくり緑化を進めることもできるのです 😀
 ノンフィクション作家の上之郷利昭氏は、次のように書いています。
 「水田を中心とした農業は食糧産業であると同時に、環境保護産業でもある。砂漠をはじめ地球のあちこちに水田を作ることによって、破壊されつつある地球は再生、保護されるのだ。21世紀、コメは地球を救う、といっても過言ではないだろう」 日本の米作りは、人類の文明が自然と調和して、永遠に発展していくことができる可能性を、示しているのです 😀 😀 😀 。

投稿者 nara1958 : 2008年01月01日 List   

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コメント

>サミットの宣言は相変わらず、自由貿易の早期決着と直接飢餓を作り出した「緑の革命」=先進国の援助に終始しているのは、食糧問題を解決するつもりがない宣言に等しい…
激しく同意します!!

投稿者 雅無乱 : 2008年6月7日 02:52

なんだこれ(*o*)に激しく同感です。
こんな何の解決にもならなさそうなことをつらつら決めることにたくさんの人が関わっているというのはどういうことなんでしょう・・
ほんとに任せてはおけない状況にあるということをもっともっと意識していく必要があるなと思いました!

投稿者 りんか : 2008年6月10日 20:35

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