2007年12月26日
2007年12月26日
【お米】第1回・・・【米作りと日本人のオリジナリティ】
■【お米】・・・大事な食糧として、また、日本人の心や社会、文化を形作ってきた・・・【お米】
しかし、残念な事に 😥 現代の日本人はお米をあまり食べなくなったし 🙁 、お米作りを通しての文化も衰退してきています 😥 。
新たな年 を迎えるこの時期に当って、また農業 に携わるものとして、改めてしっかりとこの【お米】を考えてみたいと思います 。
●まず、第1回目は【米作りと日本人のオリジナリティー】と言うテーマです。
日本のお米は独自の品種 (ジャポニカ米)であり、またその栽培方法 も独自です。
先人達 が日本の自然環境 を対象化し、様々な工夫 🙄 をこらした結果、今の日本の米作り があります 。
そんな、先人達 への感謝 、と自然の恵み への感謝 😀 ・・・忘れてはいけないなぁ、と思います 。
以下 ほそかわ・かずひこの<オピニオン・サイト>からの引用です。
■米作りと日本人のオリジナリティ
日本人は米を食べてきました。稲には、ジャポニカと呼ばれる系統と、インディカと呼ばれる系統があります。日本で作られているのはジャポニカ、東南アジアは主にインディカです。ジャポニカの特色は、米粒が丸みを帯びていて粘り気が多い点にあり、インディカの特色は、米粒が細長くてご飯に炊いてもパサパサしているところにあります。
インディカは手間暇をかけても、放って置いても収穫量にほとんど差がありません。ところが、ジャポニカは手間をかければかけるだけ、収穫が上がります。肥料を施すことによって一株の稲の茎が著しく増え、米の増収につながるのです。日本人はこうしたジャポニカを栽培してきました。
また、日本と東南アジアの稲作地帯の違いは、水の扱いにあります。一部の地域を除く東南アジアでは、自然のままに委ねた天水田で稲作を行なっています。これに対し、日本人は、人間が水を引いて潅漑田で稲作を行なっています。潅漑水田稲作をするためには、水を引くとか環防を作るとか、土を耕すとか、苗を植えるとか、雑草を取るなど、いろいろな手間暇がかかります。しかし、知恵を絞って努力すればするほど地味が肥え、米の収穫量が増え、品質も向上します。
灌漑水田稲作のポイントは、水です。日本は山岳地帯が多く平野が少ないため、川は急流です。そこでいかにして水をコントロールするかが、課題となります。また、日本は四季の変化に富んでいます。日々の天気の移り変わりをとらえて、米作りをする必要があります。そこで日本人には、自然の仕組みや自然の動きを学び、自然と調和しながら努力するという生き方が、育まれました。
努力といえば、「一所懸命」という言葉があります。一生懸命ではありません。「一つの場所、この土地に命を賭けて働く」です。この田に米が出来なければ、人は食べるものがなくて死ぬのです。幼い子どもや年寄りが死ぬのです。そういう命がけの真剣さで家族・一族が働くとき、小さな土地に労働が集約されます。そこで、一所懸命にやれば水田の生産量は目に見えて上がるのです。このことが、日本人の勤勉さや真面目さ、几帳面さ、また郷土愛の強さといった性格を作り上げたと言えるでしょう。
日本人は品質改良にも実に熱心でした。稲は本来、熱帯・亜熱帯の植物です。その稲を温帯の風土に定着させることが第1段階でした。次に定着したものを一定面積中、最多収穫性に変えることが第2段階でした。
気候的には、日本は本来、稲の生育には決して適した条件とは言えません。しかし、私たちの先祖は、幾百世代にもわたり稲作を続け、優れた種の選抜を繰り返して品種改良に挑みました。そして、東北や北陸のような雪国でも米が取れるようになり、今では北海道も稲が稔っています。しかも北海道が新潟と共に日本におけるコメの生産高で一、二を争う地域にまでなっています。二千年という長い年月をかけて、私たちの先祖は、寒冷地でさえ稲が稔るところまで品種改良してきたのです。
よく日本人には、オリジナリティがないと言われます。これは、日本の歴史を知らない人の言葉ではないでしょうか。日本の米作りを見ると、日本人はまことにオリジナリティ溢れる民族であることがわかります。水利や土木、品種改良など、米作りには、日本人のオリジナリティが明確に表れているのです。
そして、米を育ててきた日本人のオリジナリティが、日本文明の文化に一層の独創性を加えてきたと思います。建築・彫刻・土木・治水・政治・経済・環境保全など、日本人の智恵は、さまざまな分野に個性あるひらめきを示しています。そして、それを基盤として、今日の最新科学やハイテクにも、優れた発想力を示していると言えましょう。
まるいちでした・・・読んでくれてありがとうございます 😀 😀 。
こんなブログをやっている私達への応援、支援、最後にポチッ とお願いします!
投稿者 nara1958 : 2007年12月26日 Tweet