2007年12月20日
2007年12月20日
農業全体の支配をもくろむ多国籍企業
■多国籍企業 や国際金融資本 と呼ばれる一部の企業や人間が全世界、全ての国々、人々を支配しようとしている 、と言う事実が明らかになってきています。
また、その矛先は農業 、食糧 の支配にも向いています。
参考:日本を守るのに右も左もないの会議室 アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
緑の革命②負の遺産
米国の食糧支配・・・穀物メジャーについて
日本の「食」もアメリカに支配されている
★この「新しい「農」のかたち」にも 世界の食料供給を牛耳っているのは誰か? と言う記事があるので、是非読んでみて下さい 。
●今回は、この状況に警告を鳴らしている記事を紹介します 。
JANJAN JANJAN の記事「農業全体の支配をもくろむ多国籍企業」 より引用。
農業全体の支配をもくろむ多国籍企業 2007/12/16
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【ペナンIPS=アニル・ネットー、12月6日】
先週末にマレーシアのペナンで開かれた「農薬アクションネットワーク」(PAN)の第25回総会で、農作物生産から販売までの全てを支配下におさめようとする多国籍企業の活動に懸念が示された。
PANは、全世界90ヶ国・約600団体からなる横断組織で、有害な農薬の使用をやめさせる目的で活動している。
300億ドルの規模を誇る世界の農薬市場の85%は、シンジェンタ、バイヤー、モンサント、BASF、ダウ、デュポンの各社によって独占されている。また、穀物市場の90%をカーギル、アーチャー・ダニエルズ、バンジが支配し、種子市場のほとんどをデュポンとモンサントが独占している。
これらの会社のロビイストたちは、企業的農業は「科学に基づいた」ものであり、農薬は安全に使用できるとの宣伝を政府に対して行っている。
問題はたんに農薬使用にとどまらない。より大きな課題は、これらの企業が、農業の全てを支配下におさめる「垂直的統合」を進めていることだ。作物のDNA開発に始まり、農民への種子販売、小売部門の支配に到るまで、食物生産・販売サイクルの全てが企業の支配下に入る。
こうした「垂直的統合」を果たした多国籍企業は、何を生産するか、どのような手法で生産するか、誰に向けて生産するか、どのような価格でどの程度の品質のものを作るかなどを全て決定する権限を握っている。
フィリピンの小農・農業労働者などを組織する団体KMP(Kilusang Magbubukid ng Pilipinas)のラファエル・マリアーノ氏は、持続可能で有機的な農業に取り組むことが、こうした多国籍企業による支配から逃れるために必要なことだと語る。
また、「アイボン財団」(フィリピン)のアントニオ・トゥジャン氏は、「垂直的統合は効率的に見えるが、実際は民主主義を破壊し、真の自由な市場を破壊する。真の自由な市場とは、農民による市場(いちば)や、行商人の集まるところ、闇市などで見られるものだ」と話す。
トゥジャン氏は、消費者は「国産のものを買う」「地元のものを買う」だけではなく、「小さく買う」こと、すなわち農民の市場から直接買うべきだと語る。そうした市場は、フィリピンや欧州の一部で広がりを見せている。「私たちは、食べ物がどのようにして作られているのかについて敏感であるべきだし、消費者は自分自身の選択を行うべきだ」。
「垂直的統合」の進む世界の食物市場の問題について報告する。
●そしてこの支配 は着々と進んでいます 。その代表的な戦略の一つが「遺伝子組み換え作物」です 。
それで、「遺伝子組み換え作物、事実上の勝利」と言う記事を紹介します。
「遺伝子組み換え作物」 は環境 や生態系 、そして人体 への悪影響が懸念され、同時にこのテーマである農業・食糧の支配 に対しても様々な立場から警告 が発せられていますが、世界中で作付面積は増加 し、農業の現場においてもう既に後戻りが出来ないような状況になっています 。
これに対抗するには、上記の記事にあるように
消費者は「国産のものを買う」「地元のものを買う」だけではなく、「小さく買う」こと、すなわち農民の市場から直接買う
と言った事、つまり、農や食の当事者として社会に参加する事、 😀 😀 😀 しかないと思います。
参考 「消費者」から「当事者」へ 農村から都市への働きかけ―その新しい段階
ここまで読んでくれてありがとうございます。
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まるいちでした。
投稿者 nara1958 : 2007年12月20日 Tweet