2006年11月17日
2006年11月17日
鳥獣害対策は、農耕が始まって以来の積年の課題
採集生産・狩猟生産の時代にあっては、人類は、その領域に生息する生物と共存と競合の関係にあったであろう。そして、自然の実りの経過や動物の移動繁殖のパターンを注意深く観察し、機を失しない採集の時や狩猟の方法を選んだに違いない。
だからこそ、気候の激変という危機(リンク)や人口増という外圧(リンク)に直面するや、農耕への転換という舵取りも可能になったのであろう。人類500万年の歴史の99.8%に及ぶ極限時代を、自然との同化・応合によって自然の摂理を読み解くことがあってこそ、約1万年前の「農業革命(リンク)」が実現された。
しかし、同一地域内に生息する生物にとっては、自然の実りと農耕による生産物の区別などしないので、農耕の開始と同時に鳥獣害対策の必要は刻印され、爾来、「鳥獣害対策」は、農業生産にとって積年の課題と化した。
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投稿者 staff : 2006年11月17日 Tweet