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2008年06月06日

食料価格高騰とその急激なコスト上昇圧力

食料品価格等が値上がりし続けている昨今ですが、その価格上昇の全貌がどうなっているのか?ちょっと気になってきました。
農畜産業振興機構 砂糖類情報よりhttp://sugar.lin.go.jp/world/world01/world0803a.htm

○食料価格を構成する主な要素-生産・加工・流通、全ての段階で急激なコスト上昇圧力-
 米国等のバイオエネルギー政策とそれに伴う原料需要の増加、中国などBRICs諸国に代表される需要の高まり、気候条件の変化等諸要素が食料の需給や価格に影響を及ぼすメカニズムについては、内外の多くの専門家により報告されている。以下のフロー図「世界の農業・食料事情」を参照されたい。
 食料品について、国産原料または輸入原料を使った製品が小売店や外食の店頭に並ぶまでの一般的な生産・加工・流通の流れは下図〔食料品が店頭に並ぶまで〕のとおりである。この流れの中で、食料品価格の主な構成要素は次のようなものが想定される。
①輸入原料の場合:
 食料品価格=原材料の原産地価格+運賃(海上または航空)+保険料+輸入諸掛り+国内流通経費(運賃+倉庫保管料+諸経費+マージン)+加工費(加工賃(人件費)+燃料・光熱水料+包装資材費+保管料等諸経費+マージン)+〔小売段階のコスト+マージン〕
②国内原料の場合:
 食料品価格=原材料の国内産地価格(生産・収穫に要する労働費+飼料費+肥料費+燃料・光熱水料等ほ場・牧場管理に係る諸経費+マージン)+国内流通経費(運賃+倉庫保管料+諸経費+マージン)+加工費(加工賃(人件費)+燃料・光熱水料+包装資材費+保管料等諸経費+マージン)+〔小売段階のコスト+マージン〕
 輸入に依存している穀物、油糧種子、乳製品、砂糖などの原産地価格の値上がり、原油価格上昇に起因する輸送費の値上がり、生産資材・包装資材等あらゆる資材価格や燃料・光熱水料の値上がりは、生産・加工・流通の全てのセクターに急激なコスト上昇圧力をかけ、販売価格の値上げを余儀なくさせている。国産であっても、多くを輸入飼料穀物に依存している畜産業は、飼料費の大幅な値上がりや各種生産資材価格の上昇とそれらの高値安定が、国の施策であるセーフティーネットの枠組みを超え、こうしたコスト上昇分が生産者価格に反映されなければ農家の経営の存続に関わるという非常に切迫した状況に置かれている。

world0803a-23.gif
world0803a-24.gif
るいネットより、
食糧問題~価格高騰の問題~
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=178351
(1)新興国・途上国の人口増加と経済成長による需要の増大
(2)バイオ燃料ブームによる原料穀物の爆発的な増加
(3)投機マネーが穀物市場に流れ込んでいる
当たり前のように手に入って、食べられるといった現状とは裏腹に、完全にだまされている(お金で生命を売り買いされている)状態ではありませんか!?
(先進国にとっては)格差があるからこその旨味であり、「食糧問題を抱えつつも、解決に向かうフリをしているだけ」という構図こそが、残念ながら、今の市場を支えているのではないでしょうか。
食糧危機への関心の高まりが、市場構造の解明とこれから先の可能性を見極めるきっかけとなればと思います。
 

投稿者 takuya : 2008年06月06日 List   

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