2008年6月26日

2008年06月26日

世界の穀物、人間の食用は半分!?

■世界中で食糧の高騰やこれによる飢餓の報道、報告がなされている中、実は【世界の穀物の内、人間の食用に供されているのは48%である】と言う記事がありました。
 (家畜の飼料用が35%でバイオ燃料他が17%。)
 この記事では、食糧の増産や支援を提唱していますが、飼料用や他用途の分を食用に回せば少なくとも飢餓は回避できるはず・・・価格も抑えられるはず・・・です。
 このブログの以前の記事
「世界の食糧需給の状況ってホントはどうなの?」もご覧下さい。
●食糧の高騰や飢餓の解消、そして自給率向上の実現モデルは日本こそが模索し担うべきだと思います。
 現状の食糧高騰を契機とした脱市場=自給率の上昇、国内の市場に変わる信認関係による取り引きの実現、ができれば他国も追随するようになり、次代のモデルになるのではないかと思います。
 るいネット参考投稿↓
食糧高騰は脱市場をもたらす契機となりうるか
日本の家計消費支出と、食料価格の基本
食糧高騰を食料自給への圧力に転換する
JAcom 農政.農協ニュース 世界の穀物、人間の食用は半分 -FAO

 穀物の需要はFood(食料)、Feed(飼料)、Fuel(燃料)という3つの「F」で構成され、世界の穀物生産量約21億トンのうち、人間が直接食べるのは約半分の48%で、家畜の飼料に35%、バイオ燃料を含むその他に17%が振り向けられている。(社)国際農林業協働協会(JAICAF)が発行しているFAO Newsletter27号の統計解説ではこんな数字を紹介している。
 米国、南米、EUなどでバイオ燃料生産に回されている穀物は近年急増中で、全体の5%に当たる約1億トン。新興国の食料需要増なども要因となって、食料価格高騰が続いている。
 その影響は特に低所得食料不足国(LIFDCs)で大きく、これらの国では食料輸入額が2006/2007年度は37%、2007/2008年度は56%も増えた。なかでもアフリカのLIFDCsでは74%も増え、エジプト、ハイチなどでの食料暴動の引き金になった。
 FAOはこうした事態に対し「必要とされている場所での食料増産により、価格高騰の影響を防ぎ、同時に生産性の向上により、農村貧困者の収入増と雇用創出をはかる必要がある」と、改良種子や肥料、水資源などの活用支援を行い、農民による食料増産を促している。ブルキナファソなど4か国で取り組みが始まったという。
 現在の食料価格高騰で苦しんでいる国々への緊急支援には日本円で1300~1900億円(1米ドル110円換算)が必要とFAOは見積もっている。 (2008.6.24)

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投稿者 nara1958 : 2008年06月26日