『東洋経済』“食の戦争”は必読! |
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2008年02月29日
大生産国で穀物の輸出規制相次ぐ ~『東洋経済』より
>・ロシア、ウクライナ、ベトナム、アルゼンチン、中国…… 大生産国で穀物の輸出規制相次ぐ。
をもう少し具体的に記します。
輸出規制の原因として以下の理由が挙げられてます。
1.中国の人口増加に加えて、経済成長に伴う食生活の変化。食肉生産量増加に伴う飼料の確保。
2.原油高に伴うバイオ燃料の生産量の増加。
3.オーストラリアの2年連続の大干ばつによる、小麦生産量の激減。
1の中国は、過去10年大豆の輸入量激増。にも関わらず、日本の大豆相場がこれまで比較的安定していたのは、同じく過去10年で耕地面積を80%拡大させてきたブラジルへ依存していたため。しかし、同時にそれはアマゾンの森林破壊にも繋がるため今後期待は出来ない。
そんな中、自国内の供給量の確保や自国内価格の高騰を抑制するため、各国が輸出規制をしているのです。
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【広がる農産物の輸出規制】
ウクライナ
・国内供給確保のため小麦、とうもろこし、大麦、ライ麦に輸出枠を設定(07年11月~08年3月)
セルビア
・国際価格高騰に伴う過剰輸出回避のため小麦・大豆等の輸出規制(07年8月~08年3月予想)
カザフスタン
・輸出業者に小麦輸出量の20%の国内販売義務付け発表(07年10月)
インド
・インフレ抑制のためコメ、小麦、乳製品の輸出禁止(07年10月~)
ベトナム
・台風による不作で国内コメ価格高騰、コメの新規輸出等禁止(07年7月~)
アルゼンチン
・過剰輸出回避のためトウモロコシの輸出規制(06年11月~)
・小麦の輸出規制。輸出税引き上げ(07年3月~)
・牛肉の輸出枠設定(06年~)
ロシア
・国内の穀物需給緩和のため小麦、大麦の輸出税導入(07年11月~08年4月)
中国
・小麦、トウモロコシ、コメ、大豆などとその加工品の輸出関税(08年1月~12月末)
・穀物等の輸出促進のための輸出還付金の廃止(07年12月~)
(週刊東洋経済2008.2.23)
このような状況において、農水省も「国内自給率の向上の必要性」を唱え始めたようです。
農産物貿易 輸出規制に警鐘/農水省レポート 国内生産増促す (日本農業新聞08-02-28)
具体的な施策はいかがなものか?
『「食」の戦争』にのっかり奪い合いを続けていては、奪われた誰かがまた苦しむだけです。
求められるのは、こうした状況をまねく食料市場をからの脱却ではないでしょうか。
投稿者 pochi : 2008年02月29日 TweetList
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