2008年2月8日
2008年02月08日
冷凍食品の生産・輸入・消費の推移
中国産冷凍ギョウザ中毒事件が騒がれる中、
「冷凍食品の生産・輸入・消費の推移」のデータを紹介します。
(社)日本冷凍食品協会の資料(http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/0230.html)
中国産冷凍ギョウザを食べて有機リン(メタミドホス)による中毒を引き起こした事件が2008年1月末から食の安全を脅かすものとして大きな社会問題となっている。
新聞等でもよく引用されているデータであるが、(社)日本冷凍食品協会が公表している冷凍食品の生産・輸入・消費の推移を図録化した。
事件と関連して、家庭ばかりでなく給食、外食産業でも中国産を含む多くの冷凍食品が使用されていることが報道されたが、冷凍食品の消費量は、2006年には269万トンと30年前の1976年の46万トンの5.8倍と急増している。
国民1人当たりの消費量は21.1㎏にまで増加している。もっとも米国の国民1人当たりの消費量は70㎏近くと日本の3倍以上となっている。冷凍食品消費はさらに拡大する可能性がある。
拡大してきた国内生産は1990年代末から横ばいないし微増に転じ、それ以降の消費量増加は主として輸入量の増加によるものであることが分かる。輸入比率は一貫して上昇し、最近では4割を上回っている。
下図に生産国別の調理冷凍食品の輸入量の推移を掲げたが、輸入量の拡大は主に中国が担っている点が明らかである。
今回の薬物中毒事件が冷凍食品の消費や輸入構造にどのような影響を与えるかが注目される。
(2008年2月5日収録)
改めて、冷凍食品の消費・輸入・中国品が拡大してきた状況がつかめました。
そして今回の事件で、食品全般に対する不安の高まりと、国産品志向が一気に顕在化しているようです。
農業も含めて、みんなで日本の食品の可能性を追求できる良い機会だと思います。
正国でした。
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投稿者 totokaka : 2008年02月08日 Tweet