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2008年02月21日
これは酷い!農家の活力を削ぐ最悪の農政
みなさん、これなんだと思います?
なんと、東北農政局が作ったポスターだそうで・・・、
酷いですねー、開いた口がふさがらない小松です。
http://www.maff.go.jp/tohoku/press/syokuryou/keikaku/080213.html
2月21日の「日本農業新聞」より転載します。
米の作り過ぎは資源の無駄遣い・・・
農家物言い/東北農政局の独自ポスター
「米の作りすぎは、もったいない!」「資源のムダ」と過激な表現で過剰米解消を訴えるポスターが波紋を広げている。東北農政局が独自に3万枚作り、ホームページ上でも公開した。“お役所言葉”を廃し、「分かりやすい言葉で麦、大豆などへの転作を訴えた」(東北農政局)ものだが、農家の間からは「米作りを支えてきたプライドを逆なでする」と物言いがついた。
ポスターは県、市町村の農林関係部署や、土地改良区、JA、各集落に今月12日以降、郵送したり手渡すなどした。A2判のカラー版。広大な水田を背景に「米の過剰作付けは、資源のムダづかいです」「水田を有効活用することが、国民共通の利益につながります」などの言葉が太文字で印刷されている。関係者の間からも「生産調整に取り組もうと地域一体で進めている微妙な時期なぜ」と刺激的な表現に逆効果を心配する声も広がる。
農政局って、本当に農業のことを真剣に考えているのでしょうか?東北に限らず、米生産者なら誰が見たって怒りますよ。生産調整が思うように進まないからと言って、生産者を悪者に仕立て上げ、権力にモノを言わせるような強引なやり方が、受け入れられるはずありません。生産者にケンカを売ってるんですかね???
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宮城県大崎市で水稲、大豆を栽培する加藤英一さん(60)は「消費者がポスターを見たら米を作っている農家が全部悪いように映らないか。苦しみながら生産調整をしてきた農家が大部分なのに」と怒りをあらわにする。自給率向上を求めるなどもっと別の予算の使い方を考えてほしいと訴える。
福島県会坂下町の稲作農家(61)は「過剰作付けは稲作農家共通の問題で、言っていることは分かる。しかし、きちんと守っている農家にとっては言い方が厳しい」と受け止めた。
東北農政局は「何としても過剰米を解消しようという危機感の表れ。自給率が下がっている中で、麦、大豆など不足している品目に振り向け、農地を有効利用してほしい」と理解を求めた。東北6県の2007年産米の過剰作付面積は約2万5000㌶と、全国の35%を占める。
そもそも、「資源のムダ」とか「もったいない」って、一体何を根拠に言ってるんですかね?
もちろん、自給率の向上、そのための農地の有効利用は必要なことです。しかし、それを一体どうやって実現するつもりなのでしょうか?その中身も提示できずに、いたずらに不安や反感を煽るだけのポスターに、一体何の意味があると言うのでしょうか!?
要するに農政局は、「過剰米⇒米の生産調整をどうするか?」という極めて目先の問題しか考えていない、ということです。だからこんな無責任なポスターが出来上がってしまうのです。
今更言うまでもなく、日本の農業が抱える問題はそれだけではありません。食料自給率の問題、高齢化・担い手不足の問題など、まさに構造的に考えていかなければならない問題ばかりです。むしろそのような問題にこそ、真正面から対峙することが求められているはずです。しかもこれらの問題は、社会全体でみんなで考えていくべき問題です。
にも拘らず今回の農政局の対応は、本当に追求すべき問題を捨象して、とりあえず目先の判りやすい、叩きやすい問題を扱っているだけでしかありません。しかも何の根拠も示さずに米作農家を悪者に仕立て上げ、活力を削いでしまうという、まさに最悪のパターンです。
本当に必要なことは、的確な状況認識とそのための情報提供であり、みんなで考え取り組んでいくんだ、という全体の空気と活力を作っていく事ではないでしょうか。
そのような事実追求と共認形成の場こそが、必要とされているのです。
投稿者 komayu : 2008年02月21日 TweetList
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コメント
投稿者 たてこ : 2008年7月26日 02:45
たてこさん、ありがとうございます。
調べてみると、いろんな地方で、時代を先取りした面白い試みをしている元気な人が、いっぱいいます。そんな人たちの、活力と、実現思考を学んで行きたいと思います!
投稿者 naganobu : 2008年7月28日 23:17
>調べてみると、いろんな地方で、時代を先取りした面白い試みをしている元気な人が、いっぱいいます。<
そうなんですね☆〃
ぜひまた紹介して欲しいです~!
投稿者 たてこ : 2008年7月29日 05:42
>小役丸さんによると、農業は岡垣町という地域での偉大な資産。第一次産業で捉えず、むしろ農産物を加工し商品化してサービスに供する。第二次、第三次産業の視点から農業を捉えればイキイキして無限の可能性が広がる。
この視点が新鮮でした。
私達が食べているものには、一~三次産業のすべてが関わっています。
それなのに食糧問題というと、「農業」ばかり注目されてしまいがちです。
それで、なかなか突破口が見つからない。
視点を変えてみることで新たな道が開ける、可能性を感じます!
投稿者 とも : 2008年8月4日 10:49
ともさんの仰る通りです。
食の課題は、生産、加工、販売を含めた、地域全体の課題なので、みんなが、当事者として関わって行く意識と仕組みが重要なのだと思います。
投稿者 naganobu : 2008年8月5日 23:41
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こんな地産地消のあり方があるんですね☆
市場に乗らない野菜を農家の言い値で買う。
こんな形で農業を支えることができるんですね☆
農家と地元の人を繋ぐ本当におもしろい試みだと思いました。
紹介してくださってありがとうございました(*^^*)