中国の食料事情 |
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2006年11月24日
「売れる野菜づくり」講演会に参加してきました♪
小松です。
先日、国営大和高原南部地区の営農を考える講演会 に参加してきました。
テーマは「売れる野菜づくり」。
日時:11月22日(水) 13:00~16:00
会場:宇陀市農村環境改善センター2階大会議室
主催:農林水産省近畿農政局、大和高原南部地区土地改良区
講演者:イオン株式会社幕張本社 食品商品本部 農産商品部部長
寺嶋晋 氏
株式会社クロスエイジ 代表取締役社長
藤野直人 氏
●会場には200席ほどの椅子が並べられ、ほぼ満席。地元の生産者はもちろん、JA、技術センター関係の職員、仲買業者の社員らが参加していた。
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●寺嶋氏の講演のテーマは、「消費者の求める野菜と売れる野菜の生産動向」(約1時間)
具体的には、イオン農産物のブランド化戦略を展開しながら、生産者の意識改革を促すような講演内容だった。中心的には、客の期待に応えることが全てであるということ。これまでのように、出来たものを買ってもらう、では淘汰されるだけ。
その中で印象に残った言葉は、
・価格の安さを追求しているお客様は16%しかいない。
・価格の安さは最終ロイヤリティーの根拠に出来ない。
・同質競争ではなく価格の魅力を超える戦略。
・ワァー、うれしい、ありがとう の実現。
・給料はお客様からいただく。
・どこのエリアの誰のために作っているのか、をイメージする。
・自分で作ったものは自分で売る、自分の野菜の値段は自分でつける、という意識を持つ。⇒勉強が必要
今や消費者の期待は安さだけではない。それを超える品質に移っている。その中身として、味や食感や香り、色・形・大きさ、使い易さ、栄養成分、安全性などがある。生産者には、それらを意識した品種選びと、それを実現するための根拠や技術が必要とされる。
こういった販売側との協力関係を構築していくためには、生産者の組織化・グループ化が不可欠になると思う。
●藤野氏のテーマは、「農家と大規模スーパーを結ぶ効率的集出荷の事例」(約40分)
以前の農家の出荷スタイルは、農協を通じて市場へ出荷まで。従って、その先どこの誰が買ったのか、どこの店で売られているのか、全く判らなかったし、生産者は物流には殆どノータッチだったとも言える。しかし、時代の変化と共に販売戦略が多様化。従って、何をどのように売るのかによって物流の形態も多様化してきた。生産者もそこを意識しないといけない時代になった。大規模スーパーを例に取り、地産地消型取引、契約産地型取引の物流と特徴の説明、事例紹介があった。
寺嶋氏の講演を受けて、例えばどのようにイオンと取引していくのか、ということのヒントになればという意図は感じられたが、あまり参考にならなかった。それ以前の課題が山積しているし、圧倒的に大きい。やはり生産者の組織化の問題に尽きるのではないか。
●最後に当区の吉岡理事長が締めの挨拶をした。
高齢化と後継者不足、さらに産地にパイを食われ、負け犬根性のままの宇陀の農林業の現状を嘆き、このままでいいのか?一体どうするんだ?と生産者に喝を入れた。現状を打開して儲かる農業に脱皮するために、みんなで取り組んでいこう、という言葉がみんなの心を動かしたはず。
講演会だけでなく、具体的に組織化を検討するための勉強会が、近いうちに開かれればいいと思う。
投稿者 komayu : 2006年11月24日 TweetList
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コメント
投稿者 hermes bags store : 2014年1月29日 19:26
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