2007年6月23日
2007年06月23日
植物が緑色なのは、なんで?
農業を理解する上で、植物の生態について理解しておく事は大事なことです。
実は、植物について調べれば調べるほど、知らなかったことがたくさんあることに気付かされます。
どんどん新しい「なんで?」が出てきます。
そこで今回は、
「植物が緑色なのは、なんで?」
についてです。
考えて見れば、動物は多種多様な色をしているのに植物(の葉)はなぜ、どれもこれも緑色なんだろう
ごく最近、NASA(米国航空宇宙局)が、研究成果を発表しています
ポチッと応援よろしくお願いします! 😉
↓ ↓ ↓ ↓
投稿者 shushu : 2007年06月23日 Tweet
2007年06月23日
ため池について考える。
ここのところの雨で、水不足がほんの少し緩和されて、一息ついている長谷です。
そこで、というわけでもありませんが、私達の集落の農業用水源でもある”ため池”
について少し調べてみました。
続きを読む前にポチっとよろしく
私達の地域でも、農業用水の水源はいろいろですが、
ため池、川からの取水、ダム、地下水汲み上げ、自然流入水(山水) などが、挙げられます。
で、実際、ため池の実態データとしては、
http://www2t.biglobe.ne.jp/~bono/study/memo/tameike.htm
上記サイトから引用
ため池の実態
ため池の総数は,昭和53年の調査では25万箇所.全国の分布状況を見ると,ため池の多い地域は,古くから開発されてきた近畿地方,降雨量の少ない瀬戸内地方,九州地方となっている.県別では,兵庫県,香川,山口,広島,奈良,大阪が多い.
ため池の特徴として
古い時代に築造されたものが多く,ため池の約75%が100年以上を経過している.
ため池の規模は,堤高30~10mのものがほとんどで,1カ所当たりの平均貯水量は約1万m3
灌漑面積が5ha以上の灌漑面積を有するため池の場合,平均貯水量は約2万m3
…中略…
– ため池の役割
用水源
受益面積1ha以上のため池・・・約10万箇所
約10万箇所の有効貯水量・・・34億トン
これらによって灌漑されている農地面積・・・134万ha
水田総面積の約44%がため池によって灌漑されている.
一般的効果
一時貯留効果による洪水の一時緩衝
温水効果
自然環境の提供
置かれている状況
ため池は,利水者自身によって水位の監視が行われ,常に貯水量に制約を受けたかたちの水供給が利水者間の合意のもとで行われているため,水利用は節水的かつ非枯渇的なものとなり,必然的に過剰灌漑が抑制される.
農地の減少と共に,ため池本来の意義が薄弱化し,同時に個々のため池の管理主体の構成員が減少して,一つのため池に対する農家の負担が大きくなっている.
近年の地域開発の進展は,農地を含めた地域全体の治水機能を低下させており,洪水到達時間が短縮化し洪水ピークが増大する傾向を強めている
まず、驚くのが、現状でも、水田総面積の44%がため池の水で賄われているということ。
もちろん、ため池の中には、白樺湖や満濃池のような、有名な大きなため池もありますが、10万箇所以上の小さな、それこそ夥しい数のため池によって、支えられている部分が大きいようです。
満濃池(香川県) 白樺湖(長野県) 我集落のため池
しかも、ため池は、農業用水として役割だけでなく、
洪水緩和、生態系、景観の保全、防火用水etc.水田同様多面的機能を備えています。
しかし、現在、農村の高齢化、農家の減少、減反、ため池以外の用水への転換、大きなため池への水利の集約によって、維持管理の粗放化や放棄で、存続が危ういもの、決壊の危険のあるもの、既に荒れ果てたもの、水質が悪化したもの等々が増えています。
ため池の歴史は2000年前に遡ると言われ、日本の稲作の歴史=ため池の歴史
と言っても良いくらいですが、その維持管理を含め、ため池の荒廃は、農村、集落機能の荒廃を象徴している
と思います。
私達の地域でも、築造から100年以上経ったため池もあります。中には、個人所有(昔の大地主さん)のものもあったり、また、当時の為政者の目(秀吉の時代?)を盗んで作ったのではないかと思われる田んぼや小さなため池が、山奥のそのまた奥にあったりします。
それだけ、米は、生活を支える命綱
であったということでしょう。
そんな多くの池が、老朽化し、改修時期を迎えています。ところが、改修工事をやるのか、どの程度までやるのかを巡って農家の意見がまとまるのに時間を要します。
何故かと言うと、国や県からの助成を受けて工事を行っても、田んぼの所有者の自己負担分もかなりの額になります。10アール当たり数十万円。
もちろん、築造時は、村人総出で、人力で、途方も無い労力と時間を掛けて築いて行ったのですが、現在は、土木業者が重機械を使って数億円掛けて、1~2年で完成させます。
現状、農家の大部分を占める兼業農家は、稲作では、利益が上がっていない(むしろ経費の持ち出し)。つまり、儲からない生産を行うためのインフラ整備に大金を出すことになり、後継者がいない現状からも、池の改修工事費を低く抑えるために、軽微な改修に留めたり、中には、水利権を放棄して、工事費は負担しない(今後、水は使わないから、金も出さない。)と言い出す農家も現れています。
ほとんどの農家は「先祖から受け継いだ田畑だから荒らすわけには行かない。」という意識だけで持続している状態。
しかし、後継者がいないだけでなく、現状でも、池の維持管理のための共同作業さえ、沈滞してきている状態では、かなりヤバイです。
この問題は、やはり、市場経済ベース上では、どうにもならない問題
ではないでしょうか。
投稿者 naganobu : 2007年06月23日 Tweet