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2007年07月07日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(1)
一頃マスコミを賑わせた、「割り箸問題」を手掛かりに森林環境問題を考えてみたいと思います。
その皮切りに、東大の学生が割り箸問題を取り上げているので、まずは、その時のデータから基礎事実を抽出してみます。
(「割り箸から見た環境問題」環境三四郎/1999年度春調査プロジェクト
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/frame.htm?99/k01/6_18prs1.htm)
==========要約==========
白樺元禄
●マスコミ上での割り箸論争の歴史
論争は2度(1984年頃と1990年頃)起きており、どちらの場合も対立の図式は同じ。
┌──────────┐ ┌──────────┐
│割り箸を擁護する │ │割り箸に反対する一部 │
│製箸業関係者と林野庁│VS│マスコミと自然保護団体│
└──────────┘ └──────────┘
擁護派:割り箸は木材消費に占める割合も少ない
端材・低利用材で作られているのだから、
自然破壊はしていない。
反対派:割り箸はやめる気ならやめられる無駄遣い。
割り箸の何割かは外国の森林を破壊している。
だから、割り箸は使うべきでない。
いずれもはっきりとした決着を見ないまま終息。
エゾ利休
●割り箸の現状
1998年の1年間に日本国内で245億膳が消費された。
平均すると国民一人当たり1年間に200膳の使用。
割り箸の原材料は主にエゾマツ、アスペン、シラカバなどの常緑/落葉高木と竹で、温帯から寒帯に自生する木である。
割り箸輸入拡大の背景には、円高や労働コストの格差がある。日本国内で流通する割り箸の輸入は1970年代に始まり、1980年代後半になると海外で製箸業が根付いた。1990年代に入ると国産品を圧倒し、現在では国内消費の94%以上を輸入品が占める。
その相手国は1970年代は韓国で、韓国国内の消費が増大して輸入国に転ずるや1990年代前半まではインドネシアからの輸入が23%を占めていたが、それ以降は中国との価格・品質競争に敗れて減少し、現在では中国が圧倒的なシェアを占めている。
竹箸
●割り箸の加工と単価
割り箸の価値は原木の種類だけで決まるのではなく、加工の仕方のほうが重要である。割り箸の加工方法はどの割り箸でも途中までは同じ。(リンク)
「割り箸から見た環境問題」環境三四郎/1999年度春調査プロジェクト
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/frame.htm?99/k01/6_18prs1.htm より
原料となる木材を適当な長さに切り、それを一昼夜煮て柔らかくする。それを回転させてかつらむきにして一枚の板に伸ばし、その板を割り箸状の木片に切断する。最後に木片を乾燥させてから、切れ目を入れたものを丁六箸といい、最も安価で単純な形をした割り箸である。他の割り箸の場合は、これを加工していく。
丁六箸の角を落として丸くして、持ちやすくしたものが小判箸である。この小判箸や丁六箸は安価な箸として流通している。
元禄箸は、小判箸をさらに加工し、二つの箸の接合部に溝を入れて割りやすくしたもの。スギなどでできた高価なものもあるが、普通はシラカバやアスペンなどの木で作られ、小判箸よりも使いやすく、大量生産可能であるので比較的安価である。
利休箸は、箸の両端を細く削り、さらに全体的に丸くしたもの。加工に手間がかかるため比較的高価である。
天削箸は、原木の木目の美しさを強調するために、割り箸の天の部分を鋭角に削ぎ落としたもの。木目の美しいスギやヒノキのような高級な木を使う国産品。
元禄箸の小売価格は1膳1~3円くらい、問屋から直接買うと1 膳0.5~1.0 円くらい。
国産の杉でできた天削箸などでは1膳50円くらい。以上は剥き出しの単価で、箸袋に入れれば、その分高くなる。(*1995年時点)
*参考*
割り箸の形状と種類と特徴
http://www.shinwa-nara.co.jp/syurui.htm#tensoge
杉柾天削
●日本の産地
国産割り箸の製造中心地は北海道(リンク)と奈良県(リンク)であった。1998年には両県だけで国内生産の70%を生産していた。
北海道は、一時期、国内生産量の半分以上を占めていたが、安価な機械割り箸が中心だったため、1990年以降、中国からの輸入が急増するとその影響で衰退した。現在稼動している北海道の工場の多くでは、中級箸・高級箸が生産されている。
一方奈良県は従来からスギ/ヒノキ製の精密に加工された値段の高い箸を主として作っていた。そのため、奈良県は中国箸による被害が他の地域と比べて少なく、1993年から98年までの間だけで生産量が30%以上の減少にとどまっている。
==========要約終了==========
●今回の第一段階で見えてきたことは、
・昔は、北海道と奈良が割り箸の二大産地だった。
・1998年に日本国内で245(億膳/年)が消費された。
これは国民一人当たり200(膳/年)に相当する。
・割り箸の輸入は、1970年代に始まり、その相手国は、
1970年代(韓国)→1990年代前半まで(インドネシア)→現在(中国)
と変転してきた。
・割り箸の価値は原木の種類だけなく加工の仕方のが重要。
・加工の初期段階は、木材の桂むき。これは初耳 \(^o^)/
・単価は、1~50(円/膳)ぐらい?
*疑問点:砂漠化が進む中国からの割り箸輸入って?
最後まで読んでくれて、ありがとう! /by びん
次回につづく
投稿者 ayabin : 2007年07月07日 TweetList
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コメント
投稿者 mimi : 2007年9月7日 08:00
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なにせ健康に育ててやる事と(農薬・科学肥料の多用は植物の健康に悪い)
ちゃんとした土を作ってやる事です。
食物によって良い土の性質は異なりますが
作る植物の好きな環境を作ってやる事が何より健康で強い作物を作ってくれます♪。
何より不健康な野菜は不味い!!。
採った後の管理も重要ですよね~。
お野菜作りは奥が深くて面白いですね~♪。
あ!追伸
お野菜と子供は愛情はかけても良いですが
甘やかしては行けません。
強くたくましく育てましょう~♪。
前回のコメントのお返事ありがと~♪。